映画「コット、はじまりの夏」の感想 | 文化の海をのろのろと進む

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今回は映画「コット、はじまりの夏」の感想を書かせて頂きます。

この前の日曜日に、横浜市中区にあるミニシアター、シネマ・ジャック&ベティで観てきました。

 

 



こちらの映画館は経営状況が厳しかったそうでクラウドファンディングで資金協力をお願いしていました。私も少しだけ協力させて頂いたんですけど、目標金額を上回ったそうで良かったです。



ロビーはこんな感じでデコレーションされていました。




「コット、はじまりの夏」
 

【監督】コルム・バレード
【キャスト】キャリー・クロウリー,アンドリュー・ベネット,キャサリン・クリンチ,マイケル・パトリック,ケイト・ニック・クニーニー 2022年/アイルランド映画


あらすじ

1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを遠い親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことになります。けして良い環境とは言えない家庭で育ってきたコットですが、キンセラ夫妻の優しさに接し、変化し成長していきます。

 

 

ここから私の感想です。


画がとても映画的で良かったです。説明的な画ではなく美しさを重視した映像という意味で。井戸のシーンが特に美しく印象的でした。

コットの家は影が濃くて、親戚の家は柔らかめの明るい映像で、ライティングとかも意識して撮ったのかなと思いました。

ストーリー的には大きなドラマがある訳では無く、よくある物語ではあるのですが演出や映像が慎ましく上品だったのに好感が持てました。

人の優しさ。悲しみをとてもさりげなく表現していて、それがかえって心に沁みました。

コットに、もっと笑ったり泣いたりさせてあげたかったですね。感情を身体全体で表すなんて子供の頃にしか出来ないじゃないですか。コットは周りの大人達を困らせない様に感情を抑えている不憫な子に私には見えたんですよ。まあ、親戚の家で安らぎは得られたと思うんですけど。


映画が終わって、帰宅してから、情報を遮断したくなってテレビもつけず、ネットにも接続しないで床に着きました。映画の影響があったかも知れません。


 

 

 

公式サイト

 

 
 

 

 

 

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。