ちょっと感覚空いちゃいましたが。


リコリコ放送中にいくつもの記事を書いていまして、その中で様々な推察だの仮説だのを述べてきました。

それについて、改めて振り返ってみようかなと。


(都合の良い仮説ばかりピックアップしてるとか言ってはいけない)


 

千束とアラン機関との関係


4話で明らかになるこの関係ですが、2話の考察で言及していました。



アラン機関のモチーフと千束のスマホにあるフクロウのマーク、アラン機関が支援している天才と千束の持っている能力。

そしてアラン機関に所属している吉松の「すっかりレディ」発言。


最後の件については「千束が10年以上前にアラン機関と接触している」所まで踏み込んでいるので、なかなか的を射ていたのではないかなと思います。


惜しむべきはタイトルが悪かった。考察してたやん


 

電波塔事件の真相


これについては外しまくっていますが、結構手間がかかった記事なので触れておきます。



個人的にはタイトルのつけ方も気に入ってたりします。


一応当たっていたところは、

・電波塔事件は10年前

・千束はミカを連れて10年前(電波塔事件後)にDAを離れている

・千束一人で解決した事になっているが、実際には多くのリコリスが関わっていた

このくらいですかね。大して当たっていません。


旧電波塔の爆破により千束以外全滅、と書きましたが真島が生き残っていましたし。

ていうかそんなんわかるか。3話時点で真島出てきてないよ。


あと千束が旧電波塔を一人でテロリストから守ったっていうのは、結局爆破したのが誰かは明言していなかった(後に真島が暴露)って事なんですかね。よくわかりませんけど。


ちなみに7話終了後に改めて仮説を立てようと思ったら、真島に「折ったのは俺」と先に言われて記事が書けなくなったというのは裏話。


 

吉松とミカの約束


4話で吉松がミカに「約束は守れているのか?」と聞いていて、「もちろんだ」とミカは応えています。


この約束とは「千束を殺しの天才として導くこと」(9〜10話にて回収)なのですが、僕は4話の考察にて「千束に殺しをさせない事」と書いています。きれいな真逆の大外しです。



ただここに関しては、ミカは実際には千束の不殺をサポートしているため、ミカが嘘をついていた事になります。そしてその辺について、僕は同記事にて以下のような言及もしています。


「大人の誰かが嘘をついていないと話の筋が通らない」

ここに言及していたので推測が外れていても仕方ないし、この一文があるがゆえにあながち間違った考察でもなかったのではないかなと。


 

ミカはクルミがDAをハッキングしていた事を知っていたのか

ちょっと話が逸れますが。



3話時点での記事です。

この記事にて僕は「ミカはクルミがハッキングをした事を知らずに匿っている」と推測しています(楠木とウォールナットとミカの項目)。この時点で結構な人が「ミカが意図的に匿っている説」を唱えていたので、別の案を出していました。



6話でわかりますが、結局これが当たっていたわけで。

ミカは裏があったりなかったり、結構考察が難しいキャラでした、というお話。


 

千束のチャーム

4話の水族館のラストのシーンで、たきなは千束にチャームを見せるように提案します。



それに言及している個所がこれ。


たきなは千束が隠していたチャームを外に見せた方が良いと提言しますが、これが結果的に「千束がアランチルドレンである事がバレる」きっかけになりそうで怖いです。意図せずってのが余計嫌ですね。

※「吉松とミカの約束」での引用記事から引用しています。


結果的に5話にてクルミに指摘され、



6話で真島にモロバレします。



きれいなフラグ回収ですね。


 

真島について


ちさたきに並ぶ最重要人物の一人とも言える真島。

ただ初登場となる4話の時点では、さほど注目を集めていなかったように思います。



その真島について、僕は以下のような印象を述べていました。ちと長いですが全文引用します。

なお「謎(※)」については考察対象、くらいの意味に取ってください。


【真島】

一番ヤバい奴が出てきました。

ヤバいってのは性格とか敵としてとかって意味じゃないです。新たな謎(※)が増えてしまったのです。


まずは吉松との関係性ですね。吉松は武器商人と確実に関わりがあり、ロボ太とも報酬絡みとはいえ過去に利害関係が一致していた。


そして真島はその武器を悪用して日本の平和を乱そうとしている。リコリスの存在を知り、(存在こそ知らないであろう)DAとも明らかに敵対しようとしている。


にも関わらず、利害が一致しそうなロボ太の提案をあっさり蹴っています。

恐らく彼は、独自の価値観を持って行動を起こしています。関係の深そうな吉松とも利害関係が一致していなさそうです。


そして裏があるであろうDAに敵対する事で、DAの実情が彼の手によって明るみに出る可能性は充分にあります。

DAのやっている事は表向き正義ですが、やり方は非人道的です。公になれば世間の敵とも見做されません。


そうなると真島の存在が一概に敵にはならなくなります。その時点での視聴者が抱くDAの印象によっては、むしろ真島に感情移入出来てしまう事すら起こりえます。


長々と書き連ねてしまいましたが、伏線の話で何故ここまで書いたかと言うと、4話にして新たにとんでもない謎(※)キャラが出てきてしまったのです。


今までの謎だけでも伏線探すのに手一杯だったのに、あぁまた伏線見直しかよ…


まぁ真島の存在感が増す事で他の伏線が回収され、全体の謎が少しずつ明るみになってきそうなので、そのへんには期待しています。

13話まで通して見てもこの説明に違和感を感じないのではないでしょうか。

これを僕は4話の時点で書きました。我ながら恐ろしい推察です。


惜しむべきは、旧電波塔についても触れておくべきでしたね。そうすれば100点満点の出来だったのではないかと思います。


 

千束が人工心臓の移植を受けたタイミング


これも結構考察がなされていた件でした。

これについて、多くの方が「電波塔事件のタイミング」と述べられていたと思いましたが、僕は頑なに「電波塔事件の前」と主張していました。



あと理由も病が原因とも言及していたので、これも的中していたかなと。

ここについては軽く引用しておきます。


この時(※)に幼い千束に出会い、心臓手術を提案したのが吉松なのかもしれませんね。

そして千束は自身の命を救ってくれた吉松に感謝しており、命の大事さを教わったと感じていて不殺を貫いているのかも。

(※):千束の殺しの才能を知り、心臓に病気を患っている事を知った時


千束の不殺のきっかけにも言及していました。

ただもったいなかったのは「DA所属前」とまで言及してしまっていたところで、これについては追記のラストの方で記載している以下の部分を引用して締めようと思います。


なお、僕は終始千束はDAに入る前にアラン機関に関わったと主張していますが、出来ればアラン機関に関わるのは遅い方が都合が良いのです(人工心臓と、吉松を探している関係上)。

リコリスになった後、電波塔事件の前。このタイミングがベストですかね。根拠はありませんが。


 

千束の死亡フラグ


最終的にはへし折られたフラグでしたが、途中までは本当に回収しかけられていました。



これについては5話後の上記記事にて言及していました。


 

クリーナーについて



リコリコにてそこかしこで登場する「クリーナー」という存在。他にも1話や5話でも出てきています。


クリーナーについては6話の八咫烏の図の考察の中でいろいろ言及していたのですが、正直花葵と関係しているのかは未だ謎です。

なので以下の記事はあまり意味がなくなりました。



ただ何となくクリーナーが何者かはわかってきていて、簡単に言うと「事件を事故に隠蔽する組織」なのかなと。

これについては明確な解答がないので結局推測の域を出ないのですが、そう考えると全てに納得が行きそうです。


ちなみにそう解釈すると、5話で地下鉄テロ事件を調べていた阿部さん達を追いかけていたのもクリーナーなのかなと思えてきます。




 

八咫鏡の図について

ついでにこの話も。


僕が勝手に「八咫烏」と呼んでいるこの組織、結局全貌は明らかにされていません。

なので僕の考察も外れていた、というか無意味だったという事になります。


※「リリベルと八咫烏」の項目参照。


では何故6話でこの話をしたのか。一つはリリベルの存在を示唆するためでしょう。

ただこれについては同じ6話で千束が「男の子版リコリス」としてリリベルを紹介しているため、わざわざこの図で示唆する必要はないように思えます。

まぁリコリスとリリベルの関係性を説明したり、実際に12話でリリベルが出てきたりするのでその伏線になっているとも言えますが。


でも僕はどちらかと言うと以下のロボ太の台詞の方が伏線だったのではないかと思っています。


明治政府樹立以前に組織された(略)

これが10話での真島と楠木の会話の中で回収されます。


真島の

「善悪の物差しは現代においては法だ。お前らは法のもとに存在しているのか?」

という主張に対し、楠木が以下のように返しているのです。



「その法が生まれる前から我々は存在し、政治体制を越えてこの国の治安とモラルを育ててきたのだ」


僕は歴史に疎いので調べましたが、現在の日本国憲法が交付される前に施行されていた大日本帝国憲法の交付が明治22年。

そしてDAは明治政府樹立以前から存在していたとの事なので、大日本帝国憲法の交付より前という事になります。当然日本国憲法よりも前です。


楠木が言っている「法」とはこの2つの憲法のいずれかでしょう。いずれにしてもロボ太の言っていた「明治政府樹立以前」という説明とも整合性が取れるので、ロボ太の台詞が伏線で、楠木のこの台詞で回収されたと考えられます。


僕は6話のこの図、このシーンにおいての一番重要だった内容はこれかなと思っています。

なのでそれ以外の描写の回収は不要です。


 

千里の目が赤い理由

ずっと千束には何らかの特殊能力があると主張していたのですが。


7話時点でもそんな話をしていました。


結局のところ、視力を失っていた時の真島の千束に対する印象が怪物すぎて、目が赤いくらいの風に感じられていたのでしょう。

13話のAパートラストにて決着がつく際、真島が当時の千束をフラッシュバックするシーンがありました。


それにしても真島ですが、千束と戦う理由を「命懸けの勝負、俺が唯一恐怖を感じた奴(千束)とのな」


と言っている割に、


千束の視力を奪ってみたり(これはたきなの登場によって破られますが)、


千束の不殺を逆手に取ってみたり、


防弾チョッキでダメージを軽減してみたり、


あくまで真島のスマホの奪取にこだわる千束を背後から撃ってがっかりしたわりに、


片手の千束にボコられる始末。
結局のところ、千束の方が断然強かったわけですね。
真島さん、残念でした。

 

9話の考察の答え合わせ


本当なら10〜12話の考察にてやる事だったんですが、いろいろサボってしまったのでここで振り返ります。


・クルミ対ロボ太

「吉松について調べるために、真島から紐解く上でロボ太が出てくる」

と予想していたのですが、真島の延空木乗っ取りを知った時点で恐らくクルミはロボ太が噛んでいるとわかっていたんでしょうね。


以下は12話での描写。



「百年早いわ!」
※めっちゃ好きなセリフ。

それで実際に何故ロボ太と対峙したのかについては、間接的には「リコリスを守るため」なんですが、直接の理由は「ミカの指示」であり、千束もそれを聞いてリコリコ再結成の仕事として乗り出したわけです。



ちなみにミカは楠木の依頼で千束やクルミを動かしたんですが、当の千束達はその事を知らずじまいです。



一方、当の楠木もまさかウォールナットが出てくるとは想定外だったわけですけど。


こうやっていろいろ繋がっていくのがリコリコの醍醐味ですね。

・ミカの独白についての疑問

これは9話時点では回答が得られないと考えていたんですが、10話でミカが千束に真実を告げた際にわかりました。


一つ目の「ミカが千束の映像を吉松に見せた理由」については、ミカが当時DAの利益のためにアラン機関に助けを乞うていたのでしょう。

そのために千束を救う方法を吉松に相談したのではないかと。



二つ目のミカが千束に感情移入した事についてですが、やはり手術の時点ですでに千束を娘として見ていたようです。

さらにミカは千束が生きる目的を「人を救うため」だと強く感じており、それを奪うことが出来なかったとも言っています。

娘同然である千束のそんな想いを踏みにじれず、吉松との約束を破ってまで千束の不殺に協力したんでしょうね。



※めっちゃ好きなシーン。

・吉松と出会った真島の狙い



何故吉松を襲撃したのかについて、いくつか仮説を唱えていました。
以下引用。

・千束がなぜ吉松と接触しているかを確認するため?

・千束が何故不殺を貫いているかを確認するため?

・千束の使命を確認するため?(8話時点で殺しの才能、と真島が言っていますが)

・千束が受けた支援を知るため?(人工心臓である事はほぼ明らか)

・千束の殺しの才能を開花させるよう、協力関係を結ぶため?

あまり根拠のある仮説にはしませんでしたが、一応一番下が有力だとしていたのですが、結論としては「一番下以外」、つまり単純に千束と吉松との関係を知りたかっただけみたいです。


一番下が不正解なのは、10〜11話で真島がアラン機関に対して不快感を見せている事から推察出来ます。敵対する意思を見せているため、協力関係になるつもりはないのでしょう。



まだちょっと残っていたのですが、容量の都合によりここまでにしておきます。

長々と失礼しました。