ドラクエ的経営戦略@牛山直樹

ドラクエ的経営戦略@牛山直樹

「とっとと経営戦略立てて、さっさと行動すべし!」
と自分に言い聞かせて続けて11年。
私が経営の悩みと葛藤から得られた教訓を勝手に綴るブログです。

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明日は大晦日。
2015年も残すところ1日になってしまった。
とても焦っている自分がここにいる。

それは2016年-2018年に向けた中期事業計画書が完成半ばだから。

年初から組織でロケットスタート切れるように、
事業計画書をせっせと書いている。

2015年もあっという間に終わってしまったが、
とっても良い年だった。

業績も申し分なかったが、それ以上に嬉しいことがあった。
それは組織の雰囲気が良くなったことである。

メンバーは仕事に対して前向きになり、できない理由など言わなくなった。
さらに気持ちの良い挨拶ができるようになったし、仲間から依頼されたら協力を惜しまないといった行動がより積極的になった。

これは、2015年の年初に立てた目標を1年実践してきた成果である。
きちんとルールを守ってくれたメンバーに感謝しているし、自分も褒めてあげたい。

1年前、ジム・コリンズのビジョナリー・カンパニーを読み、感銘を受けた。
そして、「ビジョナリー・カンパニーの基礎を作る」という目標を立て、次のことを実践してきた。

1.社長の想いと目標を表出化して組織に浸透する。
2.若手を中心に採用し、きちんと教育する。
3.社長は実務を(なるべく)せず、黒子に徹する。

箇条書きで表現してしまうと、30秒で書き終わってしまうが、
実践するのは相当な作業量であったと振り返る。

内容の詳細については別の機会に書き綴りたいと思う。

毎年、年初に目標を立てているが、
得られた結果は何れも目標に達しないまでも近づいてきた。
だから目標設定は重要な仕事だと考えている。

一刻も早く、中期事業計画を完成させなくては。


開発パートナーとして、工業デザインを提供しているエクステリアメーカーの

社長、

専務、

開発担当の方

とミーティングしてきました。



ここのS社長とK専務との対話は私の密かな楽しみでもあります。

なぜなら、元気がもらえるからです。


今日もS社長の熱い想いが聞けました。

現在、あるエクステリア製品を開発しているのですが、

風と光と熱といった人の生活を、自然と調和させるためのアイテムです。

省エネ時代に合致し、高い耐久性、さらに高いデザイン性を持っています。


販売戦略の話の中で、

「まさに死角のない商品が開発できた」とS社長。

私が「これだけの付加価値の高い商品、やはり高い価格帯で提供するのですか」と尋ねると、

「いや、牛山さん、できる限り安く提供するんだよ」と以外な言葉が帰って来ました。

「自然と調和できるこの素晴らしい製品を、一部の金持ちだけが享受するのは、私の目指すところではない」

「できるだけ多くの人に自然と調和し、四季の移り変わりを楽しんでもらいたい。」

「だから、できるだけ安く提供したいんだよ」

「この世に生を受けた以上、人に喜ばれることを残したい。」

「だから、牛山さん、早く良いユニット作ってね。」



社長の崇高な想いを聞き、この製品ができたら純粋に買おうと思いまいた。

本当に魅力的な製品だし、ものづくりにストーリーがあり、社長の掲げるミッションに共感するからです。

社長のミッションに、夢に、接触した人は心を動かされます。

改めて大事だなぁと思ったのでした。
社内で仕事を依頼する場合に大切にしていることは何ですか。


大切なことは多いと思います。

中でも次の項目を設定することは必須です。

1 何をやるのか(what)

2 いつまでにやるのか(when)

3 誰がやるのか(who)

5W1Hといいますが、
特に大切なのが上記の3Wです。


私は週に1日、大学生にCAD設計の講義を行うのですが、

課題を出題する際に3Wを明確にしています。


1 何をやるのか(what)
まず最初に、何をやるのか一言でいいます。
例えば、「今日はCAEを使ったコストダウン設計を学びます。」という具合です。

次にゴールを設定します。
「今日のゴールは、レポート提出です。計算式と解析結果をまとめて下さい」と、
ホワイトボードに図示しながら、成果物を明確に指示しています。

2 いつまでにやるのか(when)
これがかなり大切なのですが。
「10分でまとめて下さい」と、ストップウォッチを使って締め切りを設定しまう。
10分しかないと思うと、学生たちは集中力を存分に発揮します。

3 誰がやるのか(who)
ここが曖昧だと、仕事は放置されてしまいます。
「提出したレポートから出席を取り、成績をつけます」
この一言で、学生はそれぞれ課題の主役になれます。
レポートをださなければ欠席扱いになってしまう。
自分のレポートは自分しか出せない。
そう思うのです。


人に仕事や課題を依頼する場合に、ついつい忘れてしまいがちな3W。

しかし、設定するとしないでは成果が大きく変わってきます。