後楽園で行われたダントツ最下位の後藤阪神
との3連戦
初戦の先発は飛雄馬で、9回ツーアウトまで
完封ベースで飛ばしていた
しかし味方の連続エラーでランナーを出すとここで
ロメオ南条に打席が回る
打席内で妙な動きをするロメオに不審は感じながらも
投じた飛雄馬の初球を、ロメオは見事打ち返し
なんと逆転スリーランを浴びてしまう
投げた球は完璧な豪速球だったのに・・・・
頭を抱える飛雄馬だった
そこに飛雄馬が現れる
「あれっ、星さん・・・今日試合は?」
「今日はベンチ外なんです」
「おーいサチコっ、おめえのでーすきな
星さんがご来店だぞーーーーっ」
「えーっ、星君が・・・・あたたたた」
サチコがパンツ丸出しで階段から転げ落ちて来た
「ありゃとても看板娘は無理だな・・・・
星さんの嫁になんか10億年経っても無理だ。。。」
「どうしたの星君・・・
ははあ、昨日打たれたからベンチから外されたんでしょ」
「おいサチコっ、失礼だぞ」
「だいたいね、あんなチンカスのロメオなんかに
なんで打たれるのさ
向こうダントツビリなんだよ」
「サチコっ、そんなに口悪りぃと看板娘クビだぞ」
「べつに構わないわよ
父ちゃんはロメオみたいなクソに打たれて平気なの」
「そうだ星さん、実は知り合いからバレーボールの
チケット貰ったんだ
休みならこいつと一緒に見に行くといいや」
「ワーッ、星君とデートだぁぁぁぁ」
そして無理やり連れて来られた
バレーボールの試合、日本対ブラジル
「うふふふっ、星君と初デートだね」
『デートなんて美奈さんとして以来だ。。。。』
「ほらほら、あれが相手のブラジルチームの練習だよ」
「ゴメン、バレーの事よく知らないんだ・・・
ブラジルって強いのかい?」
「まああんなゴリラみたいなのばっかりだからね・・・」
「・・・そういや女子なのに2mくらいのやつ
ばっかりだな」
このブラジルの選手たち
なんだか変なリズムを取って練習していた
当時は練習中にBGM流すのも珍しかったが
流れてくる音楽は、南米系の音楽だ
「サ・・・産婆って、赤ちゃん取り出す・・・・
あの選手たち全員そんな仕事してるのか?」
「それは産婆さんっ、音楽のサンバよっ」
「あ・・・・はははは、そうだよね
俺野球以外の事何にも知らないんだよ・・・・」
ボケではなく天然の飛雄馬であったw
試合がはじまり、日本のエース
横山樹里(誰も知らんやろなw)の強烈
スパイク
『上手い・・・というか凄くスムーズな攻撃だ
テンポが恐ろしく良い・・・』
これでブラジルのリズムが崩れ
今度は日本のスパイクが面白いように決まる
「星君・・・本当に何にも知らないんだ・・・・」
「ゴメン、、、、」
「時間差攻撃って言うのはね、アタッカーが
タイミングずらしてスパイクする戦法の事よ」
この時間差攻撃戦法で、流れは完全に日本に来た
逆にブラジルはリズムを崩されて自滅していく
「キャハハハハ、日本が勝ったーーーーっ」
『待てよ・・・そういえばロメオもブラジル出身だったな・・・』
『そうかっ、あのロメオの妙な動きはサンバのリズムだったんだ
それが俺の豪速球とたまたま同じタイミングだった・・・
そうに違いないっ!』
試合前、偶然ロメオと出くわす飛雄馬
「ようヒューマ・ホシ、昨日はいなかったな・・・
まあ俺から逃げたくなる気持ちもわかるけどな」
「もうお前は俺には通用しねーんだよっ
出てきたら負ける負け犬確定だからな
はっはっはっは」
「お前ごときにそんな事言われる筋合いはないっ
たまたまホームラン1回打ったくらいでいい気になるなっ」
「なんだとっ」
「次に対決したら、負け犬はお前の方だって事だ」
「このホリウチっておじさん、出るたびに打たれてる
気がする・・・新浦や小林出せばいいのに・・・」
「ははっ、昔はスゲー投手だったんだぞ」
『2回表、ツーアウトから一昨日の殊勲者ロメオが
打席に入ります』
『さあ試合は7-7っ
試合は7回表、この回から巨人はピッチャーを
代えますっ』
「よーし、真打登場だぜ」
「頑張れー星君ーーーーっ
ロメオなんか三振に打ち取れーーーーっ」
「うーんここで星ですか・・・・
ロメオは星を楽勝で打つと豪語してましたからねえ・・・
またロメオワールドに引きずり込まれますね」
「まあ・・・不安は残りますが他にロメオに
対抗できそうな投手いませんからね」
「うるせーよ、アンチのクソアナにクソ解説者っ
お前らエビ原の先祖かバカヤローーーッ」
「そうよそうよ、とっととサンテレビに
転職しなさいよーーーーーっ」
この登板は飛雄馬の志願だった
「監督っ、ロメオが出てきたら俺を出してくださいっ」
「ん?
何だ星、勝算はあるのか??」
「ありますっ」
「そーか・・・なら行きなさい
いわゆるひとつのリベンジです、ええっ」
『ロメオーーーーっ、貴様だけには
今後絶対打たせねーーーーーっ』
『ふふん、鷹ノ羽圭子と結局破局したそうじゃねーか
ま、俺もフラれたがお前はもっと惨めだぜ
ヒューマ・ホシっ』
これを妨害しないためか、阪神ファンも
この打席は静かにロメオを静観する
『ロメオ・・・鷹ノ羽圭子さんは俺に惚れてたんだ
貴様なんか見向きもされてなかったんだよ
このクズがっ』
『そのリズム打法もここで終わりにしてやるぜっ
もうその正体はわかってるんだよっ』
ロメオ、サンバのリズムで振りかけたバットが
止まらず、完全にタイミングを崩され
打ち損ねてしまう
「やられたっ、、、、、まさかこうも早く
俺のリズム打法が見破られるとはっっっっ」
「やったーーーーーっ、星君が勝ったーーーーーっ
ザマーミロロメオっっっっっ」