だから夢のように消えるのかな。
その定めを知りながら、
今日も又私は不安と言う苦水を流しこむ。
流れる時間のようにこの想いは止まらない。
愛したいから寄り添ってて欲しいの。
無茶苦茶言ってる訳じゃない。
私も愛したいの。今より強く。
1日でも長く繋がっていたい。
1日でも多く寄り添っていたい。
したらきっともっと好きになれる。
もっと愛し合える。
第2節。
我慢もしている、冒険もしている。
馬鹿だな、可愛いな、
そんな事鼻から解ってる。
任せてみろよ、信じてみろよとか、
不安を払拭する言葉を言ってみて。
私はただあなただけに逢いたい。
初めてだった。
これまでの日々が間違ってなかったと思えた事。
そして直感を信じやってきた事。
陽だまりみたいな笑顔と力強い言葉の数々は、
私に生きる道を照らしてくれた。
そんなあなたをもっと愛したいから、
今はここで見守るしかない。
でもまだ強がっている。まだ望んでもいる。
第3節。
同じ空の下で同じ珈琲を飲んだ。
他愛ない会話だけど夢だと想った。
本当はダメなんだよ、
本当はもっと一緒にいたいんだよと、
その一言がいつも言えなかった。
私はいつなんどきもあなただけに逢いたい。
そして信じたい。
珈琲は夢。
だから夢のように消えるのかな。
それが定めなら間違っていたのは私。
私は、ただの通りすがりの女、
珈琲に恋する、夢女。その名も珈琲女、素(す)のR(あーる)。
しかし相変わらず名前は気にいらん。
6月29日月曜日。始まりの月曜日。
そして食後の珈琲も始まりになる。
終わって始まって、始まったら終わって、
その繰り返しが私の定めなら私の行く末は幻?
幻なら覚めないで。したら今のこの幸せを実感する事に限る。
ともかく、いつもの幻聴なのかとは、
気にはしないが、
食後の珈琲を飲もうとしている時に限って、
何処からともなく女の声が聞こえてくる。
そして私は、いつものように、
珈琲を飲む前にその声を記録する事にした。
(女の朝241.261.265.269.270.272、274、275 、276 、277 、287 、289、294、 295 、299、300、 303、 304、305 、308 、309 、310、312
など参照。書く女シリーズ)
完

