先発抑えにフル回転の飛雄馬
そんな中、ライバル左門のいる横浜大洋との
3連戦を迎える事に
左門は飛雄馬の投球映像から、飛雄馬の致命的な
弱点を発見する
そして迎えた大洋戦だったが、飛雄馬の弱点を
発見したはずの左門は何故か元気なく
三振に倒れてしまう
だが左門は、飛雄馬の完璧な攻略法を発見した事で
ライバル飛雄馬を失ってしまう事を逆に悲観していたのだった
大洋との3連戦、1戦目はリリーフ飛雄馬の前に敗戦
2戦目も新浦の好投で連敗していた
迎えた3戦目、巨人の先発は飛雄馬
なおスコアーボードの大洋の打順は
気にしなくていいです(笑)
飛雄馬、初回は大洋打線を三者凡退
2回の表も先頭打者の四番松原を空振り三振に
打ち取り
『左門さん・・・なんか今日も元気ないな・・・
もしかしてお京さんと喧嘩でもしたのかな・・・・』
打席に向かう左門は1、2戦と不振らしく
大洋ファンから今日もヤジが飛ぶ
「サッポロさん、左門は昨日一昨日と元気ないですね」
「まあ星の前に三球三振したのが原因でしょう
全く手も足も出ませんでしたからね」
『いや、油断はできない・・・・
とりあえず初球はシュートで様子を見よう
不振なら手を出して内野ゴロかもしれない』
『手を出さない・・・・というより
なんだか見極めて見逃したように見えたが・・・』
2球目も同じ球だが、今度はボールになるシュート
これも左門は微動だにしないで見送る
『ストレートを待っているのか?
それなら裏をかいてスライダーで打たせて取ろう』
キーーーーーーーーン
左門のモーレツなライナーが飛雄馬の横を
通り過ぎて行く
『い・・・今の、偶然じゃないっ!
スライダーを完全に読まれていた?
まさか・・・・・・』
『し・・・しかしあのスライダーは左門さんには
初めて投げる球だぞ・・・・
なんでジャストミートできるっ!?』
打席の左門は、これまでの打つ気のなさから
一転、余裕の表情で打席に立つ
『入りましたーーーーっ
星、左門に今季初の一発を食らい、2点目を
失いました』
ボー然とする飛雄馬をよそに
涼しい顔でダイヤモンドを周る左門
『星君・・・まだ気付かんとばい?
わしは君の投げる球を全て見通しとるばってん
これに気付かないと君はもう終わりとよ、、、』
『ここは絶対打たれるわけにはいかないっ
だが今日は何故か左門さんに流れが行ってる、、、』
『うーん、いけません・・・いけませんよ・・・ええ
ここはちょっと良くない手ですが、去年の
荒れ球投法で、左門君の打つ気を逸らしましょう』
『しかたないっ
許してくれ左門さんっ、これが勝負の世界なんだっ』
だが投球前から左門は飛雄馬の荒れ球を
読んでたかのように、打席をはずす
『なんだとっ!?
今のは尻もちをつくくらいの荒れ球だぞっ
何故投げる前から打席を外せるんだっっっっ』
「お・・おいっ、なんか変だぞっ」
「まさかベンチに噂の盗聴器でも仕掛けられてるのではっ?」
「バカいえっ、ここは後楽園、ハマスタじゃないんだぞ」
『う~ん、これは星の何らかの癖を
見抜かれてるのかもしれませんよ・・・ええっ』
「おおっと、左門スリーベースだっ」
「うむ、これでサイクル安打にリーチがかかりましたな」
「やりましたっ、左門っサイクル安打達成ですっ
しかも4打数4安打っ
昨日までの不振が嘘のようですっ」
『さあ今日のヒーローインタビューは、4打数4安打
サイクルヒット達成の左門選手てすっ』
「・・・・・・」
・・・ええ」
「今日はたまたま調子が、、、、、、」
「しゃらっぷですよーーーーーっ
二軍行きと言えばいわゆるひとつのファーム落ち
ゴー讀賣ランドですよっ」
「まっ・・・待ってくださいっ
調子悪い日だってあるし、今日打たれたの
左門さんだけじゃないですかぁぁぁっ」