巨人の星(雄飛編)第67話「落日の中の胴上げ②」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

致命的な球の軽さに悩む飛雄馬は金田の進言で
自分独自の変化球、大リーグボールの開発に
動き出す

 

金田はそんな飛雄馬に、かつて国鉄時代に打倒巨人
のために付けていた秘密のメモを送る

 

それは王貞治と才所俊郎の体格差の比較表だった
ここから飛雄馬は、体格のハンデがプロでの
決定的な差にはならないと悟る

 

そんな中飛雄馬は紅白戦で先発を言い渡された
立ち上がりは良く、1番髙田、2番土井を
連続三振に打ち取るも、柴田のバントは
柴田本人が思っていたよりも派手に弾かれ
ピッチャーフライに

 

だが飛雄馬はそれが自身の球の軽さ故だと
改めて思い知るのだった

 


白軍飛雄馬、紅軍宮田で始まった試合は
0-0のまま投手戦に

 


特に飛雄馬は、3番柴田4番長嶋5番森という
強力クリーンアップの紅軍にヒットを
許さない好投を見せた

 


「いいぞ星、ここまでまともにバットに当てたの
チョウさん(長嶋)だけじゃないかゲラゲラ
王さんに励まされる飛雄馬

 


球の軽さという不安に怯えながらも
だんだんその気になって行くニヒヒ

 


「王さん、早いとこ援護射撃のホームラン
頼みますよウインク

 


「よーし、任せとけ!」と王さん

 


『今まで球の軽さが不安だったけど、バットに
当てられなきゃ抑えられる・・・ひょっとして
俺の速球って全然通用するんじゃないか』

またいらん方向に考えを変える飛雄馬・・・

 


その間に王さん、約束通り
先制のホームランクラッカー

 


打球は台湾の空に消えて行った

 


勢いに乗った飛雄馬の速球はますます冴えわたる

 


もはやバントにさえバットをかすらせない

 


自分の速球はまだまだ通用する
そんな考えがいよいよ飛雄馬の中で確信に変わって行く

 


飛雄馬の白軍はさらに2点を追加

 


まだ飛雄馬の好投は続く

 


『ガチで俺の速球通用するじゃん!
もしかして球の軽さなんてカンケーねーんじゃないか爆  笑

 


勝利投手の権利の5回を終わっても
飛雄馬は紅軍にひとりのランナーも許さない

 


試合も終盤になると、飛雄馬はもはや
大リーグボール開発の事など忘れていた

 


7回を終わっても紅軍はパーフェクトに抑えられていたのだ
増長しても仕方ないが・・・汗

 


それをぶち破ったのはやはりこの人だった

 


カキーン!

 


鋭い打球は無情にも三遊間を破る

 


長嶋さんは二塁も陥れるツーベース

 


8回にしてパーフェクトを破られた飛雄馬

 


なんとリードした捕手の槌田のせいにして悔しがる
「くそぉぉぉ、ど真ん中の直球で勝負させて
くれれば、絶対打ち取れたのにぃぃぃ
えーん

 


飛雄馬のあまりもの悔しがりように記者連中も驚く
「あいつ本気でパーフェクト狙ってやがったのか滝汗

 


「まあいいぜ、俺の本気のストレートを
打たれたわけじゃねーし、槌田さんの弱気のリードが
悪いんだ」

 


「もう絶対俺のストレートは打たせねーぜメラメラ

 


飛雄馬の速球にますます力が入る

 


打者にタイムの暇も与えないくらい
ビュンビュンと速球を投げ込む

 


紅軍の打者は飛雄馬の速球に手も足も出なくなった

 


長嶋さんのツーベースの後は、5者連続三振

 


最後のバッター髙田も
「球が見えへん。。。。」と泣きごとを漏らす

 


飛雄馬の増長はすでに絶頂に達していた

 


ついに髙田も三振に倒れゲームセット!!

 


『どうだ!』
球の軽さという欠点など、もはや飛雄馬の頭には
微塵もなくなっていた

 


『俺って・・・もしかしてこのままでも
プロで通用するんじゃね
ニヒヒニヒヒニヒヒ
ドヤ顔飛雄馬

 


『これなら、花形や左門でも打てねーんじゃないか』

 


『ゴメン金田さん、俺やっぱ

速球1本で行くわデレデレ

 


事情を知らない王さん
飛雄馬のピッチングを褒めまくる

 


最後には飛雄馬を胴上げする

 


だが飛雄馬、心の片隅で
『何か間違ってる気もする・・・・』と
思いもした

 


面白くないのは、出番が全くなかった速水www
「クソー、完全に星に差を付けられたじゃねーかムキー

 


一方、飛雄馬の胴上げを遠くから見つめる川上監督

 


「あの夕焼けの中の星の姿・・・・
わしには血まみれのように見える」

と不吉な予言をする

巨人の星(雄飛編)第68話「おそるべき予言」
につづく

 

とまあここまで引っ張っておきながら今更言うのもなんですが

ぶっちゃけガチなのかワザとなのか

巨人の星の原作者は、投手の球の重い軽いを

完全に勘違いしておられます笑い泣き

 

例えば当時、2年で甲子園優勝しその年に高校中退して

プロ入りした東映(現日ハム)の尾崎行雄は

身長176㎝と、プロ野球選手としては小柄でしたが

おそらくMAX160キロ出てたんじゃないかと言われてますし

打者のタイミング崩すロッキングモーションのおかげか

被本塁打率も低いです

 

また同じく160キロ超の噂がある元阪急山口高志も

身長は170㎝程度しかなく、小柄でしたが

こちらも被本塁打率はかなり低いです

まあいわゆる「重い球」ですが、こっちは

ストレートがホップしたため打ち難かったんでは

ないかと思われます

 

逆に身長183㎝、ガッチリしたガタイにデカイケツの

江川卓は、体格に恵まれていたにもかかわらず

ホームラン献上王で、「一発病」という言葉は

この人から生まれました笑い泣き

球の重い軽いに体格は関係ないんです

 

後年球の重い軽いは回転数とかも言われてましたが

昔日ハムのある若手投手が、「回転数少ない方が

球が重い」という噂を聞いて、意識的にボールの回転数少なくして

投げたところ先輩捕手から

「やめとけ、球が遅なるだけやムキー

と言われたとかw

 

速過ぎる球がバットに当たったら、より強く跳ね返るのは

当然ですし、世の中で一番ホームランになり難いのは

個人的には止まってる球だと思います(苦笑)

ティーバッティングの器具でフェンス超えできる選手って

そうはいませんし。。。

 

結局一発献上多い投手は球の重い軽いじゃなく

自分の速球に自信持ち過ぎて安易に甘いコースで

ストライク取りに行くからでしょうね

どんな速い球でも甘いとプロは

打ちますし