新巨人の星Ⅱ第19話 「愛の二死満塁」 Bパート | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

ラジオのDJ咲坂洋子との出会いは飛雄馬を変えた
飛雄馬は常に洋子を意識して投げ
洋子のために奮投するのであった

 

一方洋子の方も飛雄馬に魅かれ、野球に興味を
持つようになり、飛雄馬に接近

 

そんな中迎えたヤクルト戦
先発した飛雄馬は花形と対戦したが、ここで
思わぬ事件が発生

 

花形の放ったファールがスタンドに飛び込み
少年を直撃

 

これは亡き日高美奈との出会いを彷彿とさせ
動揺した飛雄馬の投げた不完全な蜃気楼ボールは
花形に打ち返され、飛雄馬を直撃した

 


ライナーを顔面に受け、マウンドに倒れこむ飛雄馬

 


「ほっ・・・星さんっ、しっかりしてくださいっびっくりガーン

 


これには打った花形も動揺
「バ・・・バカなっ、あれくらいのライナー
飛雄馬君なら捕れてたぞっタラー

 


「飛雄馬くーん、がんばってー驚き

 


「野球のボールって・・・当たったら痛いんですか?」
「ま・・・まあ痛いです・・・・ぼけー
下手したら死にますガーン

 


飛雄馬は意識不明となり、担架で運ばれる

 


花形は唖然として、一塁へ走るのも忘れる・・・

 


『マズいぞ、、、僕は明子に殺される。。。叫び

 


飛雄馬、そのまま救急車で病院へ救急車

 


伴たちと一緒に病院に駆けつける洋子

 


「骨に異常はありません
まあ脳震盪でしょうな」

 


「念のため明日検査をします
今日はこのまま安静にしてください」

 


「ううっ・・・・・」

 


飛雄馬の魂はその頃、美奈と会っていた

 


美奈は、あの時のまんまだ

 


「美奈さん・・・俺は君が好きだ
でもそれ以上に俺は重い宿命を背負ってるんだ」

 


「あの夜空に光巨人の星っ星
あそこにたどり着くまでは、君と一緒に
なれないんだっ!

 


「君だけを愛しているのは間違いない
でも今の俺にはそれができないんだっえーん

 


「うそつき・・・・キョロキョロ

 


去っていく美奈

 


「お・・・おいっ、待ってくれ美奈さんっ滝汗
うそつきってどういう意味だ。。。。アセアセ

 


「美奈さーーーーん。。。。。。えーん

 


「うううーーん、俺はうそなんか・・・・」
「星さんっ、しかりして」

 


「星さん・・・・・お願い

 


この様子を見て、バカな丸目も
はっきりわかった

 


飛雄馬と洋子の間には、もはや自分が
入り込める隙などない事を・・・

 


だがこの時、飛雄馬は致命的なうわ言を
言ってしまう
「み・・美奈さん・・・

ゆるしてくれ・・・・」

 


「み・・・美奈?
私洋子ですっ汗うさぎ

 


「伴さんっ、美奈って誰?」
「そ・・・・それは・・・・・アセアセ

 


伴、仕方なく飛雄馬と美奈の事を
洋子に話す

 


「美奈さんというのは、本名日高美奈・・・
星の最初で最後の元カノじゃ・・・・」

 


「も・・・元カノ?
その方は今どうしてるんです」

 


「亡くなったわい、、、、
美奈さんは星と付き合い始めた頃から
不治の病におかされていて、余命いくばくも
なかったんじゃぼけー

 


「二人はそれを知りつつ愛しおうた・・・
まさに不変不動の強い愛でつながっておった」

 


『じゃがあれは忘れもしない・・・
宮崎での練習試合の時じゃった
美奈さんの担当医師が無言でスタンドに
現れてのう・・・』

 


『美奈さんの危篤を告げに来たんじゃが
ただ無言で星を見つめちょった・・・
後でそれを知って星はその先生を責めたが・・・』

 


『美奈さんは、星が試合中なら絶対に声を
かけないでくれと・・・星にとっての野球は
自分より大事なものじゃからと、、、、』

 


『結局星は美奈さんの死に目に会えなかった・・・
それ以降恋愛は封印したんじゃ』

 


「こんな事あんたに言うべきではないかもしれんが
星はこれまでずっとその誓いを守り
続けておったんじゃ」

 


「・・・・・・・・・・」

 


翌日、飛雄馬の意識は戻った

 


「よかった~、飛雄馬君が無事でニコニコ
「いやぁ、一時はどうなる事かと思いやしたぜ」

 


「心配かけてごめん・・・
もう大丈夫だ」

 


「花形のやつもびっくりして、一塁走らず
アウトになったんだよ」
「え・・・そうなのか?」

 


「よう星ぃ、気が付いたか」

 


「ああ、今日の試合にもベンチに入るぜビックリマーク
「おいおい、ムチャはいかんぞい汗

 


「それよりなんだよその花束・・・
大袈裟だぞ伴」

 


「ああ・・・これは咲坂さんから頼まれたんじゃ
お前に渡してくれと」

 


「星よ・・・この花に見覚えはないか?」

 


「あっ・・・・・こっ・・・・この花はっガーン

 


それは美奈の棺に供えた花と同じだったガーベラ

 


「美奈さん・・・最後を見届けられなくてごめん、、、」

 


「俺は・・・俺はもう女性は愛さないっ!
俺にとって君は永遠の女性なんだっ
君に誓うっっえーん

 


「それと咲坂さんからこの手紙を預かった」

 


「すまん・・・美奈さんとの事、彼女に話して
しもうた・・・・ショボーン
「そうか・・・」

 


『星飛雄馬様、私は二度とあなたにお会いしない
つもりでこの手紙を書きました』

 

『昨日伴さんからあなたの初恋の人
日高美奈さんの事を聞きました』

 

『あなたの心の中には日高美奈さんが
生きています』

 


『私には分かります・・・あなたが私を見る時
私ではなく小高美奈さんを見ているのです』

 


こうして飛雄馬の短い二度目の恋は終わりを告げた

 


その日の試合も公言通りベンチ入り
「星、大丈夫なのか?」
「はい、あんなものケガの内にもはいりませんよ」

 


「ほ・・・星先輩っ!!
洋子さんがもうすぐ外国へ行っちゃうんですよタラー
「そうか・・・・」

 


「そうかって見送りに行かないんですか
いつ帰ってくるかもわかんないんですよ」
「丸目・・・・・」

 


「もうすぐ試合だ!
ブルペンに行くぞ」

 


「えーっ、今日投げるんスかぁ・・・・・

俺なら試合なんか放り出して見送りに行きますけどねえ・・・

事情説明したら長嶋監督も許してくれるだろうし汗

 


「咲坂さーーーん」

 


伴とサチコだけが洋子の見送りにやってきた

 


「まあ、わざわざ見送りに来てくれたの?」

 


「飛雄馬君は今日試合に出てて来れないの
残念だったわね、ふふんにっこり
「そう・・・・」

 


「咲坂さん・・・わし余計な事言ってしもうたが
気にせんでください
星も本気であんたに惚れてた事は事実なんです」

 


「外国行っても元気でね
飛雄馬君にフラれたのは気の毒だけど
外国で良い人見つかるわよ、多分キョロキョロ

 


「ふふっ、サッちゃん
星さんのお嫁さんになるのは大変よ
物凄いライバルがいるんだから」

 


「私は何があっても諦めないわにっこり
飛雄馬君一筋、火に焼かれても不死鳥になって
蘇ってやるんだから」
こわ、、、、、タラー

 


一方ヤクルト戦も大詰め
9回二死満塁でマウンドに飛雄馬が立った

 


ここで迎えるのは、再び花形
『飛雄馬君、復活してよかった・・・・
明子に泣かれて困ってたんだ、、、、』

 


『花形っ、俺にもう恋愛はないっ!
君を打ち取る事だけに全てを賭けるっメラメラ

 


『いい目だ!
来いっ飛雄馬君っっっ節分

 


『行くぜ花形っっっっっメラメラ

 


キーーーーーーン飛行機

 


『洋子さんっ、君との出会いは忘れないっ
これが俺から君に送る最後のピッチングだっ!

 


「星さん・・・・・さようなら・・・ショボーン

 


ビシュッッッッ

 


キラーーーーーンキラキラ

 


つづく

 


次回
「魔球攻略作戦」