私は宿舎となったホテルの地下駐車場に地上車<ランド・カー>を入れ、部屋に戻ってからラフな私服に着替えて外に出た。
雨はやっと上がったが、まだ空はどんよりしていて、宇宙ではあれほどはっきり見える星々も、重い雲に遮られて殆ど見えなかった。
そして・・・実はまだ夕食を取っていなかったのを思い出した。
ホテル内にも幾つかのレストランが入っているが、モノのワリには値段が高く、従業員の態度がでかいので行く気がしなかった。
「まだ・・・やっている時間だよな」
私は腕時計を見た。
私には、新米士官時代からの行きつけの小さなレストランがある。
店の名は「新灯台<ノイエ・ロイヒトトゥルム>」
せっかくオーディンに帰還出来たのだから、今日は、懐かしいそこに顔を出そうと考えた。
店の親父さんは、息子が軍務に就いてから、住み慣れた海辺を離れて市中に出店したのだそうだ。
息子さんの官舎が市内にあった為、いつでも会いやすいから・・・というのが理由であった。
海辺にあった店は、灯台のそばにあったので「灯台<ロイヒトトゥルム>」と言う名前だったそうで、新しい店の名前は、海から離れた市中にあるけれど、やはり思い入れがある店だったので、「新灯台<ノイエ・ロイヒトトゥルム>」にしたのだそうだ。
夫婦で切り盛りしており、午前11時に開店し、間で3時間ほど休んで改めて開店し、午後9時半には閉店してしまう店だ。
だが良心的な値段で、美味しい料理と酒が気軽に楽しめるのだ。
「・・・おや、マックスじゃないか!」
「親父さん、お久し振りです!お変わりありませんか?」
ドアを開けて中に入った私は軽く手を振った。
私服だから、敬礼する必要もない。
「かしこまった挨拶なんかいいよ。ほら、こっちへ来て座れって!・・・最近の調子はどうなんだ?」
「ほら、前に来た時に、これから大変になりそうだと言ってたろうが?」
いつも親父さんは明るく出迎えてくれる。
この笑顔に、こっちもすぐに笑顔になれるのだ。
「まぁね。・・・結構大変かな」
「そうか・・・今回はどれぐらいいられるんだね?」
「それがね・・・。実は、今日こっちに着いたのに、明日の午前中には発つんだ、宇宙にね」
「・・・やれやれ、せわしない事だ」
「でも、当初の予定はすぐに発つ事になっていたんだ。宿泊出来るだけ・・・マシなんだよ。うちの閣下は、半日でも家族に会えるって喜んでいるしね」
「・・・って言っても、半日なんだろ?」
「うん、たったの半日だね」
親父さんは目を丸くして驚き、「・・・全く、半日なんてあっという間じゃないの」と、奥から顔を出した女将さんも呆れたようだ。
「マックス・・・お前は本当に俺達の死んだ息子に似ているよ・・・」
「うん・・・」
「だから、こいつは、お前が遠くの宇宙に戦闘に行く度に心配してるんだよ。・・・正直言って今回はどうなんだ?」
「どうって言われても。・・・作戦内容は言えないけど、多分大丈夫だよ。元帥閣下も大将閣下も勝算あるって・・・」
「・・・そうなの。それならいいんだけど」と、女将さんはそう言って、私の顔をじっと見た。
2人には1人息子がいた・・・生きていれば私と同年だ。
彼等の息子は、6年前の第5次イゼルローン要塞攻防戦で戦死していた。
私は彼等の息子とは全く面識は無かったが、一般の学校を卒業してすぐに徴兵されて、一兵卒での従軍し、駆逐艦の砲手になったらしい。
そして、味方に多大なる犠牲を強いたイゼルローン要塞の主砲・・・あれに射抜かれ、息子さんが乗艦していた艦は一瞬にして消滅してしまった。
私は直撃を免れて何とか要塞に辿りつけたが・・・彼等の息子は永遠に失われたのだ。
軍は“名誉の戦死”だと言って、2階級特進させて遺族年金を払っていると言うが、彼は味方の「雷神の槌<トゥール・ハンマー>」で・・・亡くなったのだ。
弔う遺体もなく、一通の戦死通知が届いただけ。
2人が言うには、彼等の息子、ゲルハルトと私は、驚くほど面差しが似ているそうで、それ故、彼等は私を「マックス」と愛称で呼んでくれて、たまたま、年も一緒だったから、色々と世話を焼いてくれるのだ。
私の故郷は辺境惑星で、私は両親とは長期間会っていないが、ここに来ると、故郷に帰ったような心地良さがあった。
「この半日足らずの休暇はね・・・元帥閣下がご配慮なんだ。だから・・・ここで食事をしたいな・・・って思った訳でね」
「ほう。・・・うちの店の事を思い出してくれたって事だな。そいつは嬉しいね。・・・で、何か食べたいものは?何でも作るぞ」
「・・・うーん、そうだなぁ。特にこれと言って思い浮ばないんだけど・・・。今日のオススメは何かな?」
「それなら、とっておきのがある。・・・シュパーゲルだ」
それを聞いた途端に、私は嬉しさのあまり、口笛を吹きかけた。
大好物だからだ。
「・・・あれ?でも、時期的に早いんじゃないの?オーディンでシュパーゲルの旬の季節は4月から6月で、今は3月なのに」
「あぁ、それか。こいつはね、オーディン産の早生種だ。・・・オマケに上物ときたもんだ」
親父さんは、シュパーゲルを指で軽く弾いた。
艶がある・・・新鮮なのだ。
「他星のモノもいいが、やっぱり、オーディンで食うなら、オーディン産でなけりゃ美味くない」
「うん、そうだね。地の物がやっぱり美味いね」
「しかも、うちの契約農場のはモノがいいんだ。・・・さっき届いたばかりでね」
「なら、新鮮って訳だね」
「明日出す予定なんだけど、お前は特別さ。明日出発なら、今日の内に食って行けばいい」
「いいねぇ・・・俺、好物なんだ!旬にこいつを食えるなんて、本当に贅沢だな」
「そうだろう。・・・大体、宇宙<そら>の上じゃ、こういうモノは食えんのだろ?前にゲアハルトが言ってた。手紙で『合成食ばかりで味気が無い。家に帰って父さんの美味い料理が食いたい』ってな・・・」
「まぁ、そうだな。貴族の上官は特別に調理された物を食ってたけど、普通は新鮮な食材は食えないよ。合成食が殆んどだからね。お世辞にも美味しいとは言えない」
「そうなのかい・・・」と女将さん。
「冷凍と乾燥が主流・・・かな。・・・で、これが凄く不味くてね。第一、下手すりゃ、毎日、固形食糧とかパックのドリンクとかだし。栄養価は高いらしいけどね、食ってて楽しくないんだな」
「やだねぇ・・・食事が楽しくないなんて。身体にも悪そうじゃないか」と女将さんは身震いした。
「・・・シュパーゲルも出た事があるけど、缶詰で味気無かったな・・・」
辺境の故郷の惑星でも、水捌けの良い、肥沃な土地には最高のシュパーゲルが育った。
旬の時期は皆で、今年の無事を祝って食べる。
ディンケルスビュールでは、農民達も初物だけは、食べるのを許されていた。
領主のディーゼル男爵も美味しいと賞賛していていて・・・。
どこ産であっても、旬の時期にこれを食べてこそ、真の帝国人と言えるだろう。
「あ~忘れるところだった。こいつのソースはどうする?」
「そうだなぁ・・・ホランデースがいいな。新鮮な卵と白ワインがポイントだってお袋がよく言ってたんだ」
「そうか。じゃぁ、ホランデースにしよう」
シュパーゲルは7、8本もあれば、じゅうぶんメインディッシュとして成り立つ。
そのシュパーゲルが大皿に、何と12本も乗っていた!
しかも皆、太くてしっかりしていて、生ハムの付け合せもあって、ボリュームも満点だった。
思わず親父さんを見ると、片目を瞑って笑っている。
私は有り難さに心打たれ、旬の味覚を堪能したのだった。
美味しい食事を終えて食後にコーヒーを飲んでいると、女将さんが、明日は何時出発か聞いてきた。
「閣下を迎えに行くのが朝8時で。ホテルを7時半前に出て・・・昼過ぎには宇宙<そら>だな」
「本当に早いのね。じゃぁ、朝食はどうするの。ホテルで?」
「・・・そのつもりだけど、これが結構高くて、あまり美味くない」
「あのねぇ・・・うちは昼からの営業だけど、うちの人ね、頑固に毎朝6時半には朝食を取るの。だから、私も毎日ツヴィーベルブロートを焼くのよ。・・・どう?うちで朝ごはんを食べて行ったら?」
「え・・・でも・・・」
幾らなんでも、朝早くから押しかけるのは迷惑なんじゃ・・・と思った。
「何だ、何だ、遠慮するなって。大したもんはないが、マックス、食わないと損をする事になるよ」
女将さんも料理が上手いのだ。
ツヴィーベルブロートはブロートの中でも私の好物で、良く母が焼いてくれたものだった。
プライベートの朝食への招待!
私は2人の気持ちが嬉しかった・・・時計を見ると午後9時半だった。
「・・・そろそろ閉店時間だね。明日は何時に行けばいいのかな・・・」
「6時半に来りゃいいさ。その時間にはブロートも焼けて、卵も茹で上がっている。勿論、ジャガイモも茹で上がっている」
「じゃぁ、その時間に。・・・実は家庭的な朝食って、ここ何年も食ってないから凄く楽しみで」
「そうかい・・・。じゃぁ、招待した甲斐があったな」
「・・・じゃ、親父さん、会計頼むよ」
「今日はいいよ」
「・・・え!?」
正直言って、何が起こったのか分からず、素っ頓狂な声を出してしまった。
「・・・なに。お前は息子みたいなもんだからな。今日は久々に楽しかったし、金はいらないよ」
「でも、シュパーゲルって・・・」
「高いってか?遠慮しない。・・・な?」
「マックス見てるとね、息子が戻って来たみたいで嬉しいのよ。だから遠慮しないで来てね」
「そうさ。今度またこの店に来た時に友達でも連れて食べに来てくれりゃいいさ」
そう言われて、私は頭を下げた。
「済みません。お言葉に甘えさせて頂きます。じゃ、明日の朝・・・また宜しくお願いします」
2人に見送られて私は店を後にした。
翌日は6時に起床。
時間的にレストランからホテル戻って着替える余裕はなさそうだと判断して、軍服を着て、私服をボストンバッグに押し込んだ。
駐車場まで行って、トランクにそれを入れてから外に出た。
昨日はホテルに戻った途端にまた雨が降り始めて、明け方近くに漸く上がったのだった。
全く、雨は鬱陶しいが、今日は澄んだ空気で、良い一日になりそうな気配だった。
そして、足早にレストラン「新灯台<ノイエ・ロイヒトトゥルム>」に向かった。
店の2階と3階が居住スペースだ。
「おはようございます!」
「おはよう、マックス」と親父さん。
「おはよう、マックス。あら・・・今日は軍服?」と女将さん。
「うん・・・ホテルに戻って着替える時間はなさそうだから」と私は頭を掻いた。
優しい笑顔の2人。
焼きたてのツヴィーベルブロートの香ばしい香りがキッチンから漂う。
私の心はウキウキと弾んだ。
ちょうど良く茹で上がった卵、温かいミルクは、まるで2人の心そのものだ。
私は勧められるままに椅子に腰掛けて、背もたれに上着を引っかけた。
「マックス、チーズはどうかしら?いるなら切り分けるけど」
「ブロートと卵だけでいいよ。昔から朝は少ししか食べられなくて・・・」
「そうなのか?食わないともたんぞ・・・」
「うちにいた頃も、ブロートと卵だけだったんだ。・・・じゃなかったら、丸茹でのジャガイモに塩と胡椒をかけてとか・・・」
「まぁ、そうなの?ジャガイモも茹で立てがあるのよ。マックスの口に合えばいいけど。・・・卵は半熟で良かったのかしら?」
「半熟も硬いのも好きです」
「そう。うちの人は半熟に拘るから、茹で時間に煩くて面倒なのよ」
女将さんの楽しそうな笑顔。
その笑顔に私もつられてしまう。
「今日はね、ヘレ・ミルヒツェプフェも焼いたのよ」
「え・・・本当に?豪華だね・・・」
ミルクたっぷりの朝食用のブロートで凄く美味しかった。
私は大食漢でもないのに、子供みたいに夢中で食べた。
実際、こんなに美味しい朝食は久し振りだった。
私が食べる姿を見て、親父さんは苦笑している。
「息子もブロートが好きで良く食っていたよ。今のマックスみたいにな大口を開けてな・・・」
「大口って・・・」
私は食事をやめて親父さんの顔を見ると、「ゲアハルトもお前みたいに大口開けて美味そうに食ってたな・・・」と目を細めた。
一人息子を亡くした後、こうやって2人だけの食事を長い間続けているのか・・・そう思うと、私はちくりと心が痛んだ。
「どうした?」
「凄く美味しいから嬉しくて。それに、ちょっと昔を思い出してね。・・・うちも、こんな感じだったから」
「そうか。マックスの故郷の惑星は何と言う所だったかな?」
「・・・ディンケルスビュール。凄く辺鄙だし、多分、聞いた事ないよね」
「あぁ・・・お前と会うまで聞いた事がなかった」
「凄い辺境だからね。領主のディーゼル男爵は、オーディンにも土地はあるのに辺境暮らしでさ」
「へぇ・・・珍しいわね、そういう貴族って」
「・・・やっぱりちょっと変わり者だよな」
辺境惑星の場合、自ら管理せず、信用のおける代理人を領主にする事が多いのだ。
けれど、ディーゼル男爵は辺境暮らしが気に入って・・・ずっと、ディンケルスビュールにいたのだ。
そして、フォーゲル子爵の親戚だった。
「そう言えば、男爵は恩人なんだろう、マックス?」
「・・・まぁね。士官学校に行きたいって作文を書いた時、それが優秀賞を取ったので、男爵に軍人志望とは見上げたモノだって言ってくれてさ」
私はミルクを飲んだ。
「しがない農夫の息子にオーディンまでの旅費を出してくれたしね。うちの惑星の出身者は殆んどが徴兵で軍人になるんだ。定期便が無いしね。それに徴兵された場合、除隊後は、一部の例外を除いて農業やる人ばっかりだから」
「例外?」
「商業関係とかね」
「なるほどな。それにしても、領主が凄く物分りのいい人なんだな」
「うん。士官学校に入りたいって言ったら、たまたまなんだけど、男爵がオーディンに行く際に、男爵家の艦に乗せて頂いたんだ。勿論、着くまでの間、下働きをしたけど・・・お客さんじゃないから」
「良かったわね、マックス」
「うん、恵まれている方だよ。フォーゲル子爵も気難しかったけれど悪い人じゃなかったしね」
私は昔をふと思い出しながら、残りのミルクを一気に飲み干した。
最近になって知ったのだが、フォーゲル子爵はリップシュタット戦役後は、領地の一部を帝室に返納し、隠遁生活を送っているらしい。
「そうそう、今度の戦いの後で・・・俺、見合いをする事になったんだ」
「まぁ、そうなの!?」
「う・・・女将さん、嬉しそうだね」
「マックスは息子同様だから他人事とは思えなくて。とっても嬉しいわ。・・・ご両親も喜んだでしょ?」
「うん。お見合いOKの時点で、もう、すっかり、婚約モード」
「あらあら・・・」
「まだ、相手に会ってもいないのに」
「きっと離れている分、ご両親は心配なのよ。それに、お年を召しているって言っていたでしょ?」
「あ・・・あぁ・・・」
「それに、今までは・・・マックス、あなた、いつも、お見合い断っていたでしょ?きっと、承諾だけでも嬉しいものよ」
「そうかなぁ・・・」
「そういうものよ。あなたと漸く接点が持てるんだし」
「そうかなぁ。まぁ、一度くらいは言う事を聞いて見合いしてもいいかな・・・って。親孝行って感じ?」
「そうね・・・いい事したじゃないの」
「うん・・・。あ・・・と。7時過ぎたな。大将閣下を迎えに行く時間なんだ・・・」
すると女将さんは席を立ち、大きな袋いっぱいに、焼きたてのブロートを詰めてくれた。
「・・・こんなに・・・いいの?」
「今日のお昼には宇宙なんでしょう?お腹が空いたらこれを・・・ね」
「ありがとう・・・」
「これだけあれば他の人にも分けあげられるでしょ?・・・多少日持ちもするように作ったから」
袋を受け取りながら、まるでピクニックに行くような気分に襲われたが、私はあまりの有り難さに、思わず、涙が出そうになった。
焼きたての温かさ・・・それ以上に、女将さんの心温かい人柄が感じられるブロートだった。
私は久々に忙しさから解放されたような気分だった。
親父さん達に会うと、凄く短い時間でも充実した時を過ごせる。
そして、故郷の事、両親の事・・・色々な思いが走馬灯のように駆け巡る。
だから、今回の戦いが終わったら、また、ここを訪ねようと思った。
親父さんの言うように沢山の同僚達を連れて。
この作戦が上手く行けば、多分、5月頃には戻れる筈だ。
その時はまた、思いっきり、美味いシュパーゲルを食べよう・・・。
さて、ホテルに戻るか・・・。
ブルック少尉とはロビーに7時20分に待ち合わせだし。
おっと、その前に車を駐車場から出さなきゃ・・・。
Das Ende
ケンプの副官、ルビッチ大尉の物語ですが、最初に書いたのは10年ほど前です。
内容を変えずに大幅に書き直すか・・・って思ったのですが、内容自体は、わりとそのままにして、変えたのは文体とか・・・色々。
ルビッチの経歴とか、フォーゲルとのくだりとかを新たに書き足してみました。
原作に全く出て来ないと言っていいほどのマイナーなルビッチさん。
だから、好き勝手に描けるってのがあるんで。(書く・・・じゃなく、描くって感じです)
まぁ、殆んど出なかったのはフォーゲルも一緒で、アスターテ会戦以降の事が分からなくて、リップシュタット戦役で貴族連合軍にいるという記述もなかったので、勝手に子爵家の嫡男にして・・・経歴を作り上げました。
ファーストネームに、エーベルハルトってのも作ったし^^
とにかく、アスターテ会戦に参戦した将官の中で1番地味だったのがフォ-ゲルさんでしたから。
エルラッハは早々に戦死したので悪目立ちしていたけど、フォーゲルはホントに地味。
可哀想に、舞台版の「銀河英雄伝説」でも、フォーゲルは割愛されていました。
まぁ、あの舞台は・・・ファーレンハイトも割愛してくれましたから・・・ううう。(ファー様は出して欲しかったぞ~!)
私的には、これは駄作に近いのですが、捨てるには惜しいし。
これを捨ててしまうと、「つかの間の休暇」との連動も出来ないし、うう・・・なんだかなぁ・・・って感じです。
「シュパーゲル」はホワイトアスパラで、日本では、「缶詰」のイメージが強いですが、ドイツではマジに旬の味覚だそうです。
日本だと北海道の富良野辺りで栽培されているそうですが、グリーンアスパラに比べて、需要が少ないみたい<ナマでの・・・。
大型スーパーで、たま~に見かけますが、高いです・・・。
他からでも時期をずらせば入るのに、わざわざ「ドイツ産」・・・拘りですね。
ただ、缶詰・・・気を付けないと、安いのは殆どが中国産・・・。
日本が、「国内産松茸」に拘るのと一緒ですが、驚いたのが、ハンブルクでの品種名ですよ。
品種名だから、日本の米の「こしひかり」とか、いちごの「とちおとめ」のようなヤツですが、その名もズバリ・・・「ブラウンシュヴァイクの誉れ」と言うのです!
どわ~!
思わず吹きましたね・・・。
あ・・・一瞬、凄く誇らしげな公爵の顔が見えた気がします・・・まるで公爵御用達ですよね!?
きっと、あの公爵領でしか取れない高級珍品で、門閥貴族に大人気の品種なのでしょう・・・。
これを、笑うのは銀英伝のファンだけだな・・・。
最後に・・・タイトルの「2時間10分」は、ルビッチが、店で過ごした時間(夜と朝)の合計です。