ちくわぶを王子でつまむ場合」に続く、わぶろぐ第124弾です。

 

12/6(日) 18:00~18:45 NHK BS1「COOL JAPAN」のエピソードは「おでん ~Oden~」でした。

 

 

外国人の感性をフルに生かしてクールな日本の文化を発掘し、その魅力と秘密を探ろうという番組

だそうです。

 

NHKなんで、店名などの紹介が無かったため、「あの店、どこなんだろう?」と思われた方も多いと思います。

 

そのあたりの情報を補足しつつ、ちくわぶを中心に、この番組の放送内容を振り返ってみたいと思います。

 

まず、商店街のおでんとして紹介されたのは、砂町銀座商店街の「増英蒲鉾店」さんです。

 

ここは「砂町銀座 おでん」で検索すれば、すぐにヒットします。

 

私がこの店に行ったのは、20年くらい前なので、味までは覚えていないのですが、オーソドックスなおでんだったと思います。

 

そして何と言っても値段が安い!ちくわぶなんて40円ですよ!多分小さいのだとは思いますが。

 

1日にどれくらい売れるのか?と聞かれたおかみさんが、「大根が400個、玉子が350個、ちくわぶが500個」と答えていました。

 

ちくわぶは一番売れてるにも関わらず、出てくるのは3番目、というところが笑えました。

 

そして、高級なおでん。

 

この店を探すには、ちょっと苦労したのですが、「麻布 おでん ミシュラン」などで調べて「あざぶ一期」さんだと判りました。

 

「大根350円」などが決めてになったのですが、なぜか番組内で紹介されていた赤こんにゃくの情報は見つかりませんでした。

 

大根は、炊いて冷ますを5回繰り返す、とのことでしたが、私も最近はこれを2回繰り返して、3回目の炊きで食べることにしています。それでも十分美味しいですよ。

 

ちなみに私は「高級おでん」に対してはどちらかと言うと否定的です。

 

行ったことのある高級店の味がいまいちだったからかもしれませんが、そこまで出さなくても、十分に美味しいおでんがあるので、そちらで満足しているのです。

 

そして、ちくわぶを食べると、その店のだしの味の良し悪しが如実に判ります。

 

下手すると、大根よりも判るんじゃないかな。

 

遂にメイン、謎の食材「ちくわぶ」です。

 

8割がたの日本人にとっても謎なのですから、そりゃあ外国人からしたら謎中の謎でしょう。

 

18分50秒、青い着物を着た女性が登場します。

 

ちくわぶ研究家」の丸山晶代さんです。

 

ちくわぶの生態や生息地について、主に研究されているそうです。

 

丸山さんは、おでんの起源、ちくわぶの起源などについて説明してくださいました。20分10秒。

 

ちくわぶ製造工場として紹介されていたのは、「いわて屋」さんです。

 

ちくわぶの煮豚汁煮リベンジ」のブログで、各スーパーで売っているちくわぶのメーカーをまとめていますが、意外にも、私が探した範囲で「いわて屋」さんのちくわぶを扱っていたのは、ヤオコーだけでした。

 

この番組でちくわぶの製造工程を見て、ちくわぶが何で、どのように製造されているかを初めて知った方も多いのではないでしょうか。

 

2回転から2回転半の層になっていることも知らない人が多いでしょうね。

 

ちくわぶにツノが出来る工程が端折られていたのは残念ですが。

 

ちくわぶを初めて食べる、という南アフリカのフランキーさんは大変気に入っておられました。えらい。

 

そして、今回のもうひとつのメイン。

 

王子にある「平澤かまぼこ」のネパール人店主、ラマ・プスカルさんです。

 

 

私は、今までに行ったおでん屋さんの中で、この店のだしが一番好きです。

 

何とかこの店のだしの味に近づきたいと思い、試行錯誤をしています。

 

そして、ラマさんのコメントには、大変素晴らしいものがいくつもありました。

 

「おでんのこだわりはだし」

 

「練り物から出るだしが必要」

 

「肉を入れると濁ってしまう

 

私はてっきり、先代の平澤京子さんから、だしのレシピを受け継いだので、これだけの味が出せるようになったのだろう、と思っていたのですが、「見て覚えろ」という教えにより、感覚でベストな塩加減、旨味が最も出るタイミングを見極めているということに大変感動しました。

 

そして、この番組の放送の2日後の12/8、王子で途中下車をして「平澤かまぼこ」に寄りました。

 

TVの効果で混んでいて入れないことも覚悟していたのですが、予想外に空いていて、そのうち、店内のカウンターには私一人だけになってしまいました。

 

まずは、丸真正宗の冷や380円とちくわぶ100円と大根100円を注文します。

 

 

うん。いつも通りに美味い。

 

オリジナルメニューのチキンカレー350円にチャレンジ。

 

 

本格的でスパイシーな味付けです。コメかナンが欲しくなるところですが、ここはちくわぶでガマン。

 

肉は入れないと言っていたのに、ウインナ巻200円があるじゃないか。ちくわぶもお替り。

 

 

丸真正宗はだし割りにしてもらいます。やっぱ、ここのだし、うめーーー!

 

 

ウインナ巻きは、魚肉の赤いウインナーでしたーー!

 

 

以前から気になっていた地玉子の玉子焼き350円も注文。

 

 

甘い味付けなんですが、だしも効いている。私は単純に甘いやつの方が好きなんですが、こんなのも良くできています。

 

最後に、ハイボール400円をいただいて失礼しました。

 

この時、残るお客さんは、店先で飲んでいた会社員3人組のみ。勿体ねー。

 

はっきり申し上げますが、この店のおでんは最高ですよ。

 

ちくわぶ初心者の方にちくわぶを食わせるのならば、この店がベストだと思います。

 

それでもダメな人もいるでしょうが、そういう場合は縁が無かったということです。

 

お店で食べるのに抵抗があれば、持ち帰りにしていただいても結構です。

 

日本人なら是非一度はこの店のおでんを食べてみてください。

 

そして、ネパール人でもこんな味が出せる、ということに驚愕してください。

 

今回の「COOL JAPAN」の放送で、この店の味、そして店主のラマさんに惚れ直しました。

 

全面的に応援します。

 

おしまい

 

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