新巨人の星Ⅱ第4話 「左門の握った秘密」 Aパート | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

1978年(昭和53年)のペナントレースは
巨人、ヤクルト、横浜大洋が熾烈な首位争い

 

そんな中、巨人はダントツ最下位の阪神と後楽園で3連戦

 

初戦は9回二死まで巨人がリードし、飛雄馬も
完封目前と迫ったが、ここでロメオ南条に
逆転スリーランを浴びてしまう

 

ロメオのリズム打法に屈した飛雄馬
だがバレーボールの試合で、ロメオのリズム打法の
秘密のヒントを掴んだ飛雄馬は
二段モーションで、ロメオに見事リベンジを果たした

 


ジーーーーーッカメラ

 


スタンドから飛雄馬の投球を
あり得ない角度で隠し撮りするカメラ

 


バシッドンッ

 


このカメラ、実はビデオカメラではなく
なんとアナログの8ミリフィルムカメラなのだ!

 


第4話 「左門の握った秘密」 

 


ここは川崎市の左門の自宅

 


今やすっかり主婦業の元ヤンキー
お京さんw

 


「ねえ、腹減ったばい~ショボーン

 


「我慢しろ、あんちゃんが風呂から
上がるまでばい」
ここの兄弟もすっかり成長して都会の子になった

 


「しっかし、あんちゃん長風呂ばいねえ、、、汗
「文句言わないで、豊作さん明日から
巨人戦でしっかり疲れを取ってもらわなきゃ」

 


ザブッアセアセ

 


『明日から巨人戦・・・星君との対決が
待っとるばい・・・・ぼけー

 


『しかし今のわしには星君ば打てる秘策がなかっ!
今の星君ば昔のようにストレート1本じゃないのが
厄介じゃ、、、、ショック

 


『だが何としてでも仕留めたかっ・・・・メラメラ
この年、横浜大洋と名称変更の大洋は
ヤクルト巨人と首位争いできるくらい調子は良かった

 


そこに1台の怪しげな車がやって来る車

 


「やあ、左門君はいるかい?」
「おじさん誰?」

 


「よう、待っとったばいっ!!
この男が飛雄馬を盗撮していたカメラマンで
横浜大洋の関係者らしい

 


左門が受け取ったのはその時撮影した
フィルムだった

 


「よしっ!
早速自室でこのフィルムを見ようとする左門

 


「あ・・あんちゃん飯は?」
「わしにかまわず食っててよかっ!」
「・・・・あなた・・・」

 


そのまま左門は自室に閉じこもってしまう

 


「えへへへ、今のきっとエッチなフィルムばいっニヒヒ
姉ちゃんやることやらせないから・・・」

 


「コラッ、そんな事言うもんじゃないのっパンチ!
「てへってへぺろ

 


カタカタカタカタ
ちなみにこの当時でも家庭用ビデオデッキはあったが
ヘタな車一台買えるくらい高価だったので
左門には8ミリ映写機が精一杯の投資だった

 


スクリーンに映し出される飛雄馬の
投球映像

 


しかしスタンドからこの角度で
一体どうやって撮影したのだろう・・・・タラー

 


左門、この映像を食い入るように見つめる

 


スローやストップモーションで見ているが
当時の8ミリフィルムは、映写機止めたままだと
たちまち溶けてしまうのだが、、、、

 


「うむむっ・・・攻略のヒントすら見つけられんっっっ笑い泣き
何かつけ入る隙があるはずなんじゃが・・・ショック

 


「あんちゃーーーん、ご飯食べんとーーー?」

 


「京子おねーちゃんが困っとるとよ~にっこり

 


「あーっ、星が左で投げとっとーーーっ驚き

 


「あんちゃーん、今の星は右のはずばい?」

 


「はっはっはっは、ミチ
そりゃ裏から見とるからばい」

 


「えーーーっ、そうなの~
また左になったのかと思ったばい・・・・」
「・・・・ちょっと待てよ!」

 


「うむむむっ、確かに左投の星君ばい・・・・びっくり
「そりゃ裏側から見とるばってん・・・・ニコニコ

 


「なんかなつかしかねーーーーっ
昔ば思い出すこつある・・・」

 


「んっ?
しかしこれはっ・・・・・・!?」
何かに気付く左門

 


「わーーーーん、京子ねーちゃーーーーん爆笑
「どうしたのミッちゃん」

 


「あんちゃんがぁ~あんちゃんがぁ~アセアセ
「や・・・やっぱり叡智なフィルムだったばい?」
「そんなはずないばってんっ滝汗

 


「あんちゃんが怖かぁっガーン
星の映画裏から見たら急にものすごか
怖い顔するばってんっっっっガーン

 


「まあ・・・・・きっと何か掴んだのね・・・・」

 


「見たっ!
見てしもうたとばいっ!!」

 


「星君の右投には致命的な欠点があるとですっキラキラ

 


「これを知ってしもうたら、星君ば
もう終わりですばいっっっっ!

 


そんな事とは知らない飛雄馬は巨人寿司で食事中寿司
「星さん、なんでも左門の嫁さんは、星さんが
紹介したとか聞きましたけど、そうなんですか?」

 


「ま・・・まあね
でも必死にプロポーズして射止めたのは
左門さんですよにやり

 


「そんな事より明日は星君投げないの?」
「明日は多分堀内さんだよ」

 


「えーーーーっ、またあのおじさん
なんか負ける気がする、、、、汗

 


「おいおい・・・・そんな事言うなよあせる
まあ最後は俺がリリーフで出るかもしれないけどね」

 


翌日の大洋戦はその通り
9回に飛雄馬がストッパーで登板

 


先頭打者を三振に打ち取り
四番の松原もツーストライクと追い込んだ

 


最後は得意の豪速球で空振り三振うずまき

 


『さあ、いよいよ大詰めツーアウトランナーなしで
打席は左門ですっ』
「あんちゃん・・・打ってくれよお願い

 


『しかし今日の左門、ちょっと元気ないですね』

 


『星君っ、わしはとうとう君の弱点ば
知ってしもうたとですっぼけー

 


バシーーーンドンッ

 


『おおっと左門、今のはど真ん中
かなり甘い球でしたが・・・・』
『ついて行けてないんでしょうな』

 


『どうしたんだ左門さん・・・・・
なんかまるで打つ気がかんじられなかったぞ』

 


「おい左門っ、なにやっとるかっむかっ
今のは絶好球だったぞっムキー

 


左門2球目も打つ気がなく見逃して
追い込まれてしまう

 


「あんちゃん・・・・なんで打たないと、、、、」
「昨日で何かヒント掴んだんじゃなかとかっプンプン

 


『左門っ、星に全く手が出ないか!?
球場内では大洋ファンからもヤジが飛んでいます』
「うるせーっ、あんちゃんには秘策があるとっムカムカ
「・・・・・・・・ショボーン

 


「おらーーーーっ左門っ、やる気あんのかぁむかっむかっ
「花形やロメオの方がマシだぞっムキーッ

『・・・・・・・・・』

 


『わしの気持ちば知らんと、勝手な事
言わんでくんしゃい・・・・・ムキー

 


『これが・・・これがわしのライバル最後の
雄姿とですっ・・・・わしはそれが悲しかとですっえーん

 


左門3球目も平然と見逃す

 


「ストラックアウトーーーーーッグッド!
ゲームセットびっくりマーク
結局大洋は敗戦した

 


「ただいま・・・・・」

 


「みんなはもう寝たとか?」
「ええ・・・悔し涙でふて寝です・・・・・
今日はどうしたんです?」

 


「どうもしとらん・・・・ただ
星君ばお前と引き合わせてくれた恩人ばい・・・
ちょっとそれが頭ばよぎったばってんぼけー

 


「そ・・・そうですけど、勝負の世界に生きる
あなたらしくありませんわ、、、、」

 


「・・・・・・・・」
チャリリリリリーーーン電話
「あら、こんな時間に誰かしら?」

 


「はい、左門です・・・・・
あ、星さん」

 


「やあ、お京さん久しぶりです・・・・
左門さんはいますか?」

 


「もしもし、左門です」
『あ、左門さん・・・あの、今日はどうしたんですか
なんか元気なかったみたいでちょっと心配になって・・・』

 


「星君っ、人の心配より自分の心配ばした方がよかとです
ライバルの心配なんて、君は甘か人です!」

『えっ・・・俺の心配ってどういう・・・・もしもし
もしもーーーしアセアセ

 


チンハッ
Bパートにつづく