ロボット審判は電気羊の夢を見るか(後篇) | 野球侍SAKIのブログ

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突然ですが、プロ野球ファンは一度はこう思う事があります

ストライク・ボールからアウト・セーフまで全ての判定を
機械でやれないのかなぁ・・・


日本の審判は、試合で判定下せるようになるまでかなりの
厳しい検定パスして、実はかなりの職人技を持ってます
しかし所詮は人間なので、能力には個人差あるし
機械よりは不確かで、たまに誤審なんてものもあります

確かに精密機械で判定したら、どんな監督でも文句は言えません
機械に抗議しても始まらないですから(^▽^;)

前篇で書きましたが、MLBでは「チャレンジシステム」という
超ビデオ判定も導入されました
ただこのシステムも、ビデオで判定するのは現時点では、
あくまで人間の目です
機械が判定するわけではありません
でも将来的には、全て機械が自動的に判定してくれる時代が
来るかもしれません

というわけで、おなじみもしものコーナー

もしも野球の審判が全て機械だったらw


なんでも、MLBではチャレンジシステムの他に、ストライク・ボールも
機械で判定する事、実際に計画されてるようです
まあストライク・ボールを機械が判定してコールは現場の審判が
する・・・という事らしいですが、これ導入されたらいずれ球場から
人間の審判がいなくなる日も来ることでしょう

でも、実際機械で本当にストライク・ボールが正確に判定できる
もんなんでしょうか?

実は今現在でもストライク・ボールの判定を機械でやってるんです
いや、その判定そのまんまが公式で繁栄されてはいませんが・・・

それはズバリpitchf/xという機械です

よくプロ野球中継の画面でワイプみたいに横にストライクゾーンの枠に
変化球の種類やコースを表す表示ありますよねえ
あれがpitchf/xです
yahoo!の一球速報なんてのも、pitchf/xのデーターから取ってると思います

ただこの装置を一部の人は「ストライク・ボール判定装置」と
勘違いしてるようですが、実はこれスピードガンの一種です
まあ従来の球速表示だけのスピードガンとは桁違いに優秀ですが
はっきり言えば、ストライク・ボールに関しては野球ルールでいう
ストライクゾーンを正確には再現できてないです


ストライクゾーンは基本的に
打者の膝の下あたりから、肩の上部とベルトの中間線までです


しかし厳密に言うと、これは正確ではありません



実際は、ホームベースを立体化した範囲がストライクゾーンに入ります
つまり二次元ではなく三次元なんです

pitchf/xがサポートできるのは平面の二次元ストライクゾーンだけで
立体化されたベースの奥のストライクゾーンは正確にはカバーしてません
カメラがピッチャーやキャッチャーの真後ろに設置できないからです

pitchf/xのストライクゾーンを有効にするには、ストライクゾーンの規定
そのものを変えなくてはならなくなります

また「ホームベースにレーザーセンサー埋め込めばいいじゃん」という
声もよく聞きますが、ホームベースは常に土がかぶさる状況にあるうえ
クロスプレーなんかで故障する可能性が大きく現実的ではありません
ベース上を漂う虫にも反応するかもしれませんし
高低の判断も難しいと思います


デブのバッター
・・・体の一部が、ストライクゾーンにかかる体型の選手や
ストライクゾーンにかぶさるようなバッティングフォームのバッターにも
反応するかもしれません

一番確実なのは、バッターの真横とキャッチャーの真後ろか
バックスクリーン下のフェンスのど真ん中から
強力なX線照射照射して判定すればいいんですけど、当然
バッターボックス付近はモーレツな放射線に晒され、
バッターとキャッチャーとピッチャーは被曝します(^_^;)
よってこれは却下です

そうなるとあとは、空軍なんかが使用してる三次元レーダーですかね
これならおそらくかなり確実にストライクボールの判定可能だと
思われます
ただ問題は、この手のレーダーは強烈な電磁波使用してます
人体にはさほど影響ないと思われますが、撮影機材や放送機材が
使い物にならなくなるかもしれません
それにお値段が1台数十億するらしいです、、、

まあ現時点ではストライク・ボールの機械判定は現実的に
かなり困難と考えた方がいいと思います

しかしいずれはストライク・ボールの判定が精密にやれる技術が
出来たとして、まだ問題はあります

ストライクゾーンは、バッターの体格によって変わります

極端に小柄な選手は問題ありません
体格よりもむしろ普段のバッティングフォームがストライクゾーンの
基準になるようなので・・・

問題は、変わったバッティングフォームをする選手ですヽ(;´ω`)ノ

人間の審判ならバッターがどんな小細工しても、臨機応変に
常識的なバッティングフォームからストライクゾーンを割り出して
変則フォーム無視してストライクを取れますが
機械はそうはいきません
バッターボックス立つたびにフォーム変えられたらおそらく対応は
難しいでしょうね


あと、バントの見逃しと空振りの判断も難しいと思います
プロ野球選手ともなれば、機械がどこから見逃しか空振りかすぐに読み取って
絶対バク技開発しますから(苦笑)

あとボークの判定や、インフィールドフライの判定も今の所
機械で判定するのはほぼ不可能だと思います

しかし一番厄介なのはロボット審判が故障した時だろうね
ここまでは発生してないけど、ビデオ判定する段階になって
肝心な映像がカメラの故障で撮れてませんでしたとか
どうなるんだろう?
審判もビデオ判定に依存しすぎてはっきりその時の打球見てなかったら・・??

それ考えたら、判定を全て機械任せにするのはかなり先の話に
なるだろうね(´・ω・`)
って言うか、個人的な見解だけど機械に支配された中で野球やるって
なんか昔のSF映画とか小説の世界が現実になるようで
ちょっとイヤな気もするよ、、、

ビデオ判定は良いと思うけど、それ行きすぎたらさすがにダメだと思う
と言うわけで、今言える事はひとつだよ

審判さん、もっとしっかりして下さい!