5月28日現在、日照時間は、ほぼ4時半~19時、
梅雨前で、快適な日々を楽しむことができるはず。
しかし、今日は朝から雨降りで、
かつ、体調悪く、だらだら寝こんでいますが、
最近、大河ドラマ「光る君へ」が楽しみで、
次回を待ち遠しく思いながら過ごしています。
5/26放送、第21回「旅立ち」は、
まひろ(紫式部)の父・藤原為時の国司赴任に伴って
越前への出発と同時に、
清少納言の主である、中宮・定子の一族、
藤原道隆の子、伊周、隆家の配流と没落を描きます。
清少納言と紫式部に、交流の史実は多分ない.. が、
ドラマでは教養の程度や話の相通じる友人として、
ややコミカルな脚本・演出で描かれていて、
ほほえましくも暖かい、人物の造形が悪くない。
一条天皇の後宮、中宮定子の悲運に
ドラマはタイミング良く、
「枕草子」創生の逸話を重ねていく。
書き起こした、その美しい言葉、
春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際 少しあかりて
紫だちたる雲の 細くたなびきたる
(↑ 枕草子じゃありません。草書体が美しいので..💦)
確かに、定子の悲しみをいささかでも掬い取り、
定子の人物像を鮮やかに描き出し、後世に伝えた、
その栄誉はまぎれもなく、
一千年の時を超えて、人々の胸に記憶されている、
その描き方が秀逸で、
思わず涙にくれてしまう。映像が心に深く残る。
事実はフィクションよりもドラマティック
とは言え、
事実の核心をフィクションでからめとって、
創作を加える試みは、必ずしも悪くはない。
実情は多分、誰にもわからない、
砂を嚙むような、苦渋に満ちて、錯綜する。
心の内奥に宿る真実は、
かえって、珠玉のフィクションによって
創生されることもあるのだと、そんな気がします。
このシークエンスのあとに展開した
まひろと道長の再会シーンも、
夢幻的で、
かつ、現実に開けていくような表現力の巧みさもあり
素敵に秀逸でした🐾🎉
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