懐中温泉です、
ご質問をいただきました。
「私はまだ自分の願望をかなえているとは言えない
のですが、そうすると贅沢も許されないのではない
でしょうか。」
確かに、基本となる欲求も満たされていない場合、
さらに湧いてくる欲求や欲望はそのまま余分な
ものとして排除されてしまう。
その感じはよくわかります。
もっともこの場合、ご質問者に確認していただき
たいのは、ご自分の願望がかなっていないか
ということです。
願望の持ち方というのももちろん決まりというもの
はないのですが、たとえばコップにつめられた
大小の石のように、いくつも同時に持てる
と考えた方が良いでしょう。
そのコップにつめられた大小の石
願望の持ち方についてのこのたとえは、これら
大小の石をまずコップをあけて出す。
そし外に出した大小の石で、まず小さいものから
コップに入れていくと、最後に大きい石を入れよう
としても入りきらなくなってしまう。
ところが、まず大きい石の方から入れていくと、
小さい石もうまくおさまっていく。
願望も、大きいものをまず果たそうと向き合うように
していると、小さいものもごく自然にかなっている。
そして、大きさで言うと大小の欲望や願望になる。
とは言え、実のところ、宇宙
無限の資源を備えた宇宙
しかも約138億年前のビッグバン現象以来、膨張し
成長し、豊かになり続け、無限の資源をさらに無限に
している宇宙
その宇宙からすると、たぶんわたしたちの抱く願望
のスケールというのは大小の関係がないと言える
ほどだと思います。
だから、実のところ、願望の大小はまったく気にする
必要はありません。
わたしたちの大小の願望を入れるコップが大きく
なっているからです。
器が大きくなっている
この表現はここでも有効なのです。
だから、もしかすると、ここでのご質問者もご自分の
器がいつのまにか大きくなっていることに気づいて
いないだけかもしれません。
願望がかなっていない、ということ自体も確認して
みる必要がありそうです。
なぜなら、その願望を実現させても、もはやご質問者に
とっては必要がないという可能性もあります。
あるいは、器がより小さいときには自分の願望として
抱いたかもしれないが、実は自分自身のものでは
なかったということもありえますね。
その願望という卵を自分の巣で自分のお腹で
温めて孵化させてみると、実はどこかよその、
他の誰かのものだった。
そのような類いのものかもしれません。
だから、あらためて、ご質問者もご自分の願望が
そもそも自分の願望なのか。
今の時点でも願望として抱くに値するのか。
さらには、感謝の法則が働いているのか。
その点も見ていただきたいですね。
この点で言うと、贅沢というのも、現時点で本当に
贅沢なのか。
器が大きくなっている
ステージが上がっている
かつては贅沢であったかもしれないが、もはや贅沢
でもなんでもない。
その可能性だってあるのです。
いつのまに？
そう思えるほど、ごく短時間でそうなったか、または
時間のたつのを忘れるほどに何かに熱中していたか
没頭していたか。
ということで、あなたはむしろ、贅沢すぎるのでは、
と感じられるくらいの願望を最初から抱くのが良い
とこのご質問とそれへの回答から学ばれること
でしょう。
それは正しい。
あなたの贅沢とはなんでしょうか。
必要にして十分以上の。
とはいえ、感謝の法則によって
すでに
さらに
感謝に値するものが送り届けられている
ことになるでしょうが。
あなたの贅沢とは何か。
あらためて考えてみてください。
ご精読ありがとうございました。
懐中温泉