闇バイトは人生クラッシャー(特殊詐欺に注意) | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

ツイッターなどのSNSで闇バイトの募集にひっかかってしまう方がますます増えているようです

 

若い男性だけでなく、年配の方や女性の方にも広まってきているようで、非常に由々しき事態といえるでしょう

 

自己名義の銀行口座や携帯電話を売却する闇仕事は昔からありましたが、最近流行っているのはいわゆる「オレオレ詐欺」の「受け子」です

 

以前の特殊詐欺は、被害者自身にATMを操作させて振り込みをさせる手法が主流でしたが、店舗で振り込みをする高齢者には金融機関の従業員が注意するようになってきたこと、振込が詐欺につながるという認識が高まってきたことなどから、最近は押しかけ型が流行っています

 

まず、役所や銀行の人間を装った「だまし役」が、通帳とカードを預かるように被害者と話をつけます(もちろん暗証番号も教える話になっています)

 

話がつくと、そばに待機させていた「受け子」に通帳やカードを受け取らせに行きます

 

受け取った「受け子」は、すぐにそばのコンビニで制限いっぱいまで預貯金を下ろし、指示のあったコインロッカーに奪ったお金を入れます

 

逮捕された「受け子」は、その時点で数件詐欺に加担していることが多いので、これまでまっとうな人生を歩んできた人であっても、被害弁償も十分にできないまま一発実刑になることが少なくありません

 

その意味では、最初は執行猶予になる覚せい剤の方がまだマシなくらいです(これもダメですけど)

 

「受け子」はとても捕まりやすい立場です

 

だからこそ詐欺師たちは、自分たちではやろうとしないのです

 

人生を確実に破壊する闇バイトには絶対に手を出してはなりません

 

なお、被害にあいそうな高齢者の方々にも注意が必要です

 

詐欺を連想させる振り込みではないうえに、まさか詐欺師が堂々と自宅に現れると思っていない方が多いため、押しかけ型の詐欺には意外と騙されてしまうようです

 

通帳とカードを預けて暗証番号を教えるということは、口座のお金を全部持って行ってくださいと言っているようなものです

 

そんな電話がかかってきたら、すぐに警察に連絡してください


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