橘ルミとの交際も破局に終わり、やっと自主トレに
参加した飛雄馬だったが
オフ中のルミとの交際ですっかり体が鈍り、練習に
付いて行けなくなっていた
また契約更改もいまだ保留を続け、ついに
春季キャンプも自費で参加する事に
それを心配する明子だったが、過信する飛雄馬は
父一徹も姉明子も自分が養うとまで言い出す
そんな中実家に1人残された一徹は、どこかに出かける
一徹が出かけてすぐに雪が降り始める
しかし当時でも東京こんなに雪降ってたのかねえ・・・
「なんだよ、物売りか出入りの業者か知らないけど
玄関から堂々と入って来るんじゃないよ
裏へお回り、裏へ」
一徹構わず座り込むと、地下足袋を脱ぎ始める
「ちょ・・・ちょっとアンタっ、警察呼ぶよ」
「ここに来ている中日の関係者から呼ばれたんじゃが
玄関から入るとマズイのかな?」
「ま・・・まあ、あなたが星一徹さま・・・・」
さっき名乗ったじゃないか
問題ありますかな?」
「あ・・・ああ、いえ!
よく来て下さいました、お待ちしておりましたよ、ハイ」
この水原と言うのは、この年(1969年)から
中日の監督に就任した水原茂さんである
元巨人の名プレーヤーであり、巨人軍第7代監督
巨人時代に8回リーグ制覇、4回日本一
東映時代にも1度日本一を達成した名監督だ
「いや、実は当初は我々だけで星さんとお話
する予定だったんですがね」
「水原新監督が是非星さんとお会いしたいという
事になりまして・・・ははは」
『うむむむ、水原茂
現役時代は巨人の三塁手だったという・・・・』
『一度も会った事はなかったが、言わばわしの
元ライバルとも言える男・・・』
「星さん、本来なら私からお宅にお伺いせねば
ならんところなんですが、本日はわざわざ足を
運んでいただき、恐縮であります」
「単刀直入に、わしのような無名の男をわざわざ
お呼びになられたわけを聞かせていただこう」
「お願いがありますっっっ」
他の関係者も全員復唱して一徹親父に手をつく
それは一徹が川上監督からのコーチ就任要請を
蹴った時の記事だった」
「実をいいますと、私ども
その記事ではじめて星さんの名前を知りました」
「そのうえ、御子息が巨人の星投手・・・・
それを承知でお願いするのは大変な勇気がいりましたが
なんとしてでもあなたにコーチ就任を引き受けて
いただきたいのです!」
「これは水原監督の強い願いでもあります
どうかひとつ・・・・」
さあ一徹、今度はどう決断する!?
巨人の星(雄飛編)第96話「水原監督と父一徹②-1」
につづく
さて無観客のオープン戦
巨人はヤクルトと対戦
初回いきなり復活の吉川尚がヤクルト先発
ライヤンオガーから先頭打者ホームラン
巨人先発戸郷は、この1点を5回まで
2安打1四球無失点と抑えるが・・・
2番手で登板したデラロサが
6回につかまり逆転を許してしまった。。。
うむ、打つ方の助っ人はパーラとかモタがそこそこ
活躍してるのだが、どうも投手の助っ人の調子が
まあ今年は五輪の影響で開幕早いから、調整遅れたか・・・
結局巨人は1点差で敗れ、オープン戦とはいえ
これで3連敗
まあ3連敗はそんな酷い負け方ってのは少ないんだけど
今年はどすこいも抜けて、投手陣がやや不安なんだよね・・・
菅野はまあ今年はやってくれるだろうけど
とにかく今日投げた戸郷とか若手に期待するしかないね
ただ今年はちょっと厳しいシーズンになりそうな予感が。。。