巨人の星(青雲編)第52話「栄光の背番号16②」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

巨人軍の入団テストに見事合格した飛雄馬と伴は
父一徹に早く知らせようとタクシーで帰宅する

 

ところが、帰ってみると長屋の住民たちは
すでに飛雄馬の合格を知っていた

 

なんと川上監督がいち早く飛雄馬の家を
訪れていたのだ

 

しかも川上監督は、なんと一徹に手をついて頭を
下げる

 


「飛雄馬君は、指の爪を割りながらも
控え投手の名誉を守るためにそれを隠し、最後
花形にホームランを打たれてもなお、他人の為に
自分を犠牲にする友情」

 


「それはまさに、大切にしていた植木を割って
まで旅人をもてなす心と同じ!
だがそれだけでは勝負の世界、プロ野球では
とても生きていけない」

 


「なるほど、つまり入団テストは鎌倉幕府の
集合号令
だったわけですな」

 


「その通り!
そして飛雄馬君は来た!!
他球団の莫大な契約金を蹴ってまでも・・・」

 


「そこまで我が巨人軍のために・・・・
全てを賭けて来てくれた笑い泣き
川上監督の目にうっすら涙が

 


それを表でこっそり聞いていた飛雄馬も涙する

 


「星よぉ!鉢の木かぁ・・・・
小宮、そして牧場のためにも松、梅、櫻の
木を燃やしたかいがあったのう!」

 


「いや、そんな事はもういいんだ!
それより俺を理解してくれた人間がいた事が
俺はモーレツにうれしいっ!!」

 


「俺は全てを捨てて、悔いのないチームと
監督に賭けたんだ!」

 


「それでは星君、これで失礼するよ
それと契約金に関しては、テスト生扱いでなく
出来る限りの心遣いはするつもりだ」

 


「そのかわり役に立たないとわかれば
容赦なくクビ・・・ですかな(^o^;)」

 


「はっはっはっは、昔の球友に
酷い事言うねw」

 


「ふはははは、わしはそうされましたがな(T▽T;)

 


「うむ、私もこの玄関を一歩出れば常に
勝つ事を要求される巨人軍の監督だ
そういう事もあるかもな・・・」

 


こうして川上監督は帰って行った

 


「巨人軍の監督ともなると厳しいもんじゃのう、、、汗

 


「さあ、次はお前の口から親父さんに
合格の報告をする番じゃ!」
「うん」

 


「父ちゃん!ただいま・・・・・・!」

 


なんと玄関で正座して飛雄馬を出迎える一徹
「と・・・・父ちゃん!」

 


「待っておったぞ飛雄馬」

 


「今しがたまで川上監督がうちに参られてのう」
『・・・知ってる』

 


「ほれ!川上監督からの合格祝いじゃ!!」

 


「ええっ、川上監督から俺へ・・・」

 


「なんだろう・・・」

 


「ああっ!巨人軍のユニフォームだ!!」

 


「ほっ・・・星ぃ!
ちょっとこの背番号見てみいΣ(・ω・;|||」

 


なんとそれは川上監督が現役時代に付けていた
背番号16だ!

 


『川上監督が現役時代に着てたものかな?』

 


「ちえっ!サインくらい入れてくれよ、、、、」

 


「違うわい!
それは正真正銘お前のユニフォームだ
永久欠番になった背番号16をお前に譲って
くれたのだ!!」

 


「えーーーーっ!背番号16を俺にっ( ̄□ ̄;)」

 


「凄いじゃないかーーーーっ星っ!
早くそのユニフォームを着て見せてくれい」
「う・・・うん!」

 


背番号16のユニフォームに袖を通す飛雄馬

 


「ど・・・・どうだい父ちゃん
似合うかい?」

 


「いやぁ!似合うっ、似合うよぉ!!」

 


「み・・・皆さん・・・」

 


長屋の住民全てが、背番号16の飛雄馬に
祝いの言葉をなげかける音譜

 


「あ・・・ありがとう皆さんっ!」

 


父一徹も涙えーん

 


明子姉ちゃんも涙お願い

 


「ほれ、飛雄馬!
母さんにも見せてやれ!!」

 


「母ちゃんっ!俺ついにやったよ
今日から巨人の選手になれたんだ!!」

 


「父ちゃんと必死で頑張って目指した夢が
ついにかなったんだ!」

 


長屋の住民たちも涙が止まらない

 


明子姉ちゃんも近所のおばちゃんに泣きつく

 


「明子ちゃんも大変だったね
このバカ親子のせいで毎日毎日白い目で見られてさ」
「ご・・・ごめんよ・・・姉ちゃん( ´(ェ)`)」

 


「でも、その苦労を報いてくれる男たちで
よかったね!」
「あ・・・ありがとうおばさん!」

 


「よーし、そうと決まったら祝賀会だーーーっ爆  笑

 


酒の樽と鯛を贈られ、驚く一徹

 


「み・・・みなさん!
今まで本当にご迷惑おかけしました」

 


「なーに、いいって事よ!
それより、景気よく一杯行こうぜ!!」

 


「最初の一杯は飛雄馬君が酌してやんな」
「は・・・はいっ!」

 


「父ちゃん、今まで本当にありがとう
俺の為に続けていた禁酒も、今日で解禁だよ!」

 


「う・・・うむ」

 


「おおっ、いい香りじゃ」

 


明子姉ちゃんに塩を持ってこさせ、升に乗せる一徹
「こうすると酒の味が一層引き立つのじゃw」

 


「・・・・・・・・・」

 


「ど・・・どうしたのさ父ちゃん
もう遠慮する事ないんだぜあせる

 


「いや、やめておこう」

 


「まだその時ではない!」

 


「えっ・・・えーっ!?」

 


「その時でないとはどういう事じゃ?」

 


「飛雄馬よ、お前は巨人軍の一員にはなれたが
まだ二軍選手じゃ!」

 


「あれを見よ!」

 


「あの背番号16は、打撃の神様
川上哲治が現役時代に付けていた背番号だ!!

 


「生涯成績7500打数2351安打打率3割1分3厘」

 


「お前はそれに恥じぬ活躍をしなければならない!
巨人という星座にひときわでっかく輝く
明星じゃ!!」

 


「お前がそれを果たした時、わしは心ゆくまで
飲ませてもらおう」

 


「わかったぜ父ちゃん!
俺、命にかけてもその日の酒を飲ませてやるぜ!」

 


「いやぁ、エライねえ~!
親父さんも息子さんも」

 


「今日は、わしに代わって皆さんにおおいに
飲んでもらって、飛雄馬の門出を祝福して
ください」

 


というわけで宴会開始(^▽^;)

 


星一家と伴はジュースで乾杯

 


「どうだ飛雄馬、その背番号16で巨人の選手
として初ピッチングをしてみないか」

 


そして飛雄馬は背番号16を背負って
一徹相手に初投球

 


ビシュッ!

 


バシーーーーーン!!

 


「父ちゃんっ!
俺はやるぜ!!」

 


「あの夜空に輝くでっかい明星に
なって見せるっっっ!!」

巨人の星 青雲編 おわり

えー、一応今回のオフ企画はこれにて終了
また今季のオフまでお楽しみに~音譜

という予定でしたが

延長戦突入します(^▽^;)

 


というのも、巨人の星は青雲編、雄飛編、不死鳥編
栄光の星編と分かれていて、青雲、雄飛、
栄光の星は、それぞれ52話くらいあって
1年間に1編ずつの予定だったんだけど
不死鳥編のみ30話くらいしかありません

 


そこで今回は約15話くらい、雄飛編やって
今年のオフは、雄飛編+不死鳥編をやって行こうかと
思ってます!

 


というわけで次回
巨人の星(雄飛編)第53話「花形・左門の入団決定」
につづきますw