上級者から学ぶ乗馬の基礎の基礎 | ソマティックライディング

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先日ある方にタッド・コフィンさんを紹介してもらいました。

タッド・コフィンさんはイベンティングの競技で金メダルを2度獲得した経歴をお持ちの方です。

 

今は鞍を作成していますがアメリカ国内で(乗馬する人なら)彼の事を(鞍を)知らない人をいないと思います。

馬の背中を1番に考えてデザインされた鞍です。


私の周りにも彼の鞍を愛用している方が何人かいます。

膝のサポート(ニーパッド)がないから鞍にしっかり座りたい人には向かないかもね~

と友人が言ってましたが…

鞍だよりの乗馬初心者には向かないって事⁉️


コフィンご夫妻を紹介された日に奥様にタッドの騎乗を見学してみる?とお誘いを受けてもちろんNOと言う訳がありません。

 

私は乗馬に関して貪欲なので馬のケアや厩舎の管理の仕方などとにかく何でも知りたい。

厩舎にお邪魔した時グルーマーさんが馬装し終えてタッドさんに最後の確認をして貰う所でした。

私はタッドさんの腹帯の〆具合の確認から馬のリードの仕方まで興味深々で見ていました。

まだ馬にも乗っていないのにこの時点で学ぶ事すでに沢山。

 

そして馬に乗る前にキレイに積まれた布巾の山から布巾を一枚取るタッドさん。

 

タッドさんはその布巾でキレイにカバーが掛けられた踏み台(英語ではマウンティングブロックと言います)を拭いて

そしてご自分の履いているブーツの底を拭いたのです。

それから踏み台に登り、馬に跨りました。

 

トレーニングの後記念撮影してもらったのですがタッドさんの履いている長靴を間近で見るとピカピカで新品同様でした。

 

今世界で最も尊敬されている障害馬術の選手でもあるマクレーン・ワードさんもそうですが二人に共通する事は

それも尋常ではない程。日本語の潔癖症とは若干意味合いが違います。

マクレーンさんご自身もインタビューで私はOCDだと言っています。

 

 

 

乗馬はどのように騎乗するかで馬のパフォーマンスに影響が出てきます。

同じ馬でも乗る人が違えば馬の動きが全く違ってくるように!

障害を飛び越えるのも距離、角度、スピード、歩幅、等など(例を挙げればキリがありません)全てにおいてOCDであればあるほど完璧に近いパフォーマンスができるのではないでしょうか?

だから上級者の騎乗はブレがなく美しいんだと思います。