巨人の星(不死鳥編)第125話 「ズックのボール」②-1 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

出兵した若き日の一徹は、戦場で偶然ひとりの男と出会う

 

それはかつて甲子園を沸かせた海草中の嶋清一だった

 

嶋は戦争に行ってもいつでも野球ができるようにと
手作りのズックのボールを持ち歩いていた

 

一徹も嶋も早く戦争が終わって野球がしたい
という気持ちは同じだった

 

しかしそこに無情にも米軍の襲撃が始まる
避難する一徹と嶋だったが、ついに嶋が
モロに銃撃を浴びてしまった

 


夜になり、漸く米軍の攻撃は止まった

四つ光ってるのは南十字星か?

 


しかし銃撃を浴びた嶋は重傷だった

 


もはや虫の息の嶋

 


「嶋君・・・・どうにか命だけは助かってくれ・・・お願い

 


「せ・・・・せんぱいっっっ・・・」

 


「あっ、嶋君っ!」

 


グッ

 


「先輩・・・・これ、お会いできた記念に
受け取ってください・・・・」

 


「嶋君っ、何を言うんだ!
しっかりしろ!!」

 


「しっかりしろと言われても・・・・・僕は
もうダメらしいです・・・・笑い泣き

 


「何を弱気になっとる!
わしの許可なく死ぬことは許さんぞっムキー

 


「先輩、約束してください・・・・再び日本の空に
白球を飛び交わさせてやると・・・・」

 


「しっ・・・・嶋君っっっっえーん

 


「わ・・・わかった約束する!
だが今は死ぬな、ここでは死ぬな、日本に帰ってから死ね!

 


「このボールにかけて約束は守るから・・・嶋くんっっっえーん

 


ガクッチーン

 


「し・・・・嶋・・・・・・・・滝汗

 


「嶋くんっっっっっっっっっっ、、、、えーん

 


コロコロコロ((((((〇

 


ちなみにこれは完全な巨人の星の創作で、実際の嶋は
海軍の通信兵であり、軍艦の電探(レーダー)係だったため
陸上で小銃かまえて撃ったりする事はなく
最後は日本に帰還中の輸送船に搭乗中、敵潜水艦の魚雷で
撃沈され海の藻屑となってしまった

 


翌日も米軍の攻撃は続いた

 


ひとり生き残った一徹はジャングルの中を逃げ回るが・・・

 


そこにF4Uの機銃掃射が襲い掛かる

 


何故かピンポイントで戦闘機に狙われる一徹笑い泣き

 


ドドドドーーーーーンドンッ

 


「い・・・いかん、嶋君のボールを落してしまった、、、あせる

 


「うぐっゲロー
一徹の右腕に激痛が走る

 


どうやら腕を撃たれたらしい

 


「み・・・右腕が、、、、わしの右腕がっっっ叫びハッ

 


ガーーーーーーーーンゲッソリ

 


そして何故か広島の原爆投下映像

 


昭和天皇の玉音放送をバックに日本に帰還した一徹

 


しかし命より大事な右腕を負傷してしまった

 


なんとか嫁と娘の明子との再開を果たし

 


中止されていたプロ野球も再開

 


一徹は再び巨人軍のユニフォームに袖を通したが・・・

 


右腕負傷の影響は大きく

 


もはやプロの選手としては使い物にならなくなっていたえーん

 


絶望する一徹ガーン

 


「ダメだ嶋君・・・・どうやらわしはもう
君との約束を果たす力はなくなった、、、、、えーん

 


引退の決意をした一徹

 


訪れたのは和歌山の嶋の生家
嶋から預かったズックのボールを、嶋の母親に
返そうとするが・・・

 


スッ

 


「お話はわかりましたが、私はこれを受け取る
わけにはいきません」

 


「そりゃあ清一の形見のボールです・・・・・
いらないわけではありませんが、これは清一が
星さんに渡したものです・・・」

 


「清一の声が聞こえてくるんですよ・・・」

 


ピカッ
ゴロゴロゴロゴロ雷

 


『星さん、そのボールは母に渡したんじゃない
僕の夢をあなたに託して渡したんだおばけくん

 


『約束したはずですよドクロ
一徹の耳に嶋の声が聞こえる

 


「嶋君っ、わしだって約束を破りたくはないっ!
好き好んで巨人のユニフォームを脱ぎたいわけじゃないし
野球も辞めたくないっっっえーん

 


「だがな、嶋君・・・・・・
わしは・・・わしの右肩はもう

ダメなんじゃぁぁぁ!

巨人の星(不死鳥編)第125話 「ズックのボール」②-2
につづく