懐中温泉です。
本ブログをご訪問いただき、
心より感謝いたします。
コペルニクスの現実
いかに天寿をまっとうできるか。
日本人の感覚でいえば、
どのようにして
畳の上で死ねるのか。
https://youtu.be/5m_umCA2YUU
天の定めた寿命で
自然死できるのか。
71歳。
当時としては、
なかなかの
長命です。
天寿の全うの仕方。
コペルニクスにまず学べるのは
この点です。
それは彼の置かれた現実を
考えればわかってきます。
16世紀の人、コペルニクスは
1473年にポーランドに生まれ、
イタリアに遊学し、聖職者としてありました。
同時代の10年後輩に、
有名なマルティン・ルターが
います。
中学校の社会・歴史の
時間に聞いた覚えがあるかも
しれません。
1483年生まれのルターは、
腐敗したカトリック教会を
批判し、新教であるプロテスタントを
ドイツから世に訴えた人です。
1517年にローマ教皇による
免罪符販売に反対して95箇条の論題を発表し，
宗教改革運動を起こした、ということで
生涯教会側から命を狙われました。
逮捕されれば、
宗教裁判・拷問の果ては
磔（はりつけ）・火あぶりは
免れません。
幸い、庇護する諸侯が
いて、安全でしたが、
常に暗殺者はあたりを
うろついていたでしょう。
自分とは異なる信念・世界観を
もつ人間を見たら、
殺したいという欲求がつきあげ、
それを実行する人に充ち満ちている。
16世紀の世界は
そういう苛烈な現実を
もたらしていたのです。
真実。
いわゆる人生のステージでは
第4ステージとされますが、
人生の真実。
この世の真実。
宇宙の真実。
この真実を知り、守ることが
このステージにある人の
生きる力なのです。
実は、そういう人は
現代社会でも多く、
常に社会の多数派としてあります。
政治家や宗教家など、
とくに独裁者はこのステージの
人たちを巧みに支配し、コントロール
するのです。
真実を語る。
しかし、その語り方を
ちょっとでも間違えると
たちまち、命が危なくなる。
「危険があぶないわ。」
往年の漫画家福原秀美氏の
ちょっとHな女子高生シリーズの
ヒロインである百恵ちゃんたち。
彼女たちの
決まり文句です。
ルターのようになるべく動かずに
庇護者のもとで仕事を続ける。
彼は1546年、63歳まで生きました。
さもなくば、真実そのものを
ぼやかして表現する。
表現をあいまいにすることで
「白か黒か、はっきりしろ！」
と真実を迫る第4ステージ＝多数派の
攻撃をとりあえずかわすのですね。
あるいは、夢物語、とするのが
より一般でしょうか。
そこらへんを追求したのが、
コペルニクス、そして
ルターよりもさらに後輩である
ノストラダムスです。
ノストラダムスは
『ノストラダムスの大予言』
で有名な、あの
ノストラダムスです。
フランスの人で、
1503年生まれですので、
コペルニクスよりも30歳、
ルターよりも20歳若い。
彼は、占星術師でありましたが、
医者でもありました。
ヨーロッパで当時蔓延していた
ペスト（黒死病）の防疫に
力があったと言われています。
その最後には諸説ありますが、
1566年に63歳で亡くなっています。
ルターと享年が同じですね。
危険があぶない16世紀の中頃、
ともかくもまずまずの寿命であったと
言えるでしょう。
彼の予言で最も影響力のあった
予言はなんといっても、
1999年7月に
この世界が滅亡する。
たぶん核戦争だ。
と解釈できる、あいまいな
4行詩でした。
当たるも八卦当たらぬも八卦。
実際のところは、
どうにでも解釈できる、
あやふやな文言で書かれたもの
だったのです。
なぜなのか。
それは、もちろん
危険があぶなかったからです。
しかし、ドイツのルター、
フランスのノストラダムスよりも
7年長く、しかもより
穏やかに好きな仕事をして天寿を全うした。
それがコペルニクスだったのです。
なぜ、可能だったのか。
それは彼の、実のところ、
資源は無限である、という
ルターやノストラダムスよりも
過激であったかもしれない、地動説。
それを死後まで遺言書として
隠していたからです。
真実と現実。
双方を見据えた彼の
視座について学ぶことで
あなたも天寿を全うできるでしょう。
その視座については
次回お話ししたいと思います。
それまで、現代の真実、とされているもの、
そして現実について考えてみてください。
ご精読ありがとうございます。
懐中温泉