巨人の星(青雲編)第43話「友情のやみなべ②」 | 野球侍SAKIのブログ

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ももクロの夢はモノノフの夢

伴会長が襲撃された事件は、あっという間に
青雲高校中に広がった

 

疑われたのは解散させられた野球部員たち

 

特に伴は、飛雄馬に疑いを持ち

飛雄馬を連れ出して遠まわしに事件当夜の事を
聞こうとするも、飛雄馬はそれを知ってか知らずか
ついに事件について明言する事はなかった

 

伴はそれにガッカリしつつも、事件の発端になった
と思われる野球部解散の件で父の伴会長に
直接掛け合う覚悟をする

 


「あいたたたたた・・・コラ!、もうちと
優しくできんのか、、、えーん

 


「親父ぃぃぃぃぃぃっ!」
「あん、なんだ宙太」

 


「これはこれはおぼっちゃま」
「悪いがアンタは席を外してくれ
男と男の真剣な話し合いをするんでな」

 


「なんじゃ・・・・真剣な話し合い?
まあいいわい、おい!席を外してくれ」

 


「で、なんじゃい?
男と男の真剣な話し合いというのは」

 


「まさか小遣いをくれなんて言うんじゃ
ないだろうな」

 


「真面目に聞けっ親父ぃ!」
「聞いとるじゃないか・・・・あせる

 


「野球部の解散を取り消してくれ!」

 


「バカを言え!
この伴大蔵、一度言った事を変える事など
たとえお前の頼みでもそれだけはやらんわムキー

 


「わしが親子の縁を切ると言ってもか」
「なにぃ、お前親のわしを脅迫するのかむかっ

 


「脅迫だと~~うむむむむむむむ
このクソ親父ぃぃぃぃぃっムキー

 


「これはわしの一生一大の頼みじゃああああ
アンタの花形への個人的恨みで、わしらから
野球を奪わんでくれぃえーん

 


「お・・・お前泣いとるのか」
「頼むぅぅぅぅ、親父よぉぉぉぉっえーん

 


「うむむむむ・・・・」
伴会長も思案するものの、はっきりと
野球部解散の取り消しまではいかなかった

 


その頃飛雄馬のもとへマネージャーの千場が
訪れる
野球部のお別れ会をするので、なんでもいいから
ガラクタを持って来てくれと頼まれる

 


「ガラクタを持ってこいとは、随分変わった
お別れ会だな・・・」
と飛雄馬はボヤきつつも、押入れをあさる

 


「あっ、これは!」

 


「大リーグボール養成ギブスか・・・・
もしかしたらこれを付けて猛特訓した日々が
全て無駄になるかもしれん、、、汗

 


お別れ会の会場となる用務員室にはすでに
野球部の面々が集まっていた

 


天野部長兼監督もやってきた

 


「よおし、お前ら
持ってきたガラクタをこの鍋の中に入れろ!」

 


「え・・・えーっ!?
ガラクタを鍋で煮て何するんだよ∑(゚Д゚)」

 


「決まっとろうが!
やみ鍋パーティーじゃ!!」

伴は容赦なくガラクタを鍋の中に投げ込む

 


グツグツグツダッシュ
いや、本来やみ鍋のルールでは、一応「食べられるモノ」
と決まってる気が・・・・(・_・;)

 


「よし、灯りを消すぞ!」

 


「まずはわしからじゃ・・・」

 


「んぐぐぐぐ・・・・な・・なんじゃこれは?」
どう見ても履きふるした靴下のような。。。

 


「ぐはっ!こりゃタワシだ!!」

 


「うわっ、こっちは使い古しのグローブ、、、滝汗

 


「んぐっ・・・か・・・固いぞ・・・・
げぇぇぇぇっ、便所のスリッパゲロー

 


「モグモグモグ・・・ん、なんか旨いぞ・・・
って、これカエルの死体だぁぁぁぁゲローゲロー

 


いよいよ飛雄馬に回ってきた
「ん?なんか金属的な・・・・・汗

 


バコッパンチ!
「痛てっ!」

 


「だ・・・誰だっ!
暗闇で殴るなんて、俺に恨みでもあるのかむかっ

 


ガシッ!
「捕まえたぞっ!さあ、顔を見てやるムキーッ

 


「外へ出ろっ!」

 


強引に引っ張りだした相手は・・・・

 


「ば・・・伴っ!
一体何の真似だむかっ

 


「いくらお前でも暗闇でいきなり殴るなんて
卑怯だぞむかっむかっ

 


「なんだなんだ!?
せっかくのお別れ会で、何ケンカしてるんだ」

 


「星よぉ!その卑怯なマネをしときながら
とぼけてるのはどこのどちらさんかのうえー

「とぼける?な・・・何を言ってるんだビックリマーク

 


「バカ野郎、もう全てわかっちょるんだ!
お前が親父を襲った事はなムキー

 


「なっ・・・なんだって!?
星が犯人だって言うのか」
「証拠はあるのかよー伴っっっ!?

 


「証拠はありすぎるほどある!
うちの番犬をたった1発の石つぶてで倒せるやつなど
お前以外に考えられんし、そもそもうちの運転手が
お前の顔を見ちょるんだ!!」

 


「星よ、わしはお前がやったとしてもその気持ちは
痛いほどわかるんじゃ
だからやみ鍋の時の一発で全てを水に流す
つもりだったんじゃ!!」

 


「つまり闇の中で俺は殴られ、それで反省すれば
他の誰にも知られずに事は終わったって
筋書きか・・・」

 


「そうじゃ!
しかしお前がとぼけてわしを外に連れ出した事で
全てが水の泡じゃぁぁぁぁぁぁ笑い泣き
ああっ、情けないわい!
これがわしが信じていた親友だったとは・・・」

 


「伴、お前のその作戦は名案だったよ
ただし、それは俺が犯人だったらの話だ

 


「きっ・・・貴様ぁ、この後におよんでまだ
シラをきるつもりかぁむかっ

 


「い・・・いや、もはや殴り飛ばすのも
汚らわしいわいむかっ

 


「星ぃぃぃ!
わしとお前の友情もこれまでじゃ」

 


「ふふ・・・・お前はいいやつなんだが
相変わらずの慌て者だな」

 


「じゃあな・・・伴真顔
それだけ言い残して飛雄馬は去って行った

 


「そうか・・・星が犯人だったのか・・・・
よほど退学処分が怖かったんだろうな」

すっかり飛雄馬を犯人と信じ込んだ天野(T_T)

 


一方の飛雄馬もああは言ったものの
決して冷静ではなかった

 


『父ちゃん・・・俺が今まで築きあげてきたものは
みんな消えちまったよ・・・
親友だった伴まで失っちまった、、、えーん

 


「もう巨人の星は、手の届かないところまで
消えちゃった。。。。汗

巨人の星(青雲編)第44話「みがわり退学」
につづく

 

この回のやみ鍋パーティーが開かれたのは用務員室

しかし最近は用務員とか言うと差別なんだって、、、滝汗

 

これは1990年頃、少年ジャンプに掲載されてた

「燃えるお兄さん」という漫画の中で

用務員をバカにした表現があった事から始まった

これが発端となり「用務員」という言葉自体が差別という

事になり、俺の母校では「校務員」と言い換えられてたな・・・

しかしそれも用務員とそう変わらないという理由で

最近は単に「職員」と呼ばれてるらしい(^▽^;)

 

まあそれはいいとして、ひとつわからんのは

なんで飛雄馬に自白させるために、伴はやみ鍋なんか

やったのかよくわからんかった

 

こんなの飛雄馬と二人だけの時に、証拠突きつけて

やりあえばいいのに、いちいち野球部員全員集めて

やみ鍋なんかやったせいで、かえって野球部全員に

飛雄馬が襲撃犯と印象付けてしまった気がするぞ・・・・ゲッソリ

 

なんか伴は、確信犯で

飛雄馬を吊し上げるためにやったとしか思えない(・Θ・;)

まあはっきり言わない飛雄馬にも問題はあるのだが

それには深いわけがあった事がこの後判明する・・・