僕も眉カットw
きょうの午後3時に、僕の家に化粧品ブランド・アザレのショップオーナーが来てくれます・・・。
彼女は、僕の妻の短大時代のポン友です・・・。
いま、妻は、彼女の自宅のお店にエステを受けに行っています・・・。
妻を家に送り返してくれるついでにw、僕の眉をカットしてくれるのです・・・。
カットが終わったら、カット前・カット後の写真をUPしますね・・・w
PS:カットのときって、そのHさんの顔が、僕の顔の10cm前まで接近するので、
僕の心臓は破裂しそうになるのです ・・・ w
・・・ 特にHさんの、唇が目の前を通過するときに、もう死にそうになります ^^;
お願いだから、エロいって言わないでね! (^○^);
★やって貰いました!・・・ 結果をUPします・・・。
カット後
ぶはははははは・・・・ (^○^)
なんか、カットしなかったほうが自分としては良かったかも(爆)
でも、Hちゃん、ありがとさん!
※エロイって言うなぁぁぁぁ! (`´)
恋心って、いずこから来るんですか?
上の階には用が無かったのに、気がつくと、一人エスカレーターに乗ってしまいました・・・
妻は、一階の本屋さんで絵本を探しているので・・・その合間に・・・。
目指すは、最上階にある 『TOWER RECORD』
・・・もう森へなんか行かない・・・ ※※※ ← 注 フラソワーズ・アルディ 関係ないけどw※※※
じゃなくてw、「もうCDなんか買わない」 だろうと思っていたのに、最近、欲しくなった一枚があるのだ・・・
アーティストは、JAY’EDさん ・・・ 急にファンになっちゃったのです ・・・ 僕が男のCDを買うなんて!
CDタイトルは、『JAY’ED MUSICATION』 ・・・ 惚れた曲は、『Everybody』(AUのCMソング) ・・・。
音楽って不思議ですね ・・・ 新しい曲を好きになると、その曲のイメージで誰かと恋をしそうになる ・・・
映画のときもそうなんですが、心のどこかで、なにかが動き出すような ・・・
妻を愛してないわけではないんですよ ・・・ 大好きだし ・・・
きっと、JAY’EDさんの バイブレーションが こっちまで来ちゃったかなw
あるいみ、独身男性のワークは、僕には危ないかもw ・・・ 強すぎるかもw ・・・
いいや、これはきっと、クリスマスイルミネーションを 味わいすぎたのだろうw
ブログのデザインを変えたの失敗だったかなw
「あー・・・ため息が出る・・・」 ・・・ お願い・・だれか教えて!!!
※ブログのデザイン写真、お風呂から見える自宅のイルミです※
一人のインド人の運命は?パート⑤完結
PCの前に一人座り、私はその震える手で一枚の宝くじを握りしめていた ・・・。
涙が頬を滝のように流れ落ちた ・・・
部屋には自分ひとりだったので、誰に遠慮することなく、涙を流し続けた ・・・
Leela だ ・・・ これは間違いなく Leela だ ・・・
Leela・・・神々の戯れ ・・・
最初に私が Leela を体験したのは、まだ私が高校生の頃であった ・・・
高校の山岳部で富士登山をした ・・・ 山頂近くの神社に一泊し、翌朝みんなで山を降り始めた ・・・
途中、見晴台があり、そこで記念写真を撮った ・・・ 富士山を背景に入れて撮る予定だったが、
その日は残念ながら、濃いガスが掛かっていて、山頂どころか20~30メートル先がやっと見える程度だった ・・・
撮影係は、決まって腕の良いMさんだった ・・・ 写真を撮り終えると、全員で再び山を下り始めた ・・・
30分ほど経過した頃、二日目と言うこともあり、疲労も溜まっていたのか、直ぐに休憩になった ・・・
重たい1眼レフを首からぶら下げていたMさんが、特に汗をかいていた ・・・ 彼は部員一太っている ・・・
その時である、突然Mさんが叫んだ ・・・ 「あ゛ぁぁぁぁぁ、カメラ忘れてきたぁぁぁぁ!」
部員達の話し声が、一瞬にして止まった ・・・ 富士山の下りは、砂走といって、細かく砕けた溶岩の砂利を
まるで走るかの如くに降りてくる ・・・ だから、普通の下りの2~3倍のスピードで降りてこれるのだ ・・・
でも、カメラを忘れた場所までは、それを逆に登らなければならない ・・・ 通常、3倍ほどの時間が掛かる ・・・
部員達の視線は、当時、一番体力のあった私に注がれた ・・・ 「えっ ・・・ まじっ ・・・ 俺!?・・・」
皆が、まるで『アメーバピグ』 の、『うなずく』と同じように「ウンウン」っと ・・・ 首をたてに振った ・・・。
リーダーと部員達は、先に降り、旅館探しをしててくれることになった ・・・ 私は、一人、逆登頂を開始した ・・・
1時間半ほど登ったであろうか、やっと見晴台が見えてきた ・・・ 「あっ! あった ・・・」 ・・・
Mさんが撮影の時に立っていた場所に枯れ木があり、その木の枝に、ちょこんと1眼レフが掛けてあった ・・・
私はカメラを首に掛け、他に忘れ物がないかを見渡した ・・・ あたりはシーンと静まりかえっていた ・・・
相変わらずガスが掛かって視界が悪かった ・・・ 深呼吸を一回して、今来た道を再び下り始めた ・・・
2~3メートルほど進んだだろうか、いきなり背後から誰かに呼び止められた ・・・
「ちょっと止まって、こちらを振り返りなさい」 ・・・ 私はドキッとした ・・・ しわがれた老人の声だった ・・・
立ちどまって振り返ったが、そこには誰もいなかった ・・・ 「今のはなんだ?」 ・・・ 鳥肌が立った ・・・
が、私をもっと驚かせたのは、次の瞬間である ・・・
ガスが掛かって見えなかったはずの山頂辺りの雲に、突然ポッカリと、まん丸の穴が開いた ・・・
穴の中には、これまでまったく見えなかった富士山山頂と、真っ青な青空が光っていたのだ ・・・
「わ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 」 ・・・ 私はあまりの不思議な光景に、心の中で叫び声を上げた ・・・
5~6秒ほど経ったであろうか ・・・ その穴が、こんどは中心に向かって、スーっと閉じたのである ・・・
旅館に着くと、部員達が心配そうに声を掛けてきた ・・・
「イヤイヤお疲れさん ・・・ あれっ? なんか、眼がうつろだぞ!? ・・・ 大丈夫か?」 ・・・
そりゃそうである ・・・ あのような不思議な体験をしたのだから ・・・
でも、見晴台での出来事を話しても、誰も信じてはくれないと思った ・・・
だから、あの体験のことは、今でも誰にも話してはいない ・・・。
次に体験した Leela は、とても感動的であり、そして未来へと繋がっていた ・・・。
大学2年の冬、私は高校の友人2人とともに、当時人気のあったバンドのコンサートに出かけた ・・・。
開演のブザーと同時に、2人の女性が会場に手探りで入ってきた ・・・ 女性達は、私の左隣に座った ・・・。
始まってすぐに、私は隣に座った女性の横顔をちら見した ・・・ とても可愛い人だった ・・・
正直、自分のタイプの女性だった ・・・ 2曲目・3曲目と続く中、時々私は彼女をちら見した ・・・
気がつくと、私が正面を向いているときに、彼女も私をちら見しているようだった ・・・
もう一つ気がついた ・・・ それは、席と席の間にある木製の肘掛を二人で半分ずつ使っていたのである。
そして、さらに気がついたことは、私の左手の小指と、彼女の右手の小指が、触れ合っているのである ・・・。
曲と曲の間には、会場の人達が拍手をした ・・・ 私も拍手をしないとおかしいので仕方なくすることにした ・・・
なぜ、仕方なくかというと、触れ合っている二人の小指が、拍手をする事で離れてしまうと思ったからである。
そこで私は、左腕を肘掛から離さずに、右手だけを動かして拍手をした ・・・
驚いた事に、彼女も私と同じ様に、右腕を肘掛に残したまま、左手だけを動かして拍手をしたのである ・・・。
二人は、お互いに、不思議な感覚で包まれていった ・・・ 二人の小指は永遠に離れない様に感じた ・・・。
ウ゛ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ----- ・・・
コンサートの終わりを知らせるブザーが無情にも鳴り、会場が明るくなった ・・・。
私は友人から声を掛けられてしまい、その場を立つしかなかった ・・・ 「おい! 終わったぞ!」 ・・・。
隣の女性も、彼女の友人から同じ様に言われているのが聞えた ・・・。
私は、仕方なく肘掛から腕を放した ・・・。
悲しい気持ちに包まれたまま、私は後ろの出口に向かった ・・・ 何故か心の底から悲しかった ・・・
出口の重い扉を押すとき、右側の別の扉を押している彼女のほうを見た ・・・ 瞬間、眼と眼が合った ・・・
何故か、その女性も本当に悲しそうな顔をしていたのを今でもハッキリと憶えている ・・・。
扉は2枚あった ・・・ 扉と扉の間に、入ったとき、懐かしいあの老人の声が上の方から聞えた ・・・
富士山頂で聞いたのと同じ声である ・・・ その声はこういった ・・・ 「また逢えるから、心配するな」 ・・・。
たしかにそう聞えたのである ・・・ 私は驚いて天井を見上げたが、薄暗い電球が光っているだけだった ・・・。
急いで通路に出て先程の女性を探したが、何故か、2度とその人を見かけることはなかった ・・・。
次に体験した Leela は、宮城県と山形県の県境にある蔵王山の『御釜』と呼ばれている観光地で起きた ・・・。
その日、私は一人、母の友人の老女を連れて、御釜に来ていた ・・・
御釜は、宮城県人ならば、一生のうちに2~3回位は来る、観光名所である ・・・
でも、彼女は終戦と同時にアメリカに嫁いだ、いわゆるの戦争花嫁だったので、平和になった時代に、
ゆっくり家族で観光をした経験などは無かった ・・・
そういったわけで、彼女にとっては、始めての蔵王観光になったのだ ・・・。
山頂に着くと、まず、天候からして、とても不思議だった ・・・
普通、いくら天気が良い日でも、山頂では、多少は風が吹いているものである ・・・
しかしその日は、まったくの無風状態であった ・・・
駐車場から二人は、ゆっくりと御釜が見える場所まで登り始めた ・・・ 5分ほどで御釜の上に着くのだ ・・・。
ところが、御釜を見下ろせる場所まで行って、私はとてもがっかりした ・・・
ナント、御釜全体に雲がたっぷり溜まっていて、肝心のエメラルドグーリン色の水面が見えないのだ ・・・
折角、彼女をここまで連れてきたというのに、なんということであろうか ・・・
私は、きょとんとしている彼女に、事の説明をした ・・・
彼女は、落胆している私を見て、「いいよ、いいよ、こうちゃん ・・・ ここまでこれただけでも嬉しいから」 ・・・
と、精一杯の作り笑顔を私に見せてくれた ・・・。
最初で最後の御釜見物がこの結果か ・・・ もう彼女の50年間は戻ってこないと言うのに ・・・。
私は、彼女への哀れみの気持ちで目頭が熱くなり、涙が落ちぬよう、山頂の方へ顔を向けた ・・・
すると、山頂から続く尾根の中程に、記憶に新しい赤く小さなやしろの屋根が私の視界に入った ・・・
じつは数週間前、仙台市在住のオーストラリア人男性と白石市在住の英国人夫妻から蔵王登山に誘われ、
あの赤いやしろの下で、4人が休憩をとったのであった ・・・。
私は、あの祠の神様が僕を憶えていてくれることを信じ、そちらの方に手を合わせ、ゆっくり祈り始めた ・・・。
「憶えていますか? 僕は、この間、外国人3人と来た者です ・・・ ここに居る女性は、戦争花嫁として、
仙台から米国に嫁ぎ、きょう、初めてここに観光に来たのです ・・・ どうか、御釜の水面を見せて下さい ・・・
風を起こし、雲を除けてあげて下さい ・・・ お願い申しあげます ・・・」
途中、おばさんに、祈っていることを気づかれてしまったが、私はその祈りを止めなかった ・・・。
私には、今、神々がここで、何かを起こしてくれるのではないかといった確証めいた気持ちがあったのだ ・・・。
そして間もなく、それは起きた ・・・ 私の背後から、『ヒュー・・・』っといった、風が吹き始めたのだ ・・・
まだまだ弱い風だったので、私は続けて祈った ・・・
「このような弱い風では駄目でございます、もっともっと、強い風を吹かせて下さい ・・・ お願いします ・・・」
すると今度は、二人の衣服がバタつくほどの強い風に変わった ・・・ 『ビュー・・・』 ・・・
おばさんが、驚いた表情で私に叫んだ ・・・ 「ちょっと、こうちゃん、あんたなにしたの!?」
その後、風は、砂埃を巻き上げるほどの大風になり、あっという間に御釜を塞いでいた雲を
丸い蓋の形のまま、上空まで持ち上げたのである ・・・。
「ほら、おばさん、あれだよあれ ・・・ あれがエメラルドグリーンの水面だよ ・・・ 早く写真とって!」
私も、興奮をして、おばさんに叫び、おばさんは、よろめきながらも数枚の写真を撮ったのであった ・・・。
自宅に着くと、おばさんは私の母に、私のことを「こうちゃんは神だよ、神だよ ・・・」と大騒ぎした ・・・
母は、「なに言ってんのよ、あんた!」っと、ずっと笑っているだけだった ・・・。
間違ってはいけない ・・・ 私がしたのではなく、Leela は、あくまでも神々が起こす事なのであるから ・・・。
最後に体験した Leela は、私が27歳の時だった ・・・
友人から誘われ、私は、ロバータ・フラッグの野外コンサートに行くことになった ・・・
当時、鬱病を患っていた私は、本当は誰にも会いたくはなかったのであるが、誘いを断れなかったのである。
当日になって、友人の彼女も来ることがわかり、その彼女が、女友達を連れてくることがわかった ・・・。
友人と待ち合わせ場所で待っていると、遠くから友人の彼女とその友達が歩いてくるのが見えた ・・・。
その女性達が、まだ100メートルほど向こうに居ると言うのに、何故か私は手を振ってしまった ・・・。
説明は出来ないが、無性に懐かしかったのである ・・・。
それを見て友人は、「おまえ、なにやってんの? はずかしいからやめろよ」 と言った ・・・。
でも、よく彼女達を見ると、友人の彼女が連れてきた女性が同じように僕に向かって手を振っていたのである ・・・。
僕達は、すぐに意気投合した ・・・ さっきまでの対人恐怖症の感覚はまったく消えていた ・・・。
会場について、ロバータ・フラッグが歌い始めたが、野外と言うこともあり、私は初めから終わりまで、
歌手に背中を向けたまま、その彼女とずっと話していた ・・・ 歌は憶えていない。
気がつくと、友人が、「おい! 終わったぞ! 行くぞ!」 と、いつかと同じせりふを私に放った ・・・。
私は、彼女のことを好きになった ・・・ 数日後、交際を申し込んでみた ・・・ OKだった ・・・。
5~6回めのデートのとき、彼女に告げた ・・・ 「僕は、あなたと何処かで会った様な気がする」 ・・・と。
彼女も、同じ事を考えていたようだった ・・・。
そこで、二人で、共通点探しを始めることにした ・・・ でも、なかなか共通点は見つからなかった ・・・
2年前、3年前、4年前、5、6、7年前の事を照らし合わせていた、次の瞬間 ・・・
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
そう ・・・ 昔、別のコンサート会場で、隣に座っていた、あの女性だったのです ・・・。
二人、抱きしめあいながら、号泣しました ・・・ 強く、強く ・・・。
そして、小指は、再び重なり合いました ・・・。
私達には、プロポーズの言葉は、ありませんでした ・・・。
これこそが、今、あなたに伝えたい LEELA なのです!
我々夫婦は、たまたま選ばれ、代表で、そんな体験をさせられましたが、世の中のほとんどの夫婦は、
我々と同じ様に、深い理由で一緒になります ・・・ ただ、それに気がつかないだけなのです ・・・。
話をインド人、アルンに戻します ・・・
いま、彼は、インド・ブッダガヤに居ます ・・・ Leela によって作られた、手術代を手に持って ・・・。
彼の奥さん ティーナは、 数週間後の、ニューデリーでの手術のため、自宅で療養中です ・・・。
3人の子供達は、元気に学校に通っています ・・・
大好きなお母さんとのお別れは、神々のおはからいで、遠い遠い未来へと延期されました ・・・。
LEELA ・・・ 神々の戯れ あなたへも、きっとおとずれる
※誤字・駄文に、お付き合い下さいまして、ありがとうございました ・・・ ナマステー こうちゃんより愛をこめて
※この書き込みの、全ての内容は事実・ノンフィクションです。PS:以下のURL先に、お勧めのネット掲載ノンフィクション小説があります ・・・
「中には、ソウルメイトの秘密もあるよ ・・・ 僕も途中で出てきます」 是非読んでね!
http://www10.plala.or.jp/Leela/sasurai.htm
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一人のインド人の運命は?パート④
『114373』 ← この番号 ・・・ アルンの運命を変えることになった番号である ・・・。
私の両親は、私が幼い頃、夫婦仲がとても悪かった ・・・。
夜ともなれば、必ずといっていいほど、喧嘩をしていた ・・・。
私は、喧嘩が始まると、暗闇に出てっては、一人夜空を見上げて泣いていた ・・・。
辛かったけれど、いつの日か天空の星の神が、自分を救うため、迎えに来てくれる事を強く信じていた ・・・。
時は過ぎ、自分が成長するとともに、そんな神様の事も、じょじょに忘れさっていった ・・・。
助手席のアルンは、相変わらず眠い眼をこすりながら、寝ないように頑張っていた ・・・。
なんどか眠るように言ってはみたが、彼の意思は固く、まるでインドのトラック運転手を助けるアシスタントのように、
身を乗り出すポーズを助手席でとっていた ・・・。
時おり、カーナビの女性が、声を発するたびに、驚いたり、うなずいたりしていた ・・・。
時計は既に、午前3時を回っていた ・・・ ラッキーなことに土日の往復運転だったので、
高速の料金は、2000円ですんだ ・・・。
高速の低料金化の話を私から聞き終えると、彼は急に黙り込んだ ・・・。
何かを思い出したのであろう ・・・ 深く考え込んでいるようだった ・・・ なんとなく私には解った ・・・
きっと、例の高額な手術料金のことを考えているのだろう ・・・。
デリーの医者から言われた驚きの金額 ・・・ 80万円 ・・・。
この手術代は、勿論、上流カーストに合わせた金額である ・・・。
インドの平均月収は大都会のムンバイの人でも、3万円弱である ・・・ ましてや彼の町はブッダガヤ ・・・
バブルが弾けてからは日本人観光客もめっきり減って、彼の月収は多い時でも、2万円をきるほど ・・・
80万円という手術代は、彼にとっては日本人の月収から換算すると、約15倍の1200万円なのである ・・・
私の予想通り、彼はゆっくりと話し始めた ・・・ 話の内容は、「将来にわたって、必ず返済し続けるので、
お金を貸して欲しい」 ・・・ という事であった ・・・・・・・・・・・・・・・
しばし沈黙の時間が流れた ・・・ カーナビの女性が、ときおり声を出していた ・・・。
貸してくれと言われても、おいそれと貸せる額ではない ・・・。
私は、ルームミラーの向こう側を車と一緒に走っている月を見ながら、あることを思い出していた ・・・。
それは、祖母が元気だった頃に彼女から言われた一言であった ・・・。
「こうちゃん ・・・ 人にお金を貸すと言うことはね ・・・ そのお金を上げるつもりで貸すんだよ ・・・」
「貸したお金と言うものは ・・・ なかなか帰ってはこないものだからね ・・・。」
私には、子育て中の子供が4人居る ・・・ 学費も次々に掛かるし、たくわえも必要だ ・・・
到底、80万円もの大金は、私には貸せない ・・・ そのような事を言って、その場での会話は流したが、
彼がまた頼んできたときには、3万円ほどを上げて、勘弁してもらうしかないと、内心決めていた ・・・。
インドでは、しっかりした医療保険に入っている人は、ほんの一握りの人たちだけである ・・・。
日本での胆石手術も80万円程はするが、我々は保険があるので、約15万~20万円ですむのだ ・・・。
しかし、何故、あのように信心深い彼の奥さんが、病気にならなければいけなかったのだろう ・・・。
奥さんの名は、ティーナ ・・・
インド人は、信心深い国民で知られているが、中でもティーナは、ずば抜けていた ・・・
私が彼の家に遊びに行った時も、シバ神等へのお祈りに、何時間も時間を掛けていた ・・・
長時間のお祈りを終えるまで、一切食事を取らないのであった ・・・
神様なんて居ないんだ ・・・ 私は、ティーナの病気の事を聞いてから、そう思うようになっていた ・・・。
気がつくと、我々は、仙台圏に入っていた ・・・ ETCのバーが自動で上がるのに驚き ・・・
市内への長いトンネルに驚き ・・・ 繁華街をAM4時だというのに若い女性がうろついていることに驚き ・・・
とにかく彼は、見るもの聞くもの全てに驚いていた ・・・
何より彼を驚かせたことは、私の妻が、我々の到着を夜通し待っていてくれたことだった ・・・。
客人用のゲストルームは、暖房が入り、布団が敷いてあった ・・・。
シャワー等の使い方を説明して私は、兎に角、きょうは、ゆっくり休むように言い、
妻と二人、寝室のベッドにたおれ込むように寝入った ・・・。
突然、携帯が鳴った ・・・ 時計を見るとAM5時 ・・・ アルンだ ・・・ 「僕の所に来て下さい」 ・・・
半泣き状態だった ・・・ 今度は何なんだよ! ・・・ 眠さでイラつきながら妻と二人で彼の所に行くと、
シーツが血だらけだった ・・・ 「キャーーー!」 ・・・ 妻が思わず悲鳴を上げた ・・・。
アルンの横には、血だらけのズボン状の下着が脱ぎ捨ててあった ・・・
アルンの話では、ホテルのトレーラーを離れる際、転倒して、ビールケースにすねをぶつけたらしい ・・・
その傷から、知らず知らずに出血していたというのだ ・・・ 畳の上にも血が流れていた ・・・。
患部を見ると、すねの真ん中あたりが、えぐられたようになっていて、筋肉質まで見えていた ・・・。
保険が無いので、そう簡単には病院にも行けない ・・・ 応急処置を施した ・・・。
私は、自称『インド通』である ・・・ インド旅行の携行薬は毎回持っていくものを決めている ・・・
忘れていけないのが、『ウイルス系の下痢止め』と、『クロロマイセチン軟膏』である ・・・。
下痢止めを私は、3~4箱は毎回持っていく ・・・ でも、私には下痢をしない抗体がある ・・・。
ツアーに行くと、3日目には、数人が下痢をする ・・・
最近では、朝、顔色を見ると、下痢をしている人がわかるようになってきた ・・・。
そういう人に声を掛けると、決まってこう返事をしてくる ・・・ 「正露丸を飲んだので大丈夫です」 ・・・と。
じつは、インドでの下痢には、正露丸はまったく効かない ・・・
そこで私は、その人にウイルス系の下痢止めを一箱渡す ・・・。
一箱も渡されて、戸惑っている彼に、私は、「他の人も苦しんでいたら分けて下さい」と言う ・・・。
その時点から私は彼を薬局係として手伝ってもらうのだ ・・・。
次の日も、次の日も、下痢になった人が増えてくるので、その度に私は薬局係の彼の元に行ってもらう ・・・。
ツアーは、家族だ ・・・ このブログを見た人は、今後、どこに旅行しようと、その様に思って欲しい ・・・。
その考え方だけが、ツアーをスムーズに動かす方法なのだ ・・・。
一人でも、病院行きを出せば、ツアー全体の動きは止まり、予定も変わってしまうのだから ・・・。
いつもインドへ持っていく、『クロロマイセチン軟膏』は、抗生物質が入った塗り薬だ ・・・。
その薬が、まさか我が家でインド人をたすけることになるとは ・・・。
アルンに、消毒剤のマキロンスプレーと、クロマイ軟膏、大判の絆創膏を渡し ・・・
我々夫婦は、深い眠りに落ちていった ・・・。
午後にはアルンを起こした ・・・ 彼にとっては、久しぶりにとった休養だった ・・・
相変わらず彼の帰国への意思は固かった ・・・ クマール社長へのお詫びの気持ちを伝えるため、
アルンと二人でレストラン『ナマスカ』へ向かった ・・・。
マネージャー役の日本人女性が二人を温かく迎えてくれた ・・・
厨房の中には、インド人コック3人が働いている ・・・ アルンにとっては、40日ぶりに見る母国人だ ・・・
アルンが私に、インド人コックと話を出来ないものか?と訊いてきた ・・・
マネージャーさんに了解を得ると、アルンは喜んで厨房の入口でコックと思う存分に話をした ・・・
二人のヒンズー語が店内に響き渡った ・・・ 私はあらためて、壁にある神々のディスプレーに眼をやった ・・・
シバ・・・ガネーシャ・・・クリシュナ・・・パールバティー・・・ドゥルガ・・・ビシュヌ・・・ハヌマーン・・・シルディのババ
神々のオンパレードだ ・・・。
4日間の仙台帯在も、半分が過ぎた ・・・
100円ショップ・ダイソーで、インドの家族への土産物を買わせた ・・・ とても楽しそうだった ・・・
明後日には、予定のフライトが近づいている ・・・
あちらこちらへ行って、出来るだけ仙台の楽しい思い出を作った ・・・
でも、たえず私の心に引っかかっていたのは、例の手術代・80万円のことだった ・・・
翌朝、アルンが困り顔で台所にやってきた ・・・ スーツケースに、荷物が入りきらないという ・・・
聞けば、ダイソーで子供達におもちゃを買いすぎたようである ・・・ 気持ちは充分にわかった ・・・
私は、屋根裏に、不要になった布製スーツケースが眠っていることを思い出した ・・・
1年前に町内会の年末のお楽しみ会で使用したまま仕舞い込んであったのだ ・・・
アルンのことを考えながら、屋根裏でその布製スーツケースを探した ・・・
だいぶカビが生えていたが、なんとか綺麗にした ・・・
サブポケットの中には、当時のお楽しみ会で食べたお菓子の包み紙やパンフなどが入りっぱなしだった ・・・
私はそれらをゴミ箱に捨て、底板である厚紙をはめ直すため、一度それを外した ・・・
「ん? あれは 何だ?」 ・・・ 小さなビニール袋に、紙が入っているのが見えた ・・・
袋の中身は、一枚の宝くじだった ・・・ 1年前のお楽しみ会の残念賞に貰ったくじだ ・・・
細かい説明書きを見ると、賞金交換期間が、平成22年1月5日までとある ・・・ あと一月ほどだった ・・・
私は、なにか言いようの無い胸騒ぎを覚えた ・・・ 頭の中で、懐かしい Leela の文字が浮かんだ ・・・
Leela(リーラ) とは、ヒンズー語である ・・・ 日本語に訳すと、「神々の戯れ」(たわむれ)である ・・・
ときとして、神々は人間に対して不思議な現象を起こしてくれる ・・・
信心深い人には尚更に小出しにして見せてくれるのである ・・・
私は決して信心深いほうではないが ・・・ 幼い頃の懐かしいビジョンが次々に浮かんでは消えた ・・・
両親の喧嘩が嫌で、一人見上げた星のまたたき ・・・
富士登山で、富士山自身から呼び止められた不思議な体験 ・・・
一人の老女を救うため、天候の神様が私の願いを聞き入れて起こしてくれた大パノラミック現象 ・・・
将来の妻になる女性と離ればなれになる瞬間に、天空から聞えた不思議な約束の声 ・・・
運命の人との再会の瞬間に見せられたフラッシュバック現象 ・・・ 等々 ・・・・・・・・・・・・・・・・
気がつけば私は左手に布スーツケース、右手には、一枚の宝くじを握り締めいた ・・・
「もしかして・・・」 ・・・ これは、Leelaかもしれない ・・・ 私はもう疑わなかった ・・・
一枚の宝くじを手に、PCのスイッチを入れ、当選番号を知らせるサイトを開いた ・・・
第***回全国自治宝くじ(年末ジャンボ)
当選番号 ジャンボ30年感謝賞 100万円 各組共通 ******番 !!!!! Oh my Buddha...
次の瞬間 ・・・ PCの前には、天を仰いで号泣する私が居た ・・・。
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