小林泰三さんの連作短編集「因業探偵リターンズ(新藤礼都の冒険)」を読みました
前作(2017-09-01)と同じく、主人公は30代後半の美人で、かわいげも愛想もなく推理力に秀でている新藤礼都
そんな彼女がまたしてもアルバイト先で出会った事件を解決していきます
個人的に好みだったのは「ナンパ教室講師」
東大を目指して浪人中の「僕」は、あまりに女性との出会いがないので、電車の窓から見かけた「ナンパ教室」にいってみることにします
ちょうど講師のバイトに来ていた新藤礼都がダメな生徒たちをビッシビシ指導するのですが、授業をしているうちに彼女は「僕」に興味を示すようになります
それを感じた「僕」が授業後に彼女の元へいくと、彼女は「僕」といっしょに「僕」の両親に会いに行くことになります
「僕」が幼いころからすべてを「僕」の自主性に任せて、一切「勉強しろ」と言わなかったという両親はどんな人たちなのか???
まあ途中から筋はみえてしまうのですが、わかっていても十分楽しめる作品でした
因業探偵 リターンズ: 新藤礼都の冒険 (光文社文庫) 756円 Amazon |