美奈の死と大リーグボール1号を失った飛雄馬は完全に
ダメ人間になり、ついに球拾いにまで落ちぶれた
だがそんな我が子を尻目に父一徹は、中日球団に
オズマ獲得を催促
一方そんな事とは知らぬ伴は、星家に座り込み
一徹に飛雄馬を救ってくれと頼み込むが
一徹は伴に「巨人も飛雄馬も今や敵だ」と
中日コーチ就任と、オズマ獲得の事を伝える
それに失望した伴は星家を飛び出す
しかしこれも一徹の我が子を谷底に叩き落とし
這い上がって来るのを待つという信念からの事だった
「うぐぐぐ・・・あの野郎。。。」
何やら喚き散らすカージナルスの選手
「あんなクレイジーなやつがいる球団なんかもうゴメンだ~
このままじゃ殺されちまうぜ、、、、」
「あいつうちが欲しがってるけどカージナルスが
難色示してるって吹きこんだら急に荒れ始めやがったな」
「バカっ、カージナルスのやつに聴かれたら
どーすんだよ、、、」
「へっ、大丈夫だよ!
ここはアメリカだぜ、日本語なんかわかるもんか」
「チュウニチキュウダンノ人デスネ?
おーなーガオマチデス、ドーゾ」
「おい、もうちょっとマシな球投げろ、このカス」
「ファット?」
「そんなヘナチョコ球、メ〇ラでも打てるって
言ってるんだよ」
「監督ッ、コノヤローナントカシテクダサイヨ
コイツかーじなるすヲ潰ス気デスゼ」
「ゴチャゴチャ言わずにとっとと投げろ、このヘボピー
文句があるなら真剣に投げて来い」
「ならヒューマ・ホシとお前、レベルが違うって事を
教えてやるぜ」
「罰金ダト?
みーハかーじなるすノタメニ言ッテルンダ
今ニ感謝スルゼ」
「のーーーーーーーーっ!
アノバカ本当ニ頭ニ投ゲヤガッタ、、、、、」
「へい!おずまっっっ
味方ちーむノ選手ニナンテ事ヲスルンダ
ゆー、コレデ今日3人目ダゾ」
「避けられないあいつがヘタなだけだぜ」
「オマエ、ぴっちゃーハ狙ワナイト約束シタジャナイカ
みーニ嘘ツイタナ」
嘘ついたじゃないか」
「日本のチームが俺を欲しがってる話を聞いたと言ったら
アンタ、そんな話はないと言ったじゃないか
実際には欲しがってるチームがあったのにな」
「うっ・・・・」
「俺が日本に行きたがってる事を知ってわざと
嘘をついたんだ」
「ウ・・・ウソヲ言ッタノハ悪カッタガ、我ガちーむハ
オマエニ莫大ナ金ヲカケテルンダ!
日本ノちーむナンカニ獲ラレテタマルカ」
行くっ!
そしてヒューマ・ホシを叩き
のめすのだ」
『おずま選手、おずま選手、おーなーガオ呼ビデス
スグニおーなーノおふぃすニ来テくらさーい』
「おずま、コレ以上みーニ反抗スルナラ
おーなーニ言ッテオマエヲくびニスルゾ!」
「ふふっ、オーナーは俺の考えをとっくに知ってるさ
知りながら俺をクビにできない
ま、クビになったらなったで俺はすぐに日本に行くがね」
「ふぁっくゆーーーーーーーーーっ
消エテナクナレ、コノ野球ろぼっとガッ」
『バカな両親をやっすい金で騙して人さらいのように
連れてきたのはどこのどいつだ』
「ま、おかげで俺は食うには困らず
最強の野球ロボットとして大きくなれたがな」
「ダイブ荒レトルヨウダナ
ちーむめいとノ苦情モ多イゾ・・・・
今日モ一人ヤメルトイッテキタ・・・」
「キサマッ、俺ノちーむヲ潰ス気カッ
俺ガキサマヲくびニデキント思ッテイルノカ」
「クビにできるんですか?」
「きさまッ、俺ガアノ貧乏ナすらむ街カラ救イ出シテ
ヤッタ恩ヲワスレタノカ」
ナレバ
おまえヲめじゃーりーぐカラ
追放スル事モデキルンダゾ」
ないですか」
「・・・・・・・・」
この時代にまだパワハラという概念はなかったのだった
巨人の星(不死鳥編)第105話「オズマの執念②-2」
につづく