新書版で持っていた
吉本隆明「源氏物語論」を読んでみた。
まず、後書きが面白かった。
とりあえずお薦めは、与謝野晶子訳..
私もその訳本を好んで読んでいる。
原文の、嫋々たる長い長い物語を、
だから、簡潔な言い回しが
かえって、好ましく思えるのがいい。
確かに、必ずしも原文の言い回しに
忠実ではないのかもしれないが、
読む時のスピード感が悪くなくて、楽。
氏は文芸批評家として、
E・D・サイデンステッカーの言葉
“「源氏」の本当の偉大さは原文でなければわからない。そしてその感じがわかるためには、ある程度以上のスピードで読めるようにならなくてはいけない。… ”
これを引用して、「サイデン」はホラ吹きだと仰る。“ある程度以上のスピードで正確に読めるような源氏研究者が現存するとは全く信じていない。”
とも仰っている。
氏が、更に仰るには、
“原文である程度以上のスピードで読もうなどと考えちゃいけない。一生何もせずにそれで潰れることになるぜ。現にそんな人は、大学へ行くとたくさん先生をしているのだ。”
これは、思わずうなりました。
そういえば、
研究課題の何かで、似たようなことを
成田悠輔先生も仰っていたような気がします。
“ 一生何もせずにそれで潰れる。“ と言うのは、
大いにあり得る..
残念ではあるのですが…
語学学習も、同じく、ひょっとすると、
何かやりようがあるのかもしれません。
でも、多分、とりわけ普通の凡人には
至難の業なのだろうと思います。
至極、至極、安心してしまった..
と言うのが、実は本音.. なのでした。
( 良かったぁ。。笑笑笑 🎉🐾 )
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