米澤穂信/本と鍵の季節 | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

米澤穂信さんの「本と鍵の季節」を読みました

 
「ない本」(2018-07-28)や「昔話を聞かせておくれよ」(2018-09-22)を含む図書委員シリーズの短編集です
 
本書の白眉は「金曜に彼は何をしたのか」であると考えます
 
定期テストの直前に職員室そばの窓ガラスが男子生徒によって割られるという事件が発生し、図書委員の後輩の兄が教師から疑われます

テストの問題を盗もうとしたのではないかというのです
 
後輩に依頼されて、兄のアリバイ証明をしようとする堀川と松倉
 
兄のカバンや制服のポケットに残っていた物品から極めて論理的に推理が組み立てられていきます
 
さらに、なぜ窓が割られたのかというホワイダニットが圧巻!
 
同時にフーダニットも満足させてくれる素晴らしい短編でした