巨人の星(栄光の星編)第171話 「かえってきたオズマ」後編 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

大リーグボール3号で5連勝を飾った飛雄馬

 

そんな時、ひょっこりあのオズマが現れた

 

オズマは帰国してメジャーに復帰すると見えないスイングで
大活躍

 

ついに新人で三冠王を獲得したという

 

だがそんな時、オズマにベトナム戦争への兵役カードが
送られて来た

 


ここはオズマの生まれ育ったスラム街

 


「ジェニー、なんでパーティーに来てくれなかったのだ?」

 


「ご・・・ごめんなさい・・・なんかああいう場所
入り辛くて・・・私、オズマの試合のチケット送って
くれるだけで満足なのショボーン

 


「ジェニー・・・・実は俺、戦争に行く事になった」

 


「ええっガーンあせる

 


「そんなっ、戦争なんて行かないでオズマっ悲しい

 


ここから当時アメリカが抱えていたベトナム戦争の
闇の話になってゆく、、、

 


オズマの前に現れた3人の黒人たち

 


「あっ、ジョンにビッグボウイにサンダーじゃないか!?」
どうやらオズマの幼馴染らしい

 


久しぶりの再会に握手を求めるも・・・

 


なんだか様子がおかしい

 


「オズマ・・・・兵役カードなら俺たちにも来たよ・・・真顔

 


「なにっ、本当か!?
じゃあお前たちと一緒に行けるんだな!
また昔みたいに楽しくやろうぜ音譜

 


「お前バカか?
ピクニックに行くんじゃねーんだむかっ
戦争だぞ、戦争ムキーッ

 


「え・・・・ま・・・まあそりゃそうだが、、、、滝汗

 


「オズマ、兵役を拒否してくれねーか?」

 


「拒否?
まさかお前たち・・・・・・驚き

 


「おりゃ戦争なんてまっぴらごめんだぜ!!
だいたいこの国の政府が俺たちに何かしてくれたか?
そんなんで命落とすなんてアホらしいよえー

 


「教会じゃあ牧師から、人は絶対殺しちゃいけねえって
教わったんだ・・・・・
それにボクシングのモハメド・アリも戦争行かなかった」
  

「悪い事は言わねえ、オズマお前も戦争に行くな
ベトコンに恨みがあるわけじゃないだろ?」

 


「・・・・・・・・・・お前ら・・・・・アセアセ

 


「嫌だっ、俺は戦争に行くっ!
兵役拒否したモハメド・アリがその後どれだけ世間から
叩かれたか、お前らも知ってるはずだ」

 


「俺は三冠王を獲った!
今や全米が認めるスーパースターなんだっ
今の名誉と生活を失いたくないっっっっ!

 


「黒人だからと蔑まされてきた昔には戻りたく
ないんだっ炎

 


「オズマよぉ、てめえ自分の事しか考えられなくなったのか?
お前みたいな有名人が戦争に行く事で国はそれを
プロパガンダにして、行きたくもない戦争に大勢の黒人が
行かされるんだぞっムカムカ

 


「黒人も白人も関係ないぜ!
俺はこの国の国民だ、国民なら義務を果たさなければならん
俺は名誉あるアメリカ国民なんだ節分

 


「しかも一流国民だ、一流のアメリカ人なんだっ
子供たちも俺に期待してる!俺はあいつらの夢なんだ!!
その期待を裏切ってどうするっ!!

 


「オズマ・・・・何も知らない子供たちはいいとしても
大人たちはあんたを良く思ってないのよ、、、、
白人に黒人の魂を売った犬だって言ってるわ」

 


「魂を売るだと?
確かにそう見えるかもしれんが、そう見せかけてるだけさ
一時的に魂を売ったふりをしているだけだ」

 


「みんなはそうは思ってくれないわ!
仲間から非難されるオズマなんか見たくないの」

 


「ジェニー、もし仮に俺が魂を売るふりをせず
自分に素直に生きてたらどうなってたと思う?」
「えっ!?」

 


「三冠王どころか、あんなふうになってたんだっっっっ右差し

 


「え・・・・俺の事かよ、、、煽りあせる

 


「とにかく俺は戦争に行くぜ!」

 


「一流のアメリカ国民としての責任と義務を果たすんだっ!
「オ・・・・オズマ、、、、、汗うさぎ

 


オズマと仲間たちの間に大きな溝ができ
そこに隙間風が吹きだした

 


そして出征の朝

 


「ジェニー、許してくれ・・・・・
お前と一緒に暮らせば幸せだろうな・・・・だけどジェニー
あばよジェニー・・・それが男にはできないのだよ・・・・」

↑このセリフに聞き覚えある人は俺と同世代のおっさんwww

 


「オズマ~行かないでぇぇぇぇぇー---っ泣くうさぎ

 


「ジェニー、俺はやってやるっチョキ
Vサインをするオズマ

 


「一流国民として、国の英雄として
戦場でも三冠王獲ってやるぜ!!

 


その言葉通り、オズマ戦地でも次々と戦果をあげていった

 


元々のタフな肉体は、戦場でも通用
見えないスイングをどう活用したかはわからないが・・・

 


オズマの胸には
軍服の下地が見えなくなるくらいの数の勲章が輝いた

 


しかしある時、爆風に巻き込まれた戦友をかばい
負傷してしまう・・・・

 


この傷がやがてオズマの選手生命にどす黒い影を
落とす事など、勿論オズマは知らない

 


爆弾の破片はオズマの背中に深く突き刺さった叫び

 


それでも機関銃を乱射するベトコンに突っ込み

 


見事これを殲滅!

 

 


オズマはたったひとりで敵陣地を奪い取った

 


「へへへ、これでまた勲章が増える・・・・
もう飾るとこがない・・・・・ぜ笑い泣き

 


ガクッチーン

 


気が付くとそこは野戦病院だった

 


「ヘイオズマ!
ユーの活躍が新聞に載ったらしいぞ
ヒューヒューニヒヒ

 


「へえ・・・なんて書いてあるんです・・・・・
ちょっと読んでください・・・」

 


「オーケー!
オズマは戦地で勇敢に戦い、傷を負ったが彼は不死身だ
今後日本経由で母国に凱旋帰国するだろう」

 


「なにっ・・・日本経由?」
キラリキラキラ

 


「トイウワケデ日本ニ来タワケサ
フフン♪オーイェイグッド!

 


「消エル魔球デヤラレタヒューマ・ホシニ
復讐スルタメニナ
ハハハハハハハハゲラゲラ

 


「そうか・・・俺の父ちゃんも昔似た経験したらしいが
野球だけに集中できる俺たちって実は恵まれてんだな・・・」

 


「ヒューマ・ホシッ!
ゆーハ大りーぐぼーる3号トイウノヲ完成サセタヨウダナ
みーハソノ3号ニ挑戦シタイ!!
受ケテクレルナ」

 


「断っても無理やり対決するんだよな・・・・・お前驚き

 


というわけで飛雄馬との対決を了承してもらったオズマ

 


「大リーグボール3号というのがどういう球かよくわからん
しかしアンダースローからのスローボールらしいな・・・」

 


「だがそんな球はメジャー三冠のミーには通用しないっ!
必ず打ち崩してみせるっっっ炎

 


「あの戦闘機よりも高く飛ばしてやるぜ
覚悟しておけ、ヒューマ・ホシ!

 


『あいつ自分は野球ロボットから卒業したつもりらしいが
あんまり変わってないな・・・』

 


『インプットされたプログラムが野球から
名誉とか栄光に変わっただけじゃないのか・・・・』

 


『ま、あいつもいろいろあるんだろうが
俺は俺でそれどころじゃないしな、、、』

 


『どっちにしろ大リーグボール3号は誰にも
打たれる気がしねえけどさ照れ

 


そして翌朝、飛雄馬対オズマの対決が無観客で始まった

 


ビシュンビシュンビシュン
負傷をものともせず見えないスイングを繰り返すオズマ

 


『オズマのようなパワーヒッターにこそ
大リーグボール3号は有効なんだっ』

 


『オズマには悪いが、返り討ちにさせてもらうぜメラメラメラメラ

 


「行くぞっ、オズマっっっっっっ!
「いぇー-----す、かもんヒューマ・ホシっっっ!!

 


ピキィィィィィーーーーーン

 


フワンフワンフワンくるくるりんご

 


昭和の野球漫画あるあるの一週間ボールフリーズ(笑)
巨人の星(栄光の星編)第172話 「オズマの死」
につづく