懐中温泉です、
あなたは「一家に1枚」シリーズをご存じですか。
文部科学省が毎年4月に設定している科学技術週間に
合わせて、毎年テーマを決めてこれまでに20年間、
20枚の学習資料として、A3版の図解マップを発行し、
約30万枚印刷して各地の小中高に配っています。
2004年からということで、その前にはこのシリーズは
なかったものの、世界地図や、世界史年表など学習教材
が教室に貼られていたのでしょう。
最近の学校にはなかなか足を踏み入れる機会もない
ので、どうであったかちょっと記憶にありません。
が、文部科学省が「一家に1枚」シリーズと銘打って
30万枚以上印刷し、しかもPDF版でダウンロードして
周知している
小中高生も皆見ていることになっている
ルビも振ってあるので、確かに子どもでもわかる。
向け、21枚目となる令和7年度版学習資料「一家に1枚」
<歴代「一家に1枚」シリーズ>
https://www.mext.go.jp/stw/series.html
数理
ウィルス
ガラス
海
南極
日本列島7億年
量子ビーム
細胞
水素
くすり
たんぱく質
鉱物
太陽
磁場と超伝導
プラズマ
天体望遠鏡
光マップ
宇宙図
ヒトゲノムマップ
元素周期表
以上の20のテーマは過去20年だけでもさらなる
知識の集積が進んでいるものと思います。
今後、科学技術・テクノロジーの分野で確実に進展
するのは
AI(人工知能)
ブロックチェーン
バイオテクノロジー
とされています。
これらも相互に影響し合ってさらなる進展を遂げていく
わけですが、以上の20のテーマに関する領域でも
もちろん貪欲に取り込まれ、使われていくでしょう。
ヒトゲノムマップ・ウィルス・細胞・タンパク質
これらは直接今後とくに新たな領域を開くとされる
バイオテクノロジーで相互に影響しあっていき、
組み合わせられ、新たな価値を創出すると
思われます。
A3用紙におさまり一望できる。
小学生でも知っている。
すなわち、ほとんど誰もが知っている。
理解できている。
なぜなら、理解できるようにわかりやすく説明して
あるから。
これらを見ていると、新しい知識の集積であり、また
おなじみのテーマであっても新たなアプローチが
なされている。
他方で、懐かしい。
知っていることも案外多い。
これは日々のニュースやメディアが伝えてきている
ことがらが集積されたもので馴染みがある。
また、もともと科学の発展というものも、それまでの
知識の積み上げであるという、いわば当たり前の
ことでもある。
それ以外にもなにかこう懐かしいのは、私が前に
子ども用の年表
イギリスの学校で使われたという古い教材の復刻版
英語で書かれてはいますが、簡単な表現でまとめて
ある。
図やイラストの説明という感じでデザインされていて
言葉の意味がわからなくてもだいたい内容も
わかる。
そういう年表を見ている。
だから、今回の「一家に1枚」はマップ形式であり、
それぞれの知識や発見、またその周辺の事柄
日本のノーベル賞受賞者
社会にどう役立つか
自然と人間の関わり
そうした事柄についても1つの軸に沿って描いて
ほしい。
そのように思えてきたのです。
すなわち時間軸
そして、その時間軸に沿って、系譜を脈絡づけて
ほしい。
たぶん、先の20のテーマも相互に関連し合って
くるはず。
系譜にしたい。
なぜかそのような欲求が勃然と湧いてきています。
すぐにはできないかもしれませんが、手だては
ありそうです。
知の系譜を描きたい。
あなたはそれを見たくありませんか。