巨人の星(雄飛編)第91話「栄光のピッチング(沢村栄治物語)①-1」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

「お前は俺と同じ野球ロボットだ!」
辛辣な言葉をオズマから言われた飛雄馬は
ショックを受ける

 

落ち込む飛雄馬は病院を脱走、途中で知り合った
同世代の若い男に誘われドライブに同行するが
自分が同世代の当たり前の青春時代から、かなりズレてる
事を思い知らされ、更にショックを受ける

 

「野球以外何も出来ない俺は、もう野球人形として
生きるしかない・・・」
そう自分に言い聞かせるのであった

 


というわけで、今回は巨人の星雄飛編第91話
「栄光のピッチング(沢村栄治物語)」です
サブタイトルの更にサブの通り、このエピソードは
伝説の名投手、沢村栄治さんの話ですが
かなりこじつけが強いストーリーです

 


「星さーん、星さーん!」
夜中に病室を抜け出した飛雄馬を探す看護師

 


どうやら飛雄馬はしょっちゅうこういう事してるらしい

 


簡単に見つかってしまう飛雄馬
ちなみに俺も昔入院してたころ、毎晩看護婦が
見回り来てたけど、ある日たまたま夜中にトイレ行ってたら
突然トイレのドア開けられて懐中電灯で照らされて
ビビった事がある(^o^;)

 


「まあ、ダメですよ星さんえー
「す・・・すいません。。。。てへぺろ

 


強引に腕を引っ張られて病室に戻される飛雄馬
その時パジャマのポケットから新聞が落ちる

 


それにはV5に向けて、巨人が秋季キャンプで
早くも始動し始めた記事が

 


「気持ちはわかりますけど、キッチリ治療しないと・・・」
「は・・・はぁ・・・汗

 


それにしても飛雄馬、ただ精神的疲労で倒れただけなのに
何故か重症患者のように長く入院させられてる

 


さすがに心配になった飛雄馬
「先生・・・俺いつになったら退院できるんです?」
と聞く

 


すると「あと4~5日の辛抱だ」と言われ
「えーっ、そんなにっ滝汗」と驚く

 


こうなるともう、飛雄馬は精神疾患で入院させられてる
んじゃないかと思ってしまう
まあ、あの妄想壁は確かにちょっとヤバイが、、、

 


『くそっ、他の選手はもう来季に向かって
動き始めてるというのに・・・・あせる

 


間の悪い事に、その時ラジオから
花形のインタビューが流れてくる

 


花形『来年こそは星君の大リーグボールを打倒しないと
いけませんからねえ・・・ボクも休んでなんか
いられません』

アナ『左門選手も打倒大リーグボールに動き始めたと
いう情報入ってますしねえ』

 


これを聞いてますます焦る飛雄馬
「野球人形として生きる決心がついたというのに
こんなとこで呑気に寝てられるかっ!」

 


また病室をこっそり抜け出す

 


そして植木を相手にひとりキャッチボール

 


だが・・・・

 


全力投球したボールが、あらぬ方向に跳ね返る

 


ガッシャーーーンガーン

 


「げっ、やっちまったぜ。。。。ゲッソリ

 


「す・・・すいませーん、ボール飛んできません
でしたか?」

 


「やっぱり君か・・・」
なんとそこは院長室だった

 


「ガ・・・ガラスは弁償しますんで
ボール返してください、、、ショボーン

 


「なんであと4~5日が我慢できんのかね
それとも退院をもっと延ばしたいのかな?」

 


「そ・・・そんな、勘弁してくださいよ。。。叫び
「許してくれるかどうか、君が倒したそこの男に
聞いてみたまえ」

 


どうやら部屋にボールが飛び込んだ際に
写真立てを倒してしまったらしい

 


「そこの男に聞けって・・・・なんですかこの写真・・・
先生が殺した患者とか・・・」

 


「あっ!?」

 


「ヒロカズじゃない方のサワムラ投手ビックリマーク

 


「そうだ、今の巨人軍の礎を築いた背番号14!
天下の大投手沢村栄治じゃ
知っとるかね」

 


「ま・・・まあ名前だけは・・・・・汗
「まったく・・・大先輩の写真倒しておいて
謝罪の言葉は出んのかね」

 


「そこに座りなさいっ」
ここからこの院長の沢村栄治の話が延々続く笑い泣き

 


「わしは昔、沢村君のかかりつけの医者をやっとってね
医者と患者というよりは、良い友人じゃった」

 


「その写真もわしが撮ったものじゃ・・・・
そしてそれが生前の沢村君の最後の写真となった」
やっぱり・・・・先生が沢村投手を殺・・・・」

 


「バカを言うなむかっ
その写真を撮ったのは昭和18年、そしてそのシーズン
半ばに戦争に取られた沢村君は、二度とマウンドに
立つ事はなかった・・・」

 


「その頃になると、日本もかなり苦しい戦局を
むかえてのう・・・とても野球どころではなく
有名選手は次々と戦地に行かされた・・・・
残った選手も試合の合間は工場勤務だよ」

 


「ええっ!選手が工場勤務っガーン

 


「野球選手だけじゃない、日本国民全てが
お国のために工場で働かされておった時代じゃ」

 


「沢村君は飛行機工場で働いておった」

 


「しかし翌昭和19年、3度目の召集令状が来て
フィリピン戦線に行かされた・・・」

 


「そして二度と日本に帰っては来なかったよぼけー

 


院長は、沢村が戦地に旅立つ日に見送りに行ったという
「あれは秋も終わりに近づいた頃だった・・・」

 


「先生、今までお世話になりました
おそらくこれが最後の別れだと思います」

 


「バカな事を言うな沢村君!
必ず生きて戻って来るんだ、そして後楽園の
マウンドにまた立つんだ!!」

 


「そりゃ無理ですよ・・・自分、巨人軍解雇されましたし
肩はもう使い物になりません、、、それに
帰ってきた頃にはもう野球もないかもしれない。。。」

 


「その通りだった・・・・あせる

 


「中等野球、大学野球は次々に中止となり
職業野球も巨人軍もいつ解散になってもおかしくなかった」

 


-----だが私は言わずにはおれなかった
「たとえ職業野球がなくなっても、わしが球団の
ひとつやふたつ作ってやるっ!
その時には勿論、君がエースとしてマウンドに立つんだ
ビックリマーク

 


「先生、ウソでもうれしいです笑い泣き

 


「それでは行ってまいりますっ!」
「沢村君・・・・・・えーん

 


-----わしもわかっておった・・・沢村君の送られたのは
フィリピンの激戦地

 


「しかもフィリピンにたどり着く前に、台湾の沖で
沢村君の乗った輸送船はアメリカの潜水艦の魚雷攻撃で
撃沈されてしまったのだ。。。」

巨人の星(雄飛編)第91話「栄光のピッチング(沢村栄治物語)①-2」

につづく