ついに大リーグボール右1号の開発に
本腰を入れた飛雄馬
丸目もそれに期待を寄せ、飛雄馬をサポート
しようと決意するも、飛雄馬の奇行に戸惑う
そんな中、姉明子も飛雄馬が再び
大リーグボールを投げようとしている事に気付く
だが夫花形はそれを止めようとはしなかった
一方伴も丸目やサチコから飛雄馬が
大リーグボール開発を進めている事を知るのであった
「くっ・・・どうしちまったんだい、、、、
星先輩・・・・・」
「今日の飛雄馬君変よ・・・・・
ファーボールばっかり、、、、」
「・・・・・・・・・」
「あーあ、まただ、、、、
これじゃあ角じゃん。。。。」
「あの人マンガでも、のーこんと
バカにされてるでヤンス、、、、、」
「監督・・・どうしたんでしょう星のやつ」
「うむ・・・なんかフォームがバラバラだな
故障でもしたかな?」
「そうですかい?
それじゃあ何にも言いませんけど、大リーグボールの
前にムチャやって故障したら元も子もないですぜ」
「なんだよ・・・今日はたまたま調子が悪かったんだ
心配してくれなくてもいいぞ」
「星・・・・・・」
「わしゃなんかこれと似たお前のパターンを
何度か経験しちょるぞ・・・・・
例えば大リーグボール開発の時とか・・・・」
「星よっ、貴様また大リーグボールを
投げようとしちょるだろっ!?」
「お前大リーグボール3号の事忘れたか!?
やっとあの後の地獄から復帰したのに
また・・・・・」
「忘れちゃいないさ!
だが俺は野球に命を賭けてる
たとえこの右腕が砕けても、後悔なんかしないっ
お前ならその気持ちがわかるはずだ」
「話がそれだけなら俺は帰るぜ
これでも忙しいんだ」
「・・・・・・・・」
「くそぉぉぉぉっ、お前はバカじゃぁっ
そしてこのわしも、、、、、大バカ者じゃあ」
「あいつの気持ちは痛いほどわかるだけに。。。
わしにはやつを止められんっっっっ」
「ダメだっ、あの隙間を超えられない限り
大リーグボールは完成しないっ」
この隙間は物理的にボールがすり抜ける
幅ではないのだが、何故か投げた後
ボールが平べったくなる
『これはまだ第一段階にすぎないっ
ここで躓いてるようではっっっっっ』
なんと平べったくなったボールが
ゴリ押しで隙間をすり抜けてしまうwww
大リーグボール右1号は原理は不明だが
要するに番場蛮の分身魔球に近く
番場が自然借力法でボールを潰して
平らにしたのに対し、飛雄馬は球威と空気抵抗で
ボールを変形させるムチャな魔球らしい(苦笑)
どこからか飛雄馬の居所を聞いた丸目が
駆けつけてくるが・・・・
「こんなムチャな特訓やってたら
大リーグボールどころか故障者リストに入って
一軍行きなんて夢の夢だぜ・・・・」
「おおっ星、今お前の姉さんから電話が・・・」
「俺はいません・・・」
「もしもしぃ、俺星先輩のルームメイトの
丸目ってもんですがねえ・・・ええ」
「星先輩いますけど、出たくないって・・・・
いや、そう言われましても本人が・・・・」
「えっ、俺と会いたいって?
・・・ま・・・まあいいっスけどね・・・・・」
明子ねーちゃんに呼び出された丸目
「飛雄馬が私を拒否してるんですね?」
「ええ・・・まあ」
『星先輩のねーさんってこんなに
美人だったのかよ、、、、、
ヘタな女優よりベッピンじゃん』
「へへっ、まあ・・・・
俺にもよくわかりませんけど、随分苦しい
特訓してるみたいっスよ」
「あの、丸目さん・・・無理なお願いとは思いますが
飛雄馬を・・・弟を止めてはくれませんか?」
「いや・・・それは俺には無理ゲーすぎますね、、、
そもそも俺の言う事なんか聞かないですし」
「わかりました・・・それじゃあ」
「あ・・・・あのぉ、、、、、」
『わかりきってた事だけど、結局こうなるのが
あの子の運命なんだわ。。。。』
大リーグボール右一号」