弁慶岬の一日花エゾカンゾウとハマナス | シリベシアン(後志人・Shiribeshian)

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We will introduce sightseeing spots in Hokkaido, mainly Niseko and Shakotan.

積丹半島、雷電海岸を望む岬に高さ約5mの弁慶像が仁王立ちしている。

 

寿都湾の歴史は古く、そのことは日本書記に記されている。

斉明天皇六五八年、阿倍比羅夫が率いた軍船一八十隻を(寿都湾)に仮舶し蝦夷征伐をした。軍勢は(尻別川)を遡って蝦夷を撃ち後方羊蹄に政所を置いたとある。

 

 

弁慶岬の由来は、源義経・弁慶一行は奥州平泉の衣川の合戦に敗れた後、難を逃れて蝦夷地に渡り、この地に滞在した。弁慶は、毎日この岬の先端に立って同志の到着を待っていたが、再会することはできませんでした。そんな弁慶を見ていたアイヌの人たちはこの岬を弁慶岬と呼ぶようになったという。周辺には相撲を取ったという弁慶の土俵跡、弁慶岬の対岸雷電岬には弁慶が刀を掛けた岩がある。そして義経は大陸に渡りジンギスカンとなったという伝説が残っている。

 

また、「忍路高島およびもないがせめて歌棄磯谷まで」の歌棄には義経の家来佐藤忠信の子孫が居る。この寿都湾は伝説の宝庫です。

 

 

初夏の訪れを告げるエゾカンゾウとハマナスが見頃となっている。

 

 

弁慶像はいい香りに包まれていた。

北海道の花ハマナスの香りを例えるなら淑女の香りでしょうか?

花言葉は、豊かな香り、美しい悲しみ、旅の楽しさなどです。

 

弁慶岬灯台周辺にはエゾカンゾウが咲いていた。朝開花して夕方にしぼむ一日花です。花言葉は憂いを忘れる。

 

 

崖はエゾカンゾウとハマナスの群生だ。ハマナスも朝開花して、その夜に花がこぼれる一日花です。

 

この風景は一日限り、覗き込んで転落しないよう注意が必要です。

 

札幌から車で約3時間、伝説とロマン、旅の楽しさを感じながら見る弁慶岬の一日花は美しい。