まだ②寒い今日この頃ですが、私はどうやら今年のインフルエンザも無事に乗り越えそうです。



早く彼氏、できないかな?




さて、本日もいつものやついっちゃいましょうか!!!!!




この章は今日で終わりです。



なにやら浩志が決意表明でもするんでしょうか。










『21.    浩志のリベンジ』   ③




浩志はいつものごとくかなり遅れてやってきた。


「浩志何か買ってきてくれた?」



俺は浩志に聞いた。


浩志は持っていた手提げ袋を見せた。


「牛飯買ってきちゃった」



浩志はニコッと笑った。



「なんか高校生に戻ったみたいだな。よく昼休みに食べたな」


「あっ!アツヤも牛飯派なんだ」



「まあ。好きだな」


その他にも浩志は出し巻き卵とオイキムチを買ってきていた。



「なあ。お前今日何か用があって来たんだろ?なんだよ」


俺はビールを浩志に渡しながら言った。


すると、浩志は渡されたビールをテーブルの上に置いて真剣な顔をして話し出した。



「あのさ、京子のことが好きだって話なんだけど」


「お…おう」



まあ、そういう話をしに来たのだということは分かっていたがあまりにもダイレクトなので、驚いてしまった。


回りくどい言い方をするかと思ったが、浩志は何の躊躇も無く本題に入った。



「浩志は告白とかしたのか?」


「いや…」



浩志は渋い顔をしながらやっとビールのフタを開けた。



「多分俺の予想だけど、京子はまだお前のことが好きだな」


「!!!!」


本当にビックリすると人は出ないものなんだな。


今、まさに俺はそんな状態だった。



俺は春姫に前もって聞いていたが、浩志は何も知らないのに京子がまだ俺のことを好きだと感づいていた。



「でも、俺前にそれは断わってるし。京子もそれを理解してくれたぜ?」


「でもそれは現にお前に彼女がいるからで理解するしかない状況だからだろ?」



浩志の言っている事は正しいと思う。



「浩志はこれからどうするんだ?」



俺が何か言って、気まずい雰囲気になりたくないので、卑怯だとは思いながらも浩志が何がしたいのかを聞くことにした。



「俺はもう一度京子に告白する。もともとお互いキライになったから別れた訳じゃないんだし、チャンスがあるなら頑張るつもりなんだけど…」


と、ここまで言って浩志は言葉を詰まらせた。


「どうした?浩志」


「やっぱ不安だよな。アツヤ」



顔を上げた浩志の顔は今にも泣きそうだった。


失礼とは思いながら俺はその顔が少し面白かった。


「アツヤ。お前はイイ男だよ。だって京子が惚れるんだもん」


「別にイイ男じゃないよ」


「どうしたらいいと思うか?」


「え?」


「告白だよ」



ああ。浩志はきっともう酔っているのだと思った。



だけど、そういう大切な事を一番に俺に相談してくれたことが嬉しくて、俺はない知恵絞って浩志を助けたかった。



「俺が言う立場かどうか分からないけど、京子は浩志が嫌いなわけじゃないんだし、浩志が告白した事で京子がもしたしたら浩志を意識してくれるかもよ」



と、偉そうにも浩志に助言してしまった。


俺がそう言ったのは実は自分の経験談だったりする。


実際俺は京子に告白されて、京子を多少なりとも意識してしまったのだ。




「京子はアツヤのどこに惚れたんだろうな」


「お前失礼だぞ!それ」


浩志から返事がないので、見ると、浩志は寝てしまっていた。


普段なら寝る事はないのに、珍しかった。



浩志が意識不明になったので、仕方なくソファーに寝かせ、布団をかけてやった。



『お主。友達の趣味はいいのだな』


片づけしている俺に春姫が話しかけた。



『浩志はお主のことをよっぽど信頼しているのだろうな』


「まあ。それは分かる」


浩志は気持ち良さそうに寝息を立てている。





次の日、ベッドで寝ていた俺は浩志の声で目を覚ました。


声と言ってもトイレでスッキリしようと頑張っている声でだ。



「浩志、平気?」


まだ目が覚めていない頭だが、浩志がこんな状態だし、何よりも春姫がイライラしている空気がすごくするので、このままだと浩志が春姫に呪い殺されてしまう恐れがあるので、水を持って行くことにした。



「浩志。水ここにおいて置くから」


「うん…」



しばらく春姫に気を使いながら浩志を待つこと十分、水を飲んで落ち着いた浩志が戻ってきた。



「アリガト。アツヤ」


「いや。珍しいな、浩志がこんなに酔うなんて。俺より強いのに」


「マジで悩んでんだって。でももう、解決したよ。俺、京子の誕生日に告白する」


「え?!すごいな。突然過ぎて驚いたけど頑張れよ」


「うん。アツヤに言われて勇気がついたんだ。それにもうすぐ京子の誕生日だし、これはチャンスだと思ってる」


「ああ。もうそんな時期か」



浩志のこの行動力には尊敬する。


「俺、今日、大学サボるから。もう一回寝かせて」


「俺…これからバイト」


今の発言は撤回させてもらう。



春姫の溜め気が聞こえる。







はい。



この章は終わりです。



京子の誕生日なんですね。


さて、また波乱の予感です。



それでは気になる続きはまた次回。



次の章で会いましょう。



バイバInBan。












愛のInBan劇場!!!!!!!!!!!!!!チェキッ(o^-')b




みなさんに好評のInBan劇場が帰ってきました。



今回は我がInBan姉妹の誇るA系!次女の登場です。



彼女は私よりも眠ることを愛しており、しかも、私と違い、不眠症なんてもったいない病気になっておりませんので、当然のごとく夢への近道を知っている方です。




そんな次女のやっちまったお話をご紹介いたします。



この話は実話であることをご了解頂きます。






そう。



あれは彼女がまだ社会人として世に飛び出した時のことです。


中野に住んでいながら嫌がらせか青梅の会社に転勤になり、片道二時間近くかけて通っていました。



当然朝は早く、夜は遅いというアパレルか!接客業か!という生活を送ってました。



もちろん朝は得意ではない彼女は、いつも大音量の目覚ましで起きてます。


そして、嗚呼…化粧もそこそこに出かけます。



しかし、自分が楽になるためなら根回しは欠かさない彼女は、必殺アイテム時刻表を確認し、一番楽なルートに合わせて電車に乗ります。



何度も通えば慣れる道。



当然心に油断という隙が生まれますね。



そんな時に事件は起こったのです。




朝の通勤タイムは睡眠タイムだと言う今日も立川駅で乗換えを無事に済ませ、いつもの定位置に座り、すぐさま夢の世界の階段を駆け上っておりました。



どうやら今日に限って、彼女は夢の世界の住人と仲良くなりすぎたようです。



しばらく経つと、彼女の携帯電話が。



…はい。会社からでございます。



会社の先輩: 「今、どこにいるんですか?」



当然彼女は今の今まで夢の世界のほうへ行ったましたので、どんな夢を見ていたの?と聞かれれば答えられますが、どこにいるのかという質問には答えられません。



そんななか、終点を告げるアナウンスが。



いつも彼女は終点である立川で降ります。



しかし、無常にもアナウンスが告げた駅は



♪終点~終点~立川    ♪




「え?」


彼女は言いました。



「あ、どうやら立川に戻って来たようです…ダウン一時間後に出社します…」



と、またもや彼女の睡眠タイムは延長戦へともつれ込んだとさ。




追伸。



立川で乗り、立川で起こされるまで、つまり、往復してしまうまで一時間半。



その間彼女は爆睡だったそうです。(大丈夫かい!!!)



ちなみに彼女。



こういうことは初めてではございません。



ならばなぜ、彼女は起きられるのか。



それはいつも名前も知らないお兄さんが起こしてくれるからなのです。



今回に限ってはどうやらそのお兄さんがいなかったようですね。




はい。



本題に入ります。



前回は春姫から重大な話を聞かされたアツヤ君。



これからどうなってしまうのでしょうか。









『21.    浩志のリベンジ』    ②




「アツヤ!」


俺を呼び止めたのは浩志だった。



浩志は火をつけていないタバコを咥えたまま走ってきた。



喫煙所以外では喫煙が禁止されていて、浩志はいつも注意を受けているのに、いつまで経っても浩志の歩きタバコ癖は治らない。



今日だって俺を見つけなかったらそのまま火をつけていたに違いない。



「浩志、何?」


「あのさ、お前今日の夜空けといて」



それだけ言って浩志は行ってしまった。



なんだ?



今日はバイトの無い日で、夜もこれといった予定も無いので大丈夫なのだが、浩志にしては珍しく切羽詰った雰囲気だった。





「春姫。今日浩志が来るから」


俺は家に帰るなり、春姫に今日浩志が来ることを報告した。


『承知した』



春姫は短く返事をした。



俺はそれまで暇なので、簡単なサラダなどのつまみを作ろうと冷蔵庫を開け、野菜を出していた。



その時、ふと気配を感じ、後ろを振り返ると、そこに春姫がいたので思わず本気で驚いてしまった。



「わぁ!春姫、いたのか」



『のう?アツヤ』


春姫は俺が驚いたことに対しては無視して話しかけた。



俺は一端手を止め、春姫に向き直った。


『もしかしたら浩志は今日、お主に京子のことを話すのかも知れぬな』



俺も少し、同じことを考えていた。



『何度も言うが、浩志はお主の事が好きな京子を好きなのだぞ』


「車の中で言ってたよ。好きだって」



『そうか。お主も知っておることならいいのだが、分かっておるな。アツヤ』



「分かってるよ。京子に何かされたってことは言わない。そのくらい分かります!」




浩志が来る時間は八時だ。


それまでまだ少し、時間がある。



俺は部屋の掃除を始めた。



浩志が来るからというのもあったが、最近掃除をサボリ気味になったので、せっかくだから前に買った手軽に持てて、音の小さい掃除機をかけた。



春姫は誇りが掃除機に吸い込まれていく様子をずっと見ていた。


「春姫。楽しい?」



『うむ』


「浩志が来るから、分かってると思うけどシーッだからな」


『……』


春姫が黙ってしまったのが少し、気になったが掃除に熱の入ってしまった俺はテーブルの上やサイドボードの上も水拭きし、グラスなどの漂白もしてしまった。



そうこうしているうちに時間になった。


「浩志にはがんばってもらいたいな」



俺はもはや姿を消している春姫に向かって言った。







はい。


今日は前書きが長かったのでここまでとします。



次回は浩志が決意!最終章をお送りします。





それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。

















「もう!!!!!!!!!!誰も分かってくれないよ」


「おやおや。穏やかじゃないねInBanさん。どうしたんですか?」



「私、不眠症が治ってきたって言ってたじゃないですか」


「ええ」


「治ってなかったんですよ。ってか、眠いんですけど、寝れないんです」



「症状が悪化したってことですか?」



「目を瞑っても夢の中に連れてってくれないんです。置いてけぼりなんです…」



「あらら…」



「どうしたものか」



「逆に寝ないでいたらどうですか?もう記憶が吹っ飛ぶくらい起きていたらいかがですか?ほら。大学生の時にあったじゃないですか。あれやったら?」



「あれは…あーゆー思いはしたくないんですけど…」







さて、気分を変えて本題に入りましょう。



今回はガラリと話題を変えます。



京子と浩志の話にします。




それではご覧下さい。



↓  ↓   ↓








『21.    浩志のリベンジ』    ①






「なあ、春姫。最近京子の様子が変でさ」


今日は一日中何もない日。



それにあいにく雨なので外に出る気になれず、家の中でボーっとタバコを吸っていた。



『うん…』


こんな時、話し相手がいるのは心強い。


春姫も雨のせいなのか、間の抜けた返事をした。



俺がなぜ春姫にこんな質問をしたのかというと、それは京子が最近…というか、俺が風邪を引いた日あたりから態度がよそよそしい。



「春姫どう思う?」



俺は春姫がちゃんと俺の話を聞いているのか確認するように質問しなおした。



『うん…京子はまだお主のことを好きなのじゃな。だからよそよそしくなる』



「なるほど…え?!」



春姫がケロッと言うものだから、俺もつい普通に応えてしまった。



「京子がまだ俺のことを好き?春姫。そう言ったのか?」


『驚きすぎじゃ。お主』



呆れたように春姫は言った。


確かに、俺は一度京子から告白されているが、そのことに関しては、まあ、色々あったが解決して無事終ったのだと思っていた。



なのに、春姫は京子はまだ俺のことを諦めてはいないと言う。



春姫は人の心を読むことができる。


それに春姫は嘘をついて人の反応を見るような子ではない。



と、言うことはやはり本当なのだろう。



「なんでだよ!!春姫…」



『わしは知らん!お主、わしを責めてもわしと京子は他人じゃ。京子の気持ちなど知るはずないだろう』



春姫の意見は正しい。


「春姫。ごめん。感情的になって…」



『気にしてはおらん。それよりどうする気だ?お主、京子は彼女のいるお主も好きみたいじゃな』



春姫が俺を試すような言い方をした。


それにしても俺は今まで美保ちゃんとデートした話や、恋愛に関する相談などもしていた。



その時だって京子は顔色ひとつ変えずに俺の話を聞いていた。



だから俺は安心していたのだ。



『悩んでおるな。お主』


俺が必死に考えている姿を見て、春姫が半笑で言った。


そして、俺の隣にちょこんと座ってこう言った。



『そんなアツヤのためにもうひとつ教えてやろう』


「な…なんだ?」



俺は怖くなった。


それは春姫が何か企んでいる表情をしていたからだ。



なので、俺は春姫の顔がよく見えるように体勢を変え、春姫と向かい合った。


春姫は大きな目でジィッと俺を見た。



そして、話し始めた。


『あのな』


春姫は話すべきか迷っているようだった。



「言えよ。春姫」



意を決したように春姫は話し始めた。


『あのな、驚くなよ。お主が風邪を引いて寝込んでおった時、京子のヤツ、お主の看病に来ただろう?』



「ん?ああ。あの時か」



俺はその時の事を思い出しながら頷いた。



『あの時、京子はアツヤが寝ておることをいいことに、キスをしようとしたのだぞ』


「は?!!!キス?」


『わしは一部始終見ていたが、とうとう見てはいられなくなり近くにあった皿を落としたというわけじゃ』



「あれはやっぱ春姫の仕業か」


『じゃが、お主、わしに感謝するのだぞ。わしが皿を落とさなければお主は京子にキスされておったのだからな。わしはお主を守ったのだから礼くらい欲しいのう』



「あ…ありがとう」



俺はつい素直にお礼を言ってしまった。



春姫は腕を組んだまま、頷いた。



俺はその時、慌てて帰った京子の姿を思い出した。


確かに、少し不自然だなとは思っていた。



その時は突然テーブルの上にあったお皿が床に落ちたら怖がって帰るだろうと思っていたが、その時あたりからよそよそしい態度になったので、やっと全てが結びついた気がした。



「そうか…京子が」



何かまた面倒な事が起こりそうな気がした。







はい。




ここまで読んでくれたみんな。



お疲れ様。





これからどうなるのでしょうね。



前に言ってた事件勃発とはこのことでした。



恋のライバル登場です。




気になる続きはまた今後。



それでは次の章で会いましょう。




バイバInBan。



















 



こんばんは。


InBanです。ルームナンバーも後半に差し掛かって参りました。



皆様のおかげで、こうして続けていられます。







早速本題に入ります。








『事件勃発』     ④






美保ちゃんとはカフェで待ち合わせた。


俺は少し遅れてしまったのだが、いつも早く到着している美保ちゃんがまだ到着していなかった。


俺が先に着いて待っていると、美保ちゃんから電話があった。



「もしもし。美保ちゃん、ん?どうしたの?」


美保ちゃんの声はか細くて聞き取りづらかった。


俺は比較的静かな場所に移動し、もう一回美保ちゃんに電話を掛けなおした。




「もしもし、ごめんね。ここ結構人が多くて聞こえなくて、なんて?え?」


美保ちゃんはまだ家にいると言った。


「うん。分かった。じゃあ俺が行くから駅にいて」


電話越しでも美保ちゃんの不安が伝わってきた。




美保ちゃんは駅で待っていた。


「お待たせ美保ちゃん」


俺は明るく振舞う事にした。



しかし、俺の声に振り返った美保ちゃんの顔がとても悲しそうだったので、俺もつい声のトーンを落としてしまった。



「美保ちゃん…。その、大丈夫?」


俺はまず何て話したらいいのか分からず、とにかく美保ちゃんから話してもらうように促す事にした。


俺の質問を聞いた美保ちゃんは泣きそうな顔になった。



「美保ちゃん…」


俺は困った。


女の子が泣きそうになると男はどうしたらいいのか分からない。


京子の時と似た状況になってしまった。



仕方なく、美保ちゃんが落ち着くまで近くのベンチに座ることにした。



なんせ、美保ちゃんは泣きそうなので、周りから見れば、そりゃ当然俺が美保ちゃんをこんな状況に追いやっているように見えるわけで、ヒソヒソ話が聞こえる。



「美保ちゃん。大丈夫?落ち着いた?」


そんなことは今の俺には関係ない。



俺は美保ちゃんが落ち着くまで声を掛け続けた。



しばらくすると、美保ちゃんは小さな声「平気。ありがとう」と言った。


そのときにはすでに辺りは暗くなり始め、俺たちは場所をベンチから喫茶店に移した。



俺たちはコーヒーを頼み、美保ちゃんは窓の景色と店内を見回していた。


どこか落ち着かない様子だった。



「どう?話せそう?」



俺はまず今の状況を説明してもらうため、美保ちゃんに聞いたが、話したくないのであれば無理強いしたくなかった。


美保ちゃんは運ばれてきたコーヒーを熱そうに一口飲んで、少し、迷っている表情をしたが、意を決して話し始めた。



「最初はいつものことだし慣れてたから我慢してたんだけど…」


美保ちゃんは少しずつ話してくれた。



「でも、今回は違ったの」


思い出しているようで、美保ちゃんの手は震えていた。


俺はそんな美保ちゃんの手を優しく握った。



「なにかされた?」


そう質問している俺が警察官のようだと思った。


美保ちゃんは俺の手を握り返して、続きを話してくれた。



幸いにも、このお店のBGMは大きくて、周りに俺たちの会話は聞こえないみたいだ。


「手に、ナイフを持っていて、私の手を切りつけてきたの」



と、美保ちゃんは握っている手を反対の手の甲を俺に見せた。


手の甲には治りかけの傷があった。



治りかけているが、長い一本の線があった。


そこに涙が落ちた。



「美保ちゃん…ごめんね。辛い事言わせて。もう大丈夫だから。また俺と一緒に行こう。俺が守るからさ」


傷が付いた手を優しく撫でて俺は言った。



ひどい。



女の子にこんな事まですることないのに。




あとで、美保ちゃんに聞いたのだが、美保ちゃんは抵抗をしたらしい。


俺が前に痴漢に言ったように次の駅で降りて。と叫んだのだそうだ。



痴漢は降りる間際にナイフで美保ちゃんの手を切りつけて行ったと言う。



その出来事はその一回だけだったが、美保ちゃんはすっかり怯えてしまった。


無理もないと思う。



でも、美保ちゃんがそんなに勇気のある行動をしたことが嬉しかった。







はい。



この章はここで終わりです。



事件はこれで終わりと思っているそこのかまいたち!!!!!!!



まだ②事件は終っていません。



「え!?美保ちゃんの事件はアツヤ君と一緒に通学すれば住むんじゃないの?」



「甘いな。誰が美保ちゃんの事件だって言いました?」




気になる続きはまた次回。



それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。













ハロゥ!!!!!!InBanです。



なんかやっとのお休みなのに寝てなくて寝不足です。


やっと不眠症が少し治ってきたかな~っと思っているところなのに。。。。。。。



もう、春です。



私にも早く春が来る事を切に願いながら今日もブログを書きます。










『20.   事件勃発』    ③




あれからぐっすりと眠り、食欲も出てきたので自分でお粥を作り、ずっと外に出ず、体を休めたお陰で俺は三日で全快した。



『しかし、現代の医療には感激じゃな』


シャワーを浴び終え、久々に行く大学の準備をしている俺に春姫が話しかけてきた。


「なぁ!結局病院行かなくても治ったし」


日課のグレープフルーツジュースを飲み、俺は大学に向かった。



美保ちゃんに会うのも久しぶりだった。


俺はいつも行きは美保ちゃんと一緒に行っている。



もちろん、大学によって行く時間も違うし、バイトの日は一緒に行けないのだが、それでも少しでも一緒にいれば美保ちゃんは安心するのだと言う。



今日は一緒に行く日なのだが美保ちゃんが電車に乗っていなかった。


メールをしたが、返って来なかった。



風邪を引いているのではないかとすごく不安だった。



念のため、心配だからまた連絡するという内容のメールをもう一回打った。




「アツヤ。退院おめでとう」


「…退院て、入院してないから」


浩志は俺を見て飛んで来て言った。


いつもながら大袈裟な男だ。



「いやぁ~京子が心配してたから俺も心配しちゃったよ」


「ありがと」


浩志は丁寧に俺が休んでいた間に配られた講義のプリントを渡してくれた。



今日は講義が午前中しかない。



午後は俺はバイトなのでそのままバイト先に向かった。



「おはようございます」


事務所に入ると隼人さんが休憩していた。


隼人さんは俺を見るなり、そんなに広くない事務所の中を駆け寄って来た。



「どうしたんですか?」


隼人さんがすごい形相で来たので俺は驚いて聞いた。


「アツヤ。お前この数日なにかあった?」


「はい…昨日まで風邪ひいてて寝てました。もう大丈夫ですけど」


「ああ、そういうことか」



俺が説明すると、隼人さんは納得したような表情を見せた。


同時に安心したような溜息さえ漏らした。


「あの…隼人さん。なんですか?」


隼人さんはタバコを咥えると俺に座るように指でジェスチャーをした。



俺はその指示に従い、隼人さんの前に座った。


「美保がな」


煙を吐いて隼人さんが言った。


「え?」


隼人さんの表情は真剣だった。



「美保がまた痴漢に遭っているらしいんだ」



その瞬間今日の光景が頭に浮かんだ。


いつも美保ちゃんが乗っているはずの車両に美保ちゃんがいない。


俺たちは美保ちゃんの乗っている車両で待ち合わせをしている。


美保ちゃんの方が俺の乗る駅より前の駅で乗車するので、俺が美保ちゃんの乗る時間に合わせている。


「アツヤはいつも美保と乗ってるんだよな」


「はい。いつもじゃないですけど、なるべく一緒に来るようにしてます」



美保ちゃんは痴漢に遭ってから男の人が怖いと言っていた。


だから痴漢がいても俺が美保ちゃんを守れるように、一緒に乗ってるのだ。



行きは俺と一緒で帰りは友達と一緒なので、安心だった。


でも、俺は風邪を引いてしまったのだ。


もちろん、メールで美保ちゃんに風邪を引いてしまったこと伝えたが、確かに、その間は美保ちゃんは一人で通学していたのだろう。



そこで、美保ちゃんはまた痴漢に遭ってしまったのだ。



「それで美保ちゃんは?」


「それがよ、大学に行ってないらしいんだ。今回のはヒドイらしくて」


隼人さんは深刻そうな表情をしている。


「今日美保に会ってやってくれないか?」


「ええ。それはもちろんです。俺も今日美保ちゃんがいなくて心配してたところでしたし。それで、美保ちゃん隼人さんに何か話してますか?その、痴漢に遭った時の事とか」



「話してくれないよな。やっぱり。でも、アツヤになら話してくれるかな~と思って」


「分かりました」


と、隼人さんに頼られた事が嬉しくてそう言ったものの、俺にも自信がなかった。


美保ちゃんが果たして俺に話してくれるかどうか…。



困った時はいつも春姫のお世話になるのだが、そう何回もお世話になったのでは男のメンツに関わるので、今回は俺一人の力で解決しようと決意をして家に帰った。


しかし、俺は痴漢に遭った事もなければ、痴漢をしたことももちろんない。



だから痴漢に遭った人がどれだけ傷付いているのか想像できないが、隼人さんも美保ちゃんも俺を信頼している。


裏切りたくはない。



とりあえず、明日会えないかと短いメールを打った。



『病み上がりでそんなに頭を使ったらバカになるぞ』


「春姫!!」


突然背後から声がしたので驚いた拍子に携帯を落としてしまった。



『美保にメールか?』


春姫が送信元の欄に美保ちゃんの名前があるのを見て言った。



俺は春姫に気付かれないように必死に心の中で何も考えずにいた。



『女は自分を心配しておる相手になら心を開いて話してくれると思うぞ。無理に気を使っては逆に相手も不安がってしまうものじゃ。お主は優しい。美保だってそのことは知っておる。優しい言葉と同じように、傍にいる優しさも必要なんじゃ。アツヤには美保を何があっても守ってやるという気持ちがある。それだけでいいではないか。何も考える必要はないのではないか?』



「え?春姫なんのこと?」


俺はとぼけて見せた。



『独り事じゃ』


春姫はそう言うと、姿を消した。



春姫は言った。


美保ちゃんを守るという気持ち。


傍にいる優しさ。



結局俺はまた春姫に助けられてしまった。



しばらくして、美保ちゃんから「分かった」と言う返事が返ってきた。









はい。



事件勃発です。



どうなるんでしょうか。



気になる続きはまた次回。


それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。