インナーマッスルのスイッチ、切れていませんか?

― 長期間、痛みを我慢してきた人へ ―



うつせみ相談室のこんどうみつこです。

 

私は日々の相談の中で、「長年、身体の痛みを我慢してきた」という声をよく聞きます。
腰、肩、首、股関節…。
 

一見、部位は違っていても、共通しているのは、「痛いのを感じながらも、なんとか動いてきた」という過去です。

こうした方に多く見られるのが、“インナーマッスルのスイッチがオフになっている”状態です。

 

今回は、痛みを慢してきた経験と、体の奥にある深層筋(インナーマッスル)の関係についてお話ししたいと思います。

「守るため」に切れてしまうスイッチ

長期間にわたって身体のどこかに痛みがあると、私たちの体は、痛みを悪化させないようにと、**無意識に「守る動き」**をするようになります。

たとえば、

  • 痛い部分をかばって別の場所に力が入る

  • 動かすのが怖くて、動作そのものを避けるようになる

こうした状態が続くと、本来体を支えるはずの“奥の筋肉”=インナーマッスルが使われなくなってしまうのです。これは意志ではなく、体の防御反応の一部です。

 

表面の筋肉ががんばりすぎる

インナーマッスルが休んでしまうと、その分を表面の筋肉(アウターマッスル)が代わりにがんばります。

  • 背中の筋肉が常に張っている

  • 肩まわりがガチガチ

  • 首や腰が“支える”のではなく“固めて”いる感じ

これは、代償動作(かばい動き)によるものです。
一時的にはそれでなんとか姿勢を保てますが、長く続くと、ますます深層筋が使われないまま、表面ばかり疲れていくという悪循環に入ってしまいます。

 

心と神経にも関係がある

痛みを我慢する中で、

  • 「また痛くなったらどうしよう」

  • 「この動きは怖い」

  • 「力を入れないと不安だ」

といった恐怖や不安の記憶が、体の使い方に影響を与えます。
実際、このような“恐怖回避思考”が強い人ほど、インナーマッスルの活動が弱いことが研究でも分かっています。

脳と神経のはたらきが、筋肉のスイッチを切ったままにしてしまうのです。

 

もう一度、スイッチを入れるには?

大切なのは、インナーマッスルを「目覚めさせる」ことから始めることです。

激しい運動や筋トレではなく、まずはこんなことからでもOK:

  • 仰向けでお腹をへこませながらゆっくり呼吸する「ドローイン」

  • 骨盤や背骨の“真ん中”を感じながらゆっくり動かす体操

  • 安心・安全な環境で「力を抜いても大丈夫」という感覚を取り戻す

こうしたアプローチによって、体が「もう守らなくていいよ」と感じられるようになると、深層筋のスイッチも自然と戻ってきます。

 

最後に

もし、長年の痛みや違和感があっても、
「姿勢が悪いから」とか「自分の意志が弱いから」と、自分を責めないでください。

あなたの身体は、あなたを守るためにがんばってきたのです。
そして、今はそこから少しずつ切り替えていけるタイミングかもしれません。

 

 

インナーマッスルのスイッチをもう一度オンにすることは、
体の再起動、そして心の再起動にもつながっていきます。

ゆっくり、あなたのペースで。
ご自身の“奥の力”とつながるプロセスを、ぜひ大切にしてみてくださいね。

おねがいドキドキ