巨人軍入団テストの三次テストは打撃
ピッチャーはなんとエースの堀内恒夫
自慢の足で内野安打3本の速水がまず突破
しかし伴は捨て身の死球作戦がアダとなり失格
そしてバッティングが苦手な飛雄馬だったが
花形の気転により、なんとか三塁打を放って
三次テストを突破
だが最終テストは、なんと飛雄馬と速水の対決
であった
急遽捕手を伴が務める事になり、キャッチャー交代
「迷惑な話ですよねえ、キャッチャーは
レガースやプロテクター外すのに時間かかるのに」
『速水のやつ、また姑息な作戦を・・・・
捕手が防具を外すのはそんなに時間は食わないのに
わざとあんな事を』
速水の一言により、野手は待たされた気分になって
守りがダレるのを狙ったらしい(´_`。)
「守ってるやつらは、そもそも星伴のバッテリーと
チームメイトじゃない、、、
やつらにとっては星が勝とうが速水が勝とうが
どっちでもいいんだ」
投球練習の飛雄馬の球を直に見て驚く観客
「は・・速いっ!
下手したら堀内より速いんじゃないか!?」
「うむむむ・・・噂には聞いておったがまさか
これほどまでに速いとは」
「さすがの速水もこれではバントできませんな」
驚く川上監督と荒川コーチ
「がはははは、見たかドブネズミ!
ボールとバットがこんなに離れちょったぞいw」
『ふふっ、僕の心配などいらぬお世話だったな
バントできなければ星君の勝ちは決まったようなものだ!』
『ダメだ・・・あいつ堀内より速いぞ。。。
これでは完全に俺の勝ち目はない』
『あいつ・・・この物資豊富な時代になんだって
あんなボロっちいスパイク履いてるんだ?』
飛雄馬が投球動作に入った瞬間
「あっ、星!そのボロっちぃスパイクの紐が
ほどけてるぞ!!」
と叫ぶ
『それを踏んだらコケて打球処理ができなく
なるっっっっ、、、』
そしてそれは、バントするには絶好のボールと
なった( ̄□ ̄;)
その時飛雄馬の脳裏に一徹の言葉が過った
『わしはこのスパイクで魔送球をあみだしたのだ!』
「ああっ、あれは魔送球っっっ!」
かつて一徹が投げたそれを知る川上
「なっ・・・なんだっ、あの変化はっ!?」
花形は初めて見る魔送球に驚く
「間違いない、今のは魔送球だ!
この川上、まさか20年ぶりに魔送球を見る事になろうとは」
『そういえば長嶋が入団した時、長嶋に向かって
魔送球を投げた子供がいた』
『そうだ、あの時の子供は・・・
一徹の息子、つまり星飛雄馬だったな』
「星君、凄いねー今の送球」
「君の勝ちだよ星君っ!」
「あれっ・・・でもなんか嬉しくなさそうだね・・・」
「川上監督っ!
昔長嶋さんに投げた魔送球・・・・あれが最後の
つもりでした、、、」
「でもとっさに魔送球を使ってしまいました、、、
ビーンボールと同じと言われ、巨人軍に
ふさわしくない魔送球を。。。。」
「うむ・・・そう言って一徹を巨人から追い出したのは
わしだったな・・・・」
「や・・・やはり俺も巨人軍にはふさわしくない
んでしょうか・・・・(´・ω・`)」
「皆さんっ!
ここで巨人軍入団テストの結果を発表いたします!」
「えっ・・・・えーーーーっ!
お・・・俺合格ですかっっっっ(^▽^;)」
「ほ・・・星君っ、おめでとう!
これで僕も胸のつかえがなくなったよ。。。」
「星君っ、とうとう巨人入りが叶ったな!
これで僕が入る球団も決まったよ・・・」
「ち・・・ちくしょー
天才のこの俺様が落ちるなんて、、、、」
「うむ、確かに昔わしは魔送球は邪道だと言った
だが当時の星一徹にとって魔送球を封じるという事は
同時に彼の野球生命も終わりだった
そこで涙を呑んで去れと言ったのだ」
「この川上もテキサスの哲と言われ出した時に
ユニフォームを脱いだ
現役を続けても二割八分は打てる自信があったが
それは川上のバッティングではないからだ
つまり、幻の三塁手星一徹同様に打撃の神様のまま
終りたかったのだよ」
「だが君たちはまだ若い!
わしや一徹と違って無限の可能性のある
未来があるっ」
「言い忘れたが、48番と52番も補欠合格として
巨人軍に採用する!」
「52番は稀に見る快速を買った!
48番は死球を恐れぬ根性と、一塁手を吹き飛ばした
馬力を買った!!」
「星君っ、僕の口から言うのはおこがましいけど
本当によかったな!」
「牧場さん・・・・」