オールスターゲームに
ファン投票で選出された飛雄馬は
ライトの守備に着かされる
門田の放った打球はライトフライ
三塁ランナー福本はタッチアップを試みるが
飛雄馬の右投げレーザービームで本塁憤死
飛雄馬の右投げにマスコミは大騒ぎに
一方オールスター明けに巨人三連戦を迎える阪神では
ビル・サンダーが不可解な特訓をタブチとカケフに行う
「タブチとカケフボーイには内緒でビーンボールを投げさせまーす
あと投手はプレートより3m前で投げてもらいまーす」
「しかしわざとビーンボールがわからん
阪急の山口みたいな豪速球で荒れ球の投手想定の
練習だろうが、そんなやつ巨人にいないだろ」
「せやな、新浦は制球難やけどビーンボール言うほど酷ないし
球も3m前から練習するほど豪速球やないで」
「ムッシュ・ヨシーダ・・・
心当たりはあるはずでーす!
それとーも、認知症でーすか?」
「なるほど・・・・なんとなくわかったわ・・・
しかしあいつ登板するんか?」
「おい・・・わしにはさっぱりわからんぞ
具体的に名前言えよ」
「それは契約上の理由でノーコメントでーす!
特訓やらせますか?それともやめまーすか??」
「勿論やらせませんよね、監督っ!
時間とリスクが無駄すぎます」
「うーん・・・しかしなぁ、山内はん・・・」
「いや、ここはビルコーチの言う通りにしまひょ!
なんやそうした方がええ気がしまんねん」
「長嶋さんっ、星の投手復帰の噂ありますけど
それは本当なんですかっ!?」
「もしかして長嶋さんが星に背番号3譲ったのも
わざと壊れた左腕で投げさせ続けたのも、実は星の
右投手としての復帰を想定してたからじゃないんですか?」
「ははっ、答えはですね
後半戦のうちの戦い見たらわかりますよ、ええっ
それじゃあ」
「コラーーーーーーーっ、俺はタブチだぞっ
ふざけんなーーーーーっ」
「僕は非常にカケフですけどね・・・・・ええ
しまいには殴りますよ、ハイ」
「もうやめだ、やめっっっっ
お前ら後で裏の素盞嗚神社に来いっ
ヤキいれてやるっ」
「非常に根に持ちますよ、僕はっ
愛車のポルシェで阪神高速250キロで走りますよ、ええ」
「ど・・・・・どうします・・・激オコですよ、、、、、」
「さすがにまずいよな。。。。」
「監督っ、あのバッティングピッチャークビですな
なんで何にも言わないんですかぁ」
「非常に同感ですよ・・・ええ」
「ミーがわざとビーンボール投げろと言いました
一球も当たらなかったのはベリーナイスでーす」
「僕たちはですね、阪神のクリーンナップですよ、ええ
もしケガしたらチームが非常にこまりますよ、ハイ」
「俺は外木場にぶつけられて死にかけたんだぞっ
イップスになったらどうするんだっっっっ」
「二人とも落ち着けっ!
お前らだけやない、他の選手にもこれやらすつもりや」
「か・・・監督・・・・・」
「非常に理由が聞きたいですね・・・・ハイ」
「何か知らんが、巨人に滅法球が速くて、ノーコンの
投手がいるんだと!
その対策らしい」
「非常に誰ですか・・・・それ?」
「そんなピッチャーいたっけ・・・・・」
「に・・・逃げるって・・・・・そういう問題じゃあ、、、、、」
「非常に同感です」
「オーケー、この特訓やりたくないならそれでもいいでーす
ミーはもうここにいる理由があーりませんね
コーチ辞めてアメリカにゴーホームね」
「うっ・・・・コーチやめるって・・・そこまでしてこの
バカげた特訓やるにはよほどの理由があるのか・・・・」
「非常にわかりましたよ、ええ
ビルコーチがそこまで言うならですね僕はやりますよ、ええっ」
「ナイスでーす、カケフボーイ
ただし、ユーたち2人には更なる厳しい特訓やーりますね
その覚悟はあーりますか?」
今度こそ・・・」
「おっ、左門さん
こんな夜中に頑張ってるね!」
「星君に・・・・・・ぶつぶつぶつ」
ブーン ブーン ブーン
「おいなんだい、ガン無視かよ
日頃の左門さんらしくないな・・・・・」
「左腕時代は花形やオズマ・・・伴君にまで先を越され
煮え湯を飲まされてきたわしにもチャンスば
回って来たばいよっっっっ」
「今度こそわしが天下ば取るばってんっっっ」
ブーン ブーン ブーン
一方甲子園では翌日からビルの言った
レベルアップした特訓が開始された
1人につき3基のバッティングマシン
タブチカケフで計6基のマシンから一斉に球が放たれる
一球目だけはなんとかバットに当たるが、2球目以降は
どうしようもなく、容赦なく死球になった
「こんなの打てるわけない!
打てたらそいつは化け物だよ」
「そうですね、とりあえずこの特訓の意味をですね
詳しく話してくれないと非常に納得できないですよ、ええ」
「何年か前、ドラゴンズにいたオズマという選手は
同じ特訓で打ったと聞いてまーすよ・・・・
彼にできて、ユーたちにできないわけが
あーりませんね」
「オズマ・・・随分懐かしい名前だな」
「まあホンマにバケモンやったけどな」
「しかもオズマは、特殊なギプスを
はめて打ったと聞きましたよ!
それを付けてないユーたちは全然楽でーす」
「非常に聞いた事ありますよ・・・ええ」
「わしはモロにその時プロにいたよ・・・・・
見えないスイングってやつも見たし」
「でもあいつは野球ロボットって怪物だった
そもそもなんで今更俺たちがそれをマネしなけりゃ
ならないんだ!?」
「オズマは誰に勝つためにその特訓していたか・・・・
思い出してみなさーい」
ピカーーーーーン