巨人の星(雄飛編)第95話「手さぐりの青春②-2」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

そろそろキャンプが始まる頃になっても契約更改を
保留し続け、連日ルミとのデートに明け暮れる飛雄馬

 

やがて自主トレが始まったが、それにも参加しない
飛雄馬に、ついに伴がキレる

 

伴は飛雄馬がルミとのデートにうつつを抜かしている頃も
球団と掛け合い、飛雄馬のために動いていたのだが
当の飛雄馬はそんな事とは全く気付かず
球団からの呼び出し状も見落としていたのだった

 


球団事務所でなんとか話し合いの場は設けたが・・・

 


「ここに来たという事は、ようやくサインする気に
なったと思っていいんだね?」

 


「それは契約の内容次第です真顔
まだ強気の飛雄馬

 


「ふーん、まあとりあえずこの書類にサインして
くれたまえ」

 


「アンタバカにしてるんですかムカムカ
最初の6割アップのままじゃないですかぁ!
俺が要求してるのは10割アップですよムキー

 


「まあ球団としても出来る限り君の希望に沿えようと
努力はしたんだがね・・・どうも最近の君の行動見てると
なんか今季は期待できそうな気もしないし・・・・」

 


「ルミさんの事を言ってるんですか
それとこれとは関係ないはずだ!
とにかく俺は10割アップするまでサインはしませんっ!!

 


「それにあなたルミさんの事を誤解してる
あの人はあなたが考えてるような人じゃないんだ」

 


「星君・・・君ねえ・・・・・汗

 


「まあいい、この記事まだ読んでないみたいだから」

 


差し出された記事を見た飛雄馬はモーレツに驚くゲロー

 


その記事は橘ルミの独占インタビューで
飛雄馬との交際について聞かれたものであり
なんと飛雄馬との交際は本気ではなく、あくまで
名前を売るための売名であり、飛雄馬をそれに利用した
だけ
だと告白していたのだ

 


「うむ・・・やはりあの女、そういう女だったんだな」
と伴は言うのだが、実は裏で糸を引いていたのは
こいつなのである

 


「そ・・・そんな記事ウソッパチですっ!
とにかく10割アップでない限り断固サインはしません」

 


「失礼しました」
結局決裂して部屋を出て行く飛雄馬

 


「星・・・あのなぁ・・・・あせる
「うるさいっ、放っといてくれ!」

 


「いいから聞けバカヤロー」

 


「お前、ルミさんの真意がまだわからんのか」

 


「だからあの記事はでっち上げだと・・・・・!?

 


「えっ、今ルミ"さん"の真意って言った?
呼び捨てとか"あの女"じゃなく・・・」

 


「うむ、仕方ない
本当の事を言おう汗

 


「実はのう、お前のマンションに怒鳴り込んだ日の帰りに
偶然ルミさんに会ったんじゃ」

 


「な・・・なんだとっ!
お前まさかそこで彼女をいてこまして、あの記事
書かせたんじゃあ・・・」

 


「違うわい!よう聞け星っ
わしはあの時、ルミさんにお前と絶交してくれと
頼んだんじゃい!

 


「なんであなたにそんな事言われなきゃならないの
あたしが誰と付き合おうとそれは恋愛の自由でしょムキー

 


「そ・・・それはそうじゃが、アンタ今星がどんな
ヤバイ状況になってるかわかっておらんっ!」

 


「そのうえアンタと付き合いだしてから、あいつ
どんどんダメになって行きおる、、、、プンプン
わしにはわかるんじゃ」

 


「それが・・・あたしのせいだとおっしゃるの?」
「い・・・いやまあ・・・ぶっちゃけそうじゃが
そういう感じがするとわしは・・・あせる

 


「たとえそうだとしても、あたしの口からお別れは
言えない・・・いえ、言いたくありません!
だってあたし本当に星君の事・・・・」

 


「あんときはそう言って頑張っていたんじゃが
急にあんな記事書かせるという事は、よほどの決意が
あったに違いないと思うんじゃ」

 


「じゃ・・・じゃあ彼女はあえて俺に嫌われるために
あの記事を書かせたと言うのか」

 


「お・・・俺は彼女にそんな事までさせるほど
野球人としての自覚を失っていたと言うのか滝汗

 


「う・・・まあ、大まかなところそんな感じかのう・・・汗汗

 


ふざけるなっ!
俺は野球人としての自覚は失ってなかったし、そこまで
ちっちゃい人間じゃないぞっ」
なんか目が怖いぞ

 


「いや、むしろルミさんとの付き合いで
何か野球にプラスになるものがあると思っていたんだ」

 


そしてその頃、オーロラ三人娘の楽屋でもこの記事が
話題になっていた

 


「ねえルミ~、この記事本当にこんな事言ったのぉ~」
「名前売るって言っても、これじゃあ炎上商法と
かわんなくない?」

 


「いいわよどっちでも、どーせそんなのみんなそのうち
忘れちゃうんだから・・・人の噂も七十五日って言うでしょ」

 


その時楽屋に電話が入る
「はーい、オーロラ三人娘の控室でーす❤」

 


「あ・・・ほ・・・星君。。。あせる

 


「えーっ滝汗

 


「君っ、な・・・なんであんな事新聞に書かせたんだえーん

 


『え・・なんでって・・・ホ・・ホントの事だから・・あせる

 


「うっ、嘘だ――ーーーーーッ!

 


「はっきり言ってくれ、伴に言われれて・・・・
俺が野球人としてダメになっていくと思って、わざと
書かせたんだろ、な、そうだろ!?」

 


「星君・・・あなたとあたしでは住む世界が違ったの・・・
あたしはスキャンダルを栄養に生きていける世界の人間」

 


「でも星君は違う・・・それだけよ」
『ど・・どう違うって言うんだ!?』

 


「どうって・・・例えばあなたがあたしと真剣に付き合えば
付き合うほど、あなたにとってマイナスにしかならない・・・
そういう事かしら」

 


「バ・・・バカなっ!
そんなの本人同士の努力で、いくらでも
乗り越えられる事じゃないか」

 


「・・・話がそれだけなら切るわよ
あたしそんなに暇じゃないし」

 


「はっきり言うと、あたし二股も三股もかけてるのよ
これから本命の人とデートなの、多分朝帰りね
じゃ、そ・・・そういうわけだからウインク

 


「さようなら…星君・・・・・ショボーン

 


ここが原作のルミとは完全に別物なのである
アニメ版のルミは、ただのおバカアイドルのイメージを
無理やり組み込んでる感じなのだが、こうして改めて
見るとむしろ良い娘なのだ
声をやってるのが増山江威子さんというのもあるかも
しれないが・・・

 


どっちかと言うとアニメ版は、飛雄馬の方が
ルミを利用してた感があるのだが、いざ別れを
切りだされると未練タラタラで、かなりカッコ悪いショック

 


「星・・・・」

 


「住む世界が違う・・・・だってさ、、、、笑い泣き
「彼女、そう言ったのか・・・・・・・」

 


「まあ元気出せ星ぃ!
女は彼女以外にもたくさんいるしのう」

 


「・・・・・・・・・・・・伴」

 


「俺も、明日から自主トレに参加するよビックリマーク

 


「おおっ、そうかぁ!
ようやく正常運転というわけじゃな拍手

 


「今までのルミさんとの付き合いが決して野球の
マイナスではなく、プラスだったという事を
証明してやるさ!
きっとルミさんもそれを期待してると思うんだ」

 


「うむ、よく言った!
それでこそ星じゃわい」

 


オーロラ三人娘の持ち歌クールな恋
この曲、元々は巨人の星の挿入歌として作られたわけではなく
ザ・ゴールデン・カップスというグループのシングルレコードの
B面の曲である

 


♪愛しすぎたから怖い 別れが怖い~
アニメ版はこの曲の歌詞をベースに進行した感じ
そのせいでこの時の橘ルミには切なさすら感じる
ちなみに原作は、別に球団や伴に説得されて破局ではなく
ルミのあまりに自己中の性格が理由で最後飛雄馬の方から
フッている

巨人の星(雄飛編)第96話「水原監督と父一徹」

につづく