美奈の死のショックからようやく立ち直った飛雄馬は
その日から狂ったように投げ込みを始める
伴はその様子に不安を感じる
それは中尾二軍監督も同じで、飛雄馬を呼び出し
かつて飛雄馬と同じ事をやって潰れて消えた
中原コウタロウという投手の話をするが
飛雄馬は聞く耳を持たず、千本投球の許可を
求めてきた
「普通の投げ込みでも無理してせいぜい500球が限界だ!
千本投球の許可など出せるわけがなかろう」
「お前俺を舐めとるのか
プロの投手として俺が何年飯を食ってきたと思っとる」
10個くらい四球出した
ノーヒットノーランとか・・・
けど、しかし・・・」
「いやっ、わかっちゃおらんっっっ
中原コウタロウ(架空)だけが特別な話というわけじゃないぞ」
「国鉄の半沢、阪神の木内、西鉄の枝川、南海谷村
大洋の垣ノ内、三島」
「・・・・・誰?」
※いろいろ名前を挙げてるが、実在の投手は
国鉄の半沢だけて、それ以外おそらくみんな架空選手です
「我が巨人軍でも、松岡(架空)、伊藤(架空)
谷口功一、辻内崇伸(こいつらは実在だけどホントは言ってません
オマケですw)」
「お・・・俺はそんなのとは違うっっっっ」
「ほ・・・星よぉ・・・それは俺だけはコロナに
感染しないと言って自粛しないバカと同じじゃぞい。。。」
「俺は・・・一度は野球を捨てた身です・・・・
ここでぶっ壊れたとしても後悔はしませんっっっ」
「いいえっ!
俺はヤケクソでも狂ったわけでもありません
千本投球がキ○ガイ沙汰だと十分わかってます!!
しかしそれくらいやらないと・・・・」
「大リーグボール打倒キブスなどという狂気な器具で
俺を倒そうとしてるバカ親父には勝てないんですっ!
荒療治で腐りきった体を鍛え直さないとっっっ
俺にとって千本投球は、大リーグボール打倒ギブス
打倒キブスなんです」
「・・・・・・・・・・・・」
これにはもう何も言い返せなくなる中尾二軍監督
「ただひとつだけ言わせてくれ!
燃え尽きる前のロウソクにはなるなよ・・・」
「燃え尽きる前には一瞬明るく輝くが・・・・
すぐに消えてしまう・・・・」
「なんや星のやつ・・・・今日は一段と投げ
まくっとるやないか・・・・」
「お前知らんのか?
星のやつ監督に千本投球させろって直訴したらしいぜ」
「せ・・・千本投球~~~」
「驚く事ないだろ
これもあいつのポーズだよ、きっと」
「あ・・・そ・・・そやな」
『あいつらポーズで千球も投げられると
思っとるうちはいつまで経っても二軍から上は上がれん』
「うぐぐぐ・・・これで500っっっっっ
し・・・しかしまだ半分か・・・・」
パスッ
さすがの飛雄馬の球威もかなりなくなっている
「868っ!」