巨人の星(不死鳥編)第125話 「ズックのボール」②-2 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

出兵して戦場に赴いた一徹は、そこでかつて甲子園を
沸かせた不世出の大投手嶋清一と出会う

 

嶋は手作りのズックのボールを見せ
いつかは日本に帰り、再び野球をやりたいと自分の夢を
話す

 

しかしその直後、嶋は敵の銃弾を浴び命を落とす

 

嶋は死に際にズックのボールを一徹に託し
自分の夢を受け継いでくれと言い残した

 

だがその一徹も右腕を負傷し、復員はしたものの
もはやプロ野球選手としてはやって行けない体に
なっていた

 

絶望した一徹は嶋から預かったボールを嶋の母親に
返そうとするが拒否されてしまう

 

一徹は嶋の墓前でただただ詫びるしかなかった

 


「嶋君、今のわしのこの無残な右肩を見てくれ・・・笑い泣き

 


「このわしの右肩はもう永遠に元には戻らんのだぁぁぁ!
ビシュッ

 


ズックのボールを林の中に投げる一徹
ってか、ちゃんと送球できてるじゃん

 


その時、ヤケクソで投げたボールが何故か
不思議な動きをする

 


「あっ?」
ギュゥゥゥゥゥゥゥーーーーン

 


これが魔送球誕生のきっかけだった

 


「これだっ!
わしの肩の負傷を補うのは、この変化球だっ笑い泣き

 


ビシュゥービシュウービシューゥ

 


翌日から一徹の魔送球開発の猛特訓が始まった

 


なんだか飛雄馬の大リーグボール1号の特訓に似ている

 


それよりも気になったのは一徹の背番号だ

 


それに肩を故障してるわりには、ピッチャーに
転向してもいいようなボール投げてるし

 


そもそも野手が変化球で復活というのも
かなり無理があるような・・・・あせる

 


ちなみに魔送球というのは簡単に言えば直角に
曲がる変化球だが、サードからの送球がファーストに
届かないくらい肩がぶっ壊れてたら
いくら直角に曲がってもそれ以前に地面に落下
するんじゃないのか

 


まあ突っ込みどころ満載なのだが、それが巨人の星
という作品なのだ(苦笑)
とりあえず魔送球は完成したらしい

 


だが結局魔送球も川上から「邪道だ!」と拒絶され
一徹は引退

 


嶋の形見のズックのボールは息子飛雄馬に託された

 


「飛雄馬よ、そのズックのボールには嶋投手の・・・
いや戦場で散って行った多くの選手の夢が
込められておるのだ!」

「それを持って行けっ!甲子園にっ!!」
どうやらこれは飛雄馬が甲子園に出発する日の事らしい

 


場面はいきなり昭和44年夏の甲子園大会準々決勝の
平安対三沢高校戦に移る

 


太田幸司の三沢は平安を2-1で破り準決勝に
駒を進める

 


ちなみに嶋清一はプロ入り前に戦死したため
凄い記録は残したが、戦前の記録のうえ映像もあまり
残っていないため、高校野球ファンでも通の人くらいしか
注目しておらず、はっきり言って忘れられていた
再び注目を浴びたのは50年以上後の
松坂大輔が決勝でノーヒットノーランを記録してからだ

 

 


「そうかぁ・・・魔送球にはそんな歴史があったのか・・・汗
感心する伴

 


「ん?
これが大リーグボール2号のヒントっちゅう事はまさか・・・
大リーグボール2号とは魔送球なのか!?」

 

「うん!

 


あっさり認めちゃう飛雄馬www

 


「ただし、魔送球は大リーグボール2号のベースだ!
それを更に進化させた父ちゃんもびっくりの
画期的な魔球、いや超魔球なのだ!!」

 


「・・・・・超と来たか・・・・汗

 


ところで、このエピソード
嶋と太田幸司は甲子園球児という以外は全くつながりはない
そもそも右腕と左腕の違いもあるし、タイプが
全然違うのだ

 


太田幸司を引き合いに出したのは、単にこの時期
太田が人気者で、時の人だったからに過ぎない
無理矢理のこじつけだった事がこの後判明する

 


劇中では「今日は8月15日の終戦記念日で・・・」
アナウンサーが言っているが、実際のこの試合は
翌日の8月16日、15日は三沢は

試合がなかった

 


この後戦没した昔の球児たちの名前が次々に
読み上げられる
全部で55人いるらしい

 


なおこの回の放送日は、1970年の8月15日である
太田はプロ入り1年目だが、1勝4敗と振るわず
人気だけが先行してオールスターに選ばれ、3連続
リリーフ登板で話題を呼んでいた

 


まあ終戦記念日放送の戦没球児追悼番組というところか

 


一応飛雄馬にも戦没した球児たちへの追悼っぽい
台詞を言わせ、大リーグボール2号完成への
意気込みにつなげている

 


勿論このエピソードは原作にはなく
アニメ版のオリジナルである
にもかかわらず、いきなり大リーグボール2号の
正体が魔送球だとバラすところは凄い滝汗

巨人の星(不死鳥編)第126話 「花形と姉明子」
につづく