ついに大リーグボール右1号の開発に
本腰を入れる飛雄馬
しかしその道のりは険しく、なかなか構想が
思い浮かばない
そんな中、ハエと紙飛行機の動きから漸くヒントを
得た飛雄馬は、ハナガタモータースの
F1ワークスマシンに無理やり乗り込む
162キロの世界を見た時、ついに頭の中で
大リーグボール右1号は完成する
激怒する花形、頭を抱えるハナガタモータース整備士
そして「?」だらけの丸目
「この度は弟が大変なご迷惑をおかけしまして
心からお詫びいたします」
またも謝り役の明子ねーちゃん
「しかし飛雄馬君はなんで突然
マシンに乗りたいなんて言い出したんだ?」
「まさか野球辞めてプロレーサー目指す
なんて言いだすんじゃないだろうな・・フッ」
「でもよく大事故にならなかったな・・・・
何キロくらい出してたんだ?」
「ま・・・まあ100キロまでにしてくれって
お願いしたんですけどねえ、、、、」
「なんかコーナーの前に突然加速しまして・・・
それでもだいたい160キロくらいっスかねえ」
「もしもっと出してたら間違いなく死亡事故ですよ
マシンがちょっと壊れたくらいで済んだのが
奇跡ですよ」
「まあ・・・・」
「スマン、修理代は僕が出すよ」
「あとねえ・・・事故った後変な事言ってました・・・
大リーグボールがどうとか・・・・」
「あ・・・あのぉ~本当にそう言ったんですか?
大丸ホールへ行きたいの間違いじゃあ・・・」
「そりゃ近所のパチンコ屋でしょw
間違いなく大リーグボールって言ってましたよ」
「・・・・・・・・・」
クラッ
「あ・・・明子っ、大丈夫かっ!?」
「大丈夫よ・・・ちょっとめまいが・・・・・」
「あたしすぐに飛雄馬の所へ行きますわ」
「やめときなさい・・・・多分会ってくれないよ」
「で・・・・でも、もし飛雄馬がまた
あの悪魔の球を投げようとしてるなら今度こそ
あの子は、、、、、」
「そうだとしても僕たちにはもはや止められないよ
彼は1度言い出すと聞かないから・・・」
「それに僕もなんか期待して・・・・・
あっ、いや・・・・何でもないっ」
『まあ今度はどんな魔球か、激しく見たい
んだけどね。。。。スマン明子』
『くっはっ・・・・いや・・・痛くないっ
痛くないぞっ、、、、』
見えたぞ』
『丸目・・・俺の大リーグボール
右1号・・・受けてくれるよな』
『160キロだ・・・・・このスピードの中で
何を見たんだ飛雄馬君っ』
これ花形ですw
キキキキキーーーーーッ
「ね・・・ねえ星先輩
そろそろ大リーグボール投げてくださいよ」
「そ・・・それとも俺が気付かないだけで
もう投げてたとか?」
「バカ言えっ
俺は大リーグボールのヒントが見えたと
言っただけで完成したとは言ってないぞ」
ドテッ
「そ・・・そんなぁ、、、、
もう無理っス。。。。膝が限界っス」
「そうか・・・・よく頑張ったな
1000球受けてくれたの伴以来だよ」
「せ・・・・1000球~っ
そんなに受けてたんだ、、、、、」
「いや、ちょっと待ってください
という事は伴先輩も1000球受けたんだ?」
「えっ?」
「あのおっさんには負けたくないんスよ
あのおっさんが1000球なら俺は
2000球受けますっっっ」
「はっはっは・・・面白いやつだなお前
お前にとってのライバルは伴ってわけだ」
「んが~
ほ・・・ほししぇんぱい・・・あと何球で
にせんれすか・・・ムニャムニャ」
「すんません、星のやつ出かけてるようです」
「そうですか・・・・・」
「おおっ丸目っ、ちゃんと練習しとるじゃないか!
明日は大雨が降るぞいっ」
「ちょっと伴先輩っ
その言い方はないでしょ!」
「ああスマン・・・・・」
「知りませんねっ
俺にも何にも言わずどこかに行っちゃう
自分勝手な人ですし」
「・・・・なんか荒れとるのう・・・・・
まあいないならわしゃ帰るわ」
「ふんっ、なーにが大リーグボールだっ」
「・・・・・・・ピクンッ」
「うへぇ・・・・ヤバイところに
転がったでヤンス、、、、、」
「ここしんれいすぽっとで
こわいうわさがあるでヤンスよ。。。。」
ピシャーーーーーン
ピシャーーーーーン
「・・・なんか変な音がするでヤンス、、、」
ピシャーーーーン
「ひぇぇぇぇぇぇっ、出たでヤンス。。。。。」
「コラッ、ボールはどうしたっ」
「出たでヤンス・・・・ゆうれいでヤンス、、、」
「なーに寝ぼけてんのよ、このバカッ」
ピシャーーーーーン
「ヒッ、あの音でヤンス、、、きっと
おちむしゃのれいでヤンス。。。。」
「お・・・落ち武者ぁ?」
「この中から聞こえるわ」
「ヤバイでヤンス
ゆうれいでヤンス
呪われるでヤンス」
「昼間っから幽霊なん出るかアホッ」
「あっ、ドロンジョさま・・・・」
「はあーーーーーっ」
「どうしたサッちゃん・・・また試合
負けたのか?」
「それがね、飛雄馬君を見たんだけど
なんかおっかないのよ、、、、
それに小林さんみたいなフォーム
で投げてたし」