「これだけは死ぬまでに聴いておけ」っていうベーシスト 5 スタンリー・クラーク | 宇都宮義塾

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★スタンリー・クラーク

 

 

本年1月25日の記事『ベーシストの偏差値一覧』で

 

「【「これだけは死ぬまでに聴いておけ」っていうベーシスト】シリーズの第5回は…

じゃじゃん!!

【偏差値63】の★スタンリー・クラークです!!」

 

と予告したらば、

その直後にチック・コリアさんが亡くなったのでビックリしました。

 

★チック・コリア(本年2月9日に死去。レスト・イン・ピース)

 

 

>チック・コリアさん死去 米ジャズピアニスト、79歳

 

>【ニューヨーク=共同】米ジャズピアニストの巨匠チック・コリアさんが2月9日、死去した。

>79歳だった。公式ホームページなどで11日明らかにされた。

>同ページによると、死因は「ごく最近見つかった珍しい形態のがん」としている。

>米メディアは南部フロリダ州タンパの自宅で亡くなったと伝えた。

 

 

お前らがジャズ/フュージョンのファンならば説明の必要は無いでしょうけど、

スタンリー・クラークというベーシストは、

ジャズピアニスト、チック・コリアを語る上で欠かすことが出来ない唯一無二の相棒です。

 

Return To Forever Live 1973 - YouTube

Return to Forever Live OGWT 1974 / 1975 - YouTube

 

『Return To Forever』(1972年)

 

『Light As A Feather』(1973年)

 

Chick Corea and Return to Forever: Spain - YouTube

Chick Corea And Return To Forever / 500 Miles High - YouTube

Chick Corea & Return to Forever - Captain Marvel - YouTube

 

チック・コリアのアルバム『リターン・トゥ・フォーエバー』(1972年)を初めて聴いたときはね、

なんと言うのかな、「未知なる新世界」に突入して、

感激と不安が入り混じった感覚に陥ったというか。

こういう世界観があるんだなと、また一つ確信させていただきました。

 

で、チック・コリアといえば、1973年『ライト・アズ・ア・フェザー』に収録された

【スペイン】がつとに有名な曲で、テレビやラジオでもよく耳にするし、

幾人ものミュージシャンがカヴァーしてるわけだが、

お前ら、チック・コリアが奏でるフェンダー・ローズの音色に酔いしれるだけじゃなくて、

スタンリー・クラークのベースにもちゃんと注目しろよ、馬鹿が。

 

『Hymn Of The Seventh Galaxy』(1973年)

 

CHICK COREA - After The Cosmic Rain (LP) - YouTube

Return To Forever - Space Circus, part 2 (1973) - YouTube

CHICK COREA - The Game Maker (LP) - YouTube

 

『Where Have I Known You Before』(1974年)

 

Vulcan Worlds - YouTube

The Shadow Of Lo - YouTube

Earth Juice - YouTube

 

で、「ツウ」な意見を書かせてもらうと、

前述の2つのアルバムも勿論素晴らしいんだけど、

1973年に発表された『第7銀河の讃歌』と

翌74年発表の『ホエア・ハヴ・アイ・ノウ・ユー・ビフォー』が

「ツウ」をも唸らせる見事な仕上がりでもって

大変すばらしい傑作なんですよ。

 

後述の2作ではロック・テイストも大胆に取り入れましてね、

それがまた絶妙な塩梅でもって、

まさしく“融合(フュージョン)”という感じのサウンドなんですよ。

 

で、この新境地の斬新な音楽においても、なんと言っても

スタンリー・クラークのベース・サウンドがバンドの“肝”になってるわけです、やはり、えぇ。

 

じゃ、そういうことで、お前らは、追悼の意味も込めて

チック・コリアのキーボードと共にスタンリー・クラークのベースを聴きなさいってこった。

 

じゃあの。