美奈の死から立ち直った飛雄馬は、突然狂ったように
投げ込みを開始した
最初は飛雄馬の復活を喜んでいた伴も、このムチャな
投げ込みには不安を抱いた
そんな時、中尾二軍監督は飛雄馬を呼び出し
かつて飛雄馬と同じ事をやって潰れた投手が何人も
いると忠告するが、飛雄馬はそれをガン無視
逆に千本投球させろと中尾監督に要求
呆れ果てる中尾監督だったが、飛雄馬の気迫に押され
結局千本投球を黙認してしまう
「おいおい、まだやっとののかいな・・・・」
「バカもここまで来ると大バカだな」
「ホンマアホやで、あんなメチャクチャな投げ込みやったら
肩いわしてまうわ、たかがポーズでここまでやるて
こりゃいよいよキ○ガイ病院行きやな」
「伴の方も潰れて一石二鳥だよ、ギャハハハハ」
『わしらはお前らウジムシとは違うんじゃいっ
たとえ壊れようと、地獄の底まで真剣勝負なんじゃい』
「さぁ星よぉぉぉぉぉぉっ!
あと少しで千球じゃあああああああっ」
パスッ
『立てっ、立つんだライバルっっっっ!』
久々に飛雄馬の妄想復活
「この1球1球が彼らへの償いなのだ・・・・
俺の復活を心から待ち望んでいる彼らのために・・・」
「そして俺を待ち受けている父ちゃんとオズマに
挑むための試練なのだっっっっ」
『オズマはおそるべき怪物に生まれ変わったぞ・・・
飛雄馬よ、この化け物にどう挑んでくるかな』
「もうこのへんで止めさせないと星の肩が使い物に
ならなくなりますよ、、、、止めさせてきましょう!」
「あいつらの事は放っておけ!
他の選手には帰ってよしと伝えろ」
「ぬおおおおおおおおっっっっ」
すでに飛雄馬のコントロールもなくなっていた
「あいつらガチでアホや・・・・・」
「も・・・もう帰ろうぜ。。。。」
コロッコロッコロッ(((((
ついにキャッチャーまで届かなくなった、、、
「い・・・いや、このわしでさえこうもヘロヘロに
なるんじゃ・・・無理もない」
「す・・・すまんが引っ張って外してください」
「えっ?ミット取る力もないのかよ・・・」
「ふははは、千球の中に一球たりとも力を抜いた球は
なかったっちゅうことですわい」
「うううっ・・・・の・・・乗せてくれぇぇぇ」
「ああっ、ほ・・・星ぃぃぃぃ」
「ああ・・・しかしまいったぜ・・・・・
これから毎日伴に世話になりそうだよ・・・ふふふ」
「えっ・・・・ま・・・毎日って・・・」
「せ・・・千本投球の事だよ」
「な・・・なにぃ、ま・・・毎日やるって言うのかぁぁぁ」
「そ・・・そうかぁ、ならわしも受けちゃるぞい!
千球でも二千球でもなぁぁぁぁ」
「ふははははは、見ろあいつらの顔
みんなお前の迫力に圧倒されとるわ」
ちなみに今思い出したけど巨人にいた鹿取義隆さんは
明治大学時代ウィキでは島岡監督のもと毎日500球の
投げ込みさせられたと書いてあるが、昔本人が
「実際は毎日900球投げてた」と言ってたよ
巨人の星(不死鳥編)第111話「命がけのキャッチ」
につづく