一軍復帰と、大リーグボール1号の復活を賭けた
イースタンリーグのアトムズ戦
飛雄馬はストレートだけでアトムズ打線を抑えるものの
それだけではやはり通用せず捕まってしまう
伴は何度も大リーグボールを要求するも、飛雄馬の体が
それを拒否
試合を見ていた川上監督はここで一計を講じる
中尾監督を通じて、オズマが一軍登録されたと知らせた
瞬間大リーグボール1号は復活
目の前の巨大な敵、星一徹とオズマのコンビの前で
もはや迷いなどしている暇はないと気付いたのだ
復活した大リーグボール1号の前では、アトムズ二軍
などもはや敵ではなかった
「ぐははははは、面白いように決まりやがる
今までの悩みは一体なんじゃったんだろうな」
『ああ、左門君!
今後楽園で奇跡が起こったんだよ!!』
「奇跡?
UFOでも着陸したとですか??」
『星投手の大リーグボールが復活したんだよ』
「なっ・・・なんですとっっっっ」
「しかし今のこの涙ば、星君の復活に感動したんではなか!
わしが大リーグボールを打つ前に、星コーチとオズマが
間違いなく打ち崩すのを、わしはただ指をくわえて
見てるしかないのが悔しかぁ、、、、その涙とですっ」
『あの、もしもし左門君っっっ?
もしもーーーし?
あーもう、またかよ、、、、花形といい左門といい、、、』
「よーし、この回も大リーグボールで簡単に
片づけて終ろうぜ」
『クソ、、、完全に調子に乗ってやがるぜ・・・
まあ実際どうしようもないんだけどよ。。。。』
「ひぇぇぇぇ、キタぁぁぁぁぁ、、、、、」
大リーグボール炸裂
『伴には悪いが、喜ぶのはお前だけにしてくれ・・・
俺は喜ぶことはできない、、、それやっちまうと
星一徹とオズマには勝てない気がする、、、』
『飛雄馬・・・・なんだか大リーグボールが復活した
のに全然うれしくないみたい、、、』
『姉の私にはわかるわ・・・・また新しい悩みを
抱え込んでしまったのね、、、、』
「やったのう星ぃぃぃぃぃぃっ
完封勝利じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
『よくやったぞ、星!
これでようやく俺も二軍監督として荷が降りた気分だ』
「これでこそ星飛雄馬っ、わしの惚れ込んだ
星飛雄馬じゃい」
「よ・・・よせよ伴」
『飛雄馬が抱えた新しい悩み・・・・もしかしてやっぱり
・・・・・・』
『伴・・・・良いやつだ
しかし今の俺には素直に喜んでる暇はないんだ・・・』
妄想と戦う飛雄馬w
「そうだ、こいつらを倒さない限り・・・・
俺にとって真に喜べる日はこないのだ」
「うるさいっ!
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい」
絶対大リーグボールで
倒すっっっっ」
「そしてその後、偉大なライバルを失ったと
心から泣くだろう!」
星一徹っっっっっっっ」
巨人の星(不死鳥編)第114話「見えないスイング」
につづく