本ブログをご訪問いただき
心より感謝いたします。
ささやかな誤解を晴らすことが
何を生み出してくのか。
先日、会食の席にあり、そこで
出た食事の一皿にレモングラスが
使われていました。
アジアン・エスニック料理屋で
創作料理を出す店です。
おまかせコースということで、
何が出てくるかわかりません。
その一皿でした。
豚の耳を塩ゆでたものを
細かく刻んであり、
そこに青のりがふりかけられています。
和風かな？
とその青のりだけ箸でつまんで
口に入れますと、青のりでは
ありません。
ごく小さな細片なのに
ぴりっときます。
同席していた人が
エスニック料理に詳しく、
レモングラスだ、と言います。
実は、私はレモングラスとは
レモンの木の葉っぱだと
思っていました。
グラスだから、葉のことだろう、
と勝手に思ったのですね。
そう思い込み、それを修正する
機会もないままに
いたったというわけです。
調べてみれば
レモンの香味成分である
シトラールを含み、レモンの風味がある葉っぱなので
レモングラスだ、となったのです。
その臭いは虫が嫌うので
最近は虫除けスプレーなどにも
使われるので、
あなたもかいだことがあるでしょう。
少し、酸味がある
割と鼻腔に残る香りです。
ああ、あれか、と
レモングラスは、
レモンの葉っぱではない。
舎弟は弟ではない。
これと同じですね。
血がつながっているわけではないが
兄弟同様に親しくつきあっている。
兄弟同様ではあるが、
実の兄弟ではない。
たぶん、エスニック料理でも
レモンとレモングラスを
同時に用いる料理もあると
思います。
そのときには
葉っぱと実と、
まあ兄弟のようにして
ある。
鶏と卵とを一緒に
してつくる親子丼
感覚です。
ところが、今後は
親子丼ではなく他人丼と
せねばならない。
私の誤解とは
かくもささやかなものであり、
人によっては、
それがどうした、という程度のものです。
本ブログの読者である
あなたは、十分に忍耐強い
と思いますのでここまで
おつきあいいただいてると信じます。
毎日を興味深く楽しく
生きる術を知っていますね。
レモングラスはレモンの葉ではない
このように小さな誤解が
晴れたこと自体は
確かにささやかな発見です。
しかしながら、同時に
大きな発見がありました。
これまで注意を向けることのなかった
事柄に自分の注意を向けるきっかけが
与えられたのでした。
すでに、注意力を自由に
扱うことで五感プラスを
自分の望むように働かすことが
できる。
自分の見たいことだけ
自分の聞きたいことだけ
視覚と聴覚とでは
ある程度それができるようになっている
ことがわかってきています。
この自由な注意力は、
感じる、Feel It
を意識して練習することで
身につけられます。
五感でも、私の場合には
まず気づいたのが視覚で、
次いで聴覚です。
見たくないもの、
聞きたくないもの
が身近にあっても、
最高のものに注意を向けるようにする
すると、それらの見たくないもの
聞きたくないことが自分の
感覚の枠組みの外に離れ、
薄らぎ、消える
そんな感じがします。
それを意識するようになると
その消え失せるまでの時間が
より短くなっています。
これがさらに進むと
そもそも見たくないものや
聞きたくないものを
寄せ付けないようになる
かもしれません。
客観的に見れば、
自分の身体が、そうした
不快なものを巧みに回避している
のかも、とも考えます。
そして、レモングラスに
関しては、臭い・香りを
つかさどる嗅覚と味をつかさどる
味覚にもそれが起こっている。
そのことに気づかされる
契機となったのではないか、と
考えています。
ささやかな、しかし大きな発見です。
ささやかな変化から大きな発見を
得るには、
ステップ１
五感で感じることを意識する。
意識するだけでよい
ステップ２
物事の全体を眺め、
ステップ３
その際（きわ）に注意を向け
ステップ４
入り込み、感じる
ステップ５
これを繰り返す
あなたも、これで小さな変化から
あなた自身の感覚の発展と
大きな発見をするようになります。
今すぐ、感じていきましょう。
ご精読ありがとうございます。
懐中温泉