1977年のドラフトで女子選手の水原勇気を1位指名
した東京メッツ
岩田鉄五郎の必死の説得でなんとか水原を入団
させる事に成功したものの、まだ最後の難関
女性選手のプロ入り禁止という野球協約の壁が
立ちはだかっていた
そんな中、メッツは阪神とのオープン戦で水原を
先発させた
5回表、満塁から掛布のタイムリーで1点差とされた水原
なおもランナー2人を置いてバッターは阪神の四番田淵
ここで田淵を打ち取れば水原に勝ち投手の権利が
付くのだが・・・
水原力投も虚しく負け投手に、、、、
しかしこの試合を見たコミッショナー犬神が
水原のプロ入りを認めた
この場では、野球協約の改正ではなく
「機構が特に認めた場合は女子選手の入団を許可する」
という追加条項の記載で事態の収拾を図ったようだ
いきなりビンタされる水原
えっ?
いきなり殴られ、怒鳴られてわけのわからない水原(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
ぐ・・・軍曹??
いいか水原、わしは女がプロ野球に入る事がまず
気に入らんのじゃ
しかし入ってきたからにはお前を女扱いはせんからな!
「はい軍曹・・・いえ、コーチ」
わしはコーチでも寮長でもない!
武藤兵吉、これでも現役の捕手じゃ!!
ちなみに第2話から水原の声は木ノ内みどりから
未来少年コナンのラナ役の信沢(のぶさわ)三恵子に代わっている
有藤やリー兄弟や山崎裕之、野村克也を擁する強力ロッテ打線の
前にこの日もメッツは苦戦
左投手やったらわしがおるやろ!
それともわしへのイヤミか五利
(この回から鉄五郎の声も2代目北山年夫に交代)
い・・いや、ちゃうがな鉄っつあん
わしは左のリリーフが欲しい言うとんねん
せやから水原獲ったんやろが
今頃は二軍で調整の途中や
開幕には間に合うはずやで
なんや鉄つぁん、水原はリリーフ専門にするつもりなんか?
鉄「水原は女子(おなご)やしな・・・」
岩田さん、水原のクセ球は確かに凄いが慣れられれば
プロでは通用しませんよ
あいつには有効な変化球がない
横から口を挟む火浦
鉄「有効な変化球?」
火「ええ、水原ボールとでも言うか独特の変化球ですよ」
「おい、この程度でヘバってちゃあ到底プロで通用しないぞ!」
水原に容赦ない武藤
おう水原はどないや小仏
二軍の練習を見に来た鉄五郎
「おや、岩田さん、試合は終わったんですかい?」
ああ、今日もボロ負けや(・_・;)
鉄「練習相手は武藤か」
小「ええ、私が命じました」
鉄五郎は、小仏二軍監督より年上なのかな?
武藤は、10年も二軍ですが捕手としては一流です
火浦も日ノ本もあいつが育てたようなもんですから
と小仏
それに対して鉄五郎は複雑な顔をする( ̄ー ̄;
武藤が悪いとは言わんが、いつまでも武藤に任せる
っちゅうわけにはいかん・・・
あいつももう10年目や・・・そろそろ
えーい、やめじゃ、やめじゃ!
そんなヘロヘロ球がプロで通用するかヴォケ
自分から逃げ出したやつに用はない
とっとと出て行け!
容赦なくなじる武藤
このムラタ、5年前のメッツのドラ1指名と知り
驚く水原( ̄□ ̄;)
水原すまんな、お前の晴れの門出に嫌なもん見せちまって
お前は俺の分まで頑張ってくれ
そう言い残して立ち去るムラタ
原作ではこの後寮の風呂場で水原がムラタの背中を流し
武藤は口ではああ言っても本当は自分の事を一番
見守ってくれた先輩だったと水原に告げるのだが
アニメでは何故かそのシーンはカットされていた
寮に帰ると衝撃の記事がスポーツ紙に・・・
メッツは不足する左のリリーフ補強のため
中日にトレードを打診
メッツ側のトレード要員は武藤らしい
その記事を見て爆笑する武藤
「ガハハハ、またこんな飛ばし記事か、新聞ももっと
他に書く事ないのかよ」
武藤はこの寮に寝泊まりしてるわけではなく、妻子がいて
自宅から通ってるようだ
妻と子供が武藤を迎えに来た
昼間にあのムラタが武藤の自宅にも挨拶に来たらしい
それを妻のノブ子に聞かされ
「そうか、あいつもよく頑張ってたんだがなぁ・・・
しかしこの世界で生き残るのは難しいよ
わしもそろそろ第2の人生考える時かな・・・」
一方水原も、武藤のトレード話がウソである事を願うのだった
2-2 女投手誕生 につづく
さて、小仏二軍監督から水原の教育係に抜擢された武藤
あだ名は『軍曹』と呼ばれていたが、なんで軍曹なのか
軍曹とは、軍隊のケツから5番目の階級で
主に新兵の教育係や、舞台の士気、秩序維持が任務な事が多く
旧日本陸軍では新兵たちから「鬼」と呼ばれる事もあり
武藤もそんなところから軍曹と呼ばれていたと思われる
しかし当時野球狂の詩で、武藤が『軍曹』と呼ばれてるのを聞いて
すぐに連想したのは、「どてらい男(やつ)」というテレビドラマ
だった(^▽^;)
まあストーリーは、西郷輝彦演じる山下猛造があらゆるいじめに
耐えぬいて出世していくサクセスストーリーなのだが
このドラマの名前聞いたら、世代の人間なら「あっ!」と
思うはず
この坂田軍曹はあしたのジョーの丹下段平役でおなじみの
藤岡重慶さんが演じていたのだが、元銭湯の番台の親父で
世の中の口の上手い奴、調子の良い奴が大嫌い
主人公山下猛造は、太平洋戦争で徴兵されて軍に入隊した
直後から坂田に目を付けられ、モーレツにシゴキ倒されいじめ
まくられるのだヽ(;´ω`)ノ
武藤の感じがこの坂田軍曹になんとなく似てたため
俺の武藤のイメージは今でもあの藤岡重慶さんなのであるw
ちなみに1977年の映画版野球狂の詩では藤岡重慶さんは
メッツのオーナー役で出演
武藤は鶴田忍さんという役者が演じていたが、映画版では
武藤自体があまり目立たなく、完全脇役
イメージも原作の武藤からはかなりかけ離れてた、、、
まあどうでもいい余談でした(^▽^;)