ヅカ版の「誰が為に鐘は鳴る」は、映画とほぼ同じ内容ながら、詳細はかなり違うので、第1幕と第2幕に分けて、その違いをレポしてみたい。

 因みにヘミングウェイの原作を読んでいないので、映画と舞台の違いだけを記します。


 因みに、第1幕はスペイン山中に入ってから、エル・ソルド隊が空爆されるまで。

 第2幕は、それ以降からラストまで。

 このラストは映画とほぼ同じです。(馬が出ない事ぐらいで)


 とりあえず、初っ端から違うので戸惑いを覚えつつ、けれど、スッカリ引き込まれました。

 観客の中にはかなりの高齢者もいる事から、映画ファンかな??と思ってみたり。


 そんな訳で、第1幕から。


 映画の始まりは、ロバートがカシュキンと列車を爆破し、逃げる途中で追手にカシュキンが撃たれて走れなくなり、ロバートが彼を撃ち殺す。

 「約束だ」とカシュキンから言われ、「アデュオス、カシュキン」、「アデュオス、ロベルト」のセリフが痛い。


 それから、空襲を受けるマドリードのバーみたいな所で、ロバートがゴルツ将軍と密談。

 列車じゃなくて今回は、スペイン山中の橋を爆破してくれと依頼される。

 その中で、ロバートがカシュキンを殺した事を厭な仕事だったと話してました。

 ゴルツ将軍は案内役として、アンセルモという老人を付けてくれ、2人でダイナマイトを山の中に運びます。


 さて、舞台の方。


 まず、列車爆破のシーンはありません。

 カシュキンも出て来ません。


 いきなり、華やかなショーから始まります。

 このショーは、劇中劇で、チャリティーショーという事になっており、このショーが終わると幕が下り、マイクスタンドが。

 ここで、作家のガートルード・ゲランが登場します。

 このチャリティー・ショーはスペインの民衆を救う為のモノで、彼女はモンタナ大学のスペイン語教師のロバート・ジョーダンを紹介します。

 義捐金とチャリティーの収益が4万ドルに達したと。

 そして、彼はこれをきっかけにして、ヘミングウェイに感銘を受けて国際義勇軍に入隊を決意するのです。


 この辺りの件は、映画の版権所有者に断って、舞台の脚本に取り入れたそうです。

 考えたら語学教師が、いきなり軍部にいて工作員ってのは説明不足なので、ロバートが何故、工作員になったかを軽く説明してました・・・これは分かりやすくていいです。


 そして、ロバートはスペインへ。

 ゲイロード・ホテルで、ゴルツ将軍と密談。

 ゴルツ将軍は、ロバートと会う前に、デュバル参謀長と密談してます。

 ゴルツから列車爆破の成功を聞いて、デュバルが「ロバート・ジョーダンはもうそんなになっているのか。大したものだな」と。


 この密談シーンは映画とほぼ一緒です。

 カシュキンの事を話します。

 それだけではなく、ゴルツが橋の大きさを説明してくれます。

 スペインの何処にあるのとか、幅が8mで、長さ70㎞・・・これが、その橋の説明。(舞台でも、舞台奥に橋が見えます)


 そして、アンセルモと一緒に山の中へ。

 目的地のパブロ率いるゲリラ隊の所へ到着。 


 映画では、ラファエルやアグスティン、パブロ・・・皆、かなり・・・むさ苦しいですが、タカラジェンヌが演じますので、皆、元気な若者です。


 まず、ラファエルは映画では大食いで、舞台版も大食いですが、ジプシーらしく、いつもギターを弾いてます。

 アグスティンは、元ダンサーらしく、ピラール曰く、「アグスティンのダンスに金を出すなんて馬鹿馬鹿しい」と。

 それから、アンドレスは元闘牛士見習い。

 プリミティボは、元役場の戸籍係だったらしい。

 アグスティンは男役2番手、アンドレスを3番手。

 ラファエル役のともちんは、身長179cm、プリミティボのまさこさんは身長178cm。

 エラディオのみーちゃんは身長173cm、フェルナンドの大ちゃんは身長174cm・・・。


 宙組は、背が高い男役さんが揃っているので、もう、凄いです。


 ピラールと、パブロの関係は映画も舞台も一緒です。(因みにこの2人を演じているのは、宙組ではなく、専科の方々です。年配者を演じるのは・・・専科の方の方がシックリきます。安心感があります)


 ここからは大体、映画も舞台も一緒で、パブロだけが爆破に反対し、他のメンバーは賛成します。

 そして、出会ったマリアは、ロバートを慕う。


 爆破が成功しても、逃げる為に必要な馬が足りないって事になって、それなら、エル・ソルドに頼もうと言う事になって、彼の元を訪ねるのも映画と舞台は一緒です。


 ただ、映画の方は、エル・ソルドとホアキン達が出て来て、彼等と話すだけ。

 あと映画では、ホアキンにピラールがわざと迫って、マリアが「何でそんな意地悪をするの?」とピラールを睨み付けたりします。

 あと、ホアキンの姉が亡くなった事が分かります。


 舞台では、エル・ソルドの所に、麓の村から物資を運んでくる人達がいます。

 女性2人と少年1人。

 少年が、エル・ソルドにゲリラに加えて欲しいと嘆願します・・・父親の敵を討ちたいと。

 けれど、まだ13歳だと知って、エル・ソルドは「お前にはまだ早い。時を待つんだ」と諭します。

 ホアキンは映画では姉が死んでいましたが、舞台では姉がいます。

 ルチアという名前で、ついでに、ファニータって幼なじみの女の子もいます。

 ファニータはホアキンにくっついていますが、列車爆破の時にマリアを助けた関係で、ホアキンはマリアが大好きに。

 ファニータを邪険にしていて、それを見かねたルチアに「ファニータに1度くらいキスしてあげればいいのに」なんて言われてました。


 やがて、ピラールとロバート・マリアがエル・ソルドの所に到着。

 エル・ソルド、妻のサラに会い、馬の事を頼み、快諾されます。

 因みに、映画ではロバートはアメリカ人ですが、舞台では、アメリカの大学でスペイン語を教えているイギリス人です。

 だから、ピラールはロバートの事を「イギリスさん」って呼んでます。

 その時に、エル・ソルドの娘が、話し合いの様子を脇からそっと見ています。


 ロバートにエル・ソルドが声を賭けます。

 前にこの辺りに来ていた爆破係のカシュキンを知っているか?と。

 ロバートは「良く知っている。俺が殺した」と。

 それを聞いて、エル・ソルドの娘のローサが顔色を変えて洞窟の中へ引っ込みます。

 エル・ソルドは「重傷を負ったんだな」と。


 やがて、準備があるからと奥にエル・ソルドが引っ込んだのと入れ替わりにライフルを構えたローサが。

 拳銃に手をかけるロバートに対して、「拳銃を抜くな!!」と。

 そして、「なんでカシュキンを殺した!!」と。

 それを聞いて、ロバートはローサがカシュキンの恋人だった事を知り、敵を討ってもいいが、あと2日だけ待ってくれと。

 そして、カシュキンとは走れなくなった時は、お互いに殺し合う事を約束していたと話し、ローサは泣きながら去ります。


 映画には、エル・ソルドの妻や、娘のローサ、ホアキンの姉、ホアキンの幼なじみなどは登場しません。

 男ばっかりです。

 でも、ヅカには娘役さんがいますから、こういった役を追加していますが、映画の冒頭でのカシュキンとのやりとりが、1幕目の中盤の、エル・ソルドの場面で生きて来るとは。

 しかも、カシュキンの恋人!!

 因みにローサ役は、結構、美味しい役でした。


 エル・ソルドが敵の馬を盗みに行った時、雪が降り始め、すぐにやんでしまいます。

 映画では、朝になって、その足跡を辿って騎兵隊が攻めて来て、パブロ達は大慌てになります。

 けれど、騎兵隊達はパブロ達ではなく、エル・ソルドの隊を襲い、エル・ソルドもホアキンも善戦空しく、空爆されて命を落とします。

 助けに行こうとするアグスティン達を、ロバートは止めます。

 今行っても、総崩れになるだけだから・・・俺達の目的を忘れたのか??と。

 空爆のあとで、エル・ソルド達を見に行った連中が見たモノは、首の無い遺体で、ホアキンも首なしになってました。


 さて、舞台。


 雪が降り始めて、パブロは「よくねーな」と。

 ピラールは雪が足跡を隠してくれると言い張りますが、ロバートもやんだら、エル・ソルドが危ないと。

 やがて、アグスティンが「雪がやんでる!!」と大声を上げます。

 そして、エル・ソルドを心配しながら夜明けに。


 朝早く、ローサが「おはよう!!」とパブロ隊にやって来ます。

 隊から離れて1人で町へ行った彼女は、ウィスキーをロバートに差し出し、「ウィスキーが切れるって言っていたから」と。

 その時、物凄い音が・・・エル・ソルドのキャンプの方向から白煙が・・・。

 足跡を辿られた事を皆は知り、助けに行こうとしますが、ロバートが「今行ったらダメだ!!」と。

 ローサは「ちょっと!!あんた達、うちのお父さんを助けに行ってよ!!」と叫びますが、ロバートが「ダメだ!!」って言うので、皆、苦しげな顔をして耐えてます。

 その時、他の隊へお使いに行っていたルチアがパブロ隊に飛び込んで来て、「お使いに行っていたんだけど、帰ろうと思ったら、うちのキャンプの方向が空爆されているの!ホアキンがいるのよ、助けて!!」と。

 やがて、空爆の音がやんで静寂が戻った時、ピラールが「エル・ソルドは臆病者じゃなかったが、犬死にだけは我慢がならなかっただろうねぇ」とガックリ。

 やがて、手を組んだアンセルモが頭を垂れて、祈りの言葉を・・・。

 皆が膝まづいて祈りを捧げる中、ルチアが泣き崩れ、ロバートは「ローサ、許してくれ」と。

 中央にいたローサは耐えきれずに、激しく泣き叫ぶ・・・。


 ここで1幕終了。


 映画では、エル・ソルド隊全滅シーンは生々しかったですが、ヅカでは、後方に激しい音と煙を上げさせて、空爆されているのを描いてました。

 

 本当は助けに行きたい・・・だけど、行く事が出来ないもどかしさ。

 それを上手く表現していて、映画とは手法は違いますが、悲しみが伝わって来ました。


 そして、ローサとルチアが悲しみをより引き出していたと。


 2幕目では、ルチアも大活躍します。

 勿論、ローサも。


 映画では描かれているけど、舞台では割愛されているシーンもありますが、基本的に、ロバートとマリアのシーンは映画と同じなので、あえてレポしませんでしたが、マリアの衣装は、映画ではグリーンのシャツに黒のパンツでしたが、舞台では、白いシャツに、ベージュのロングスカート、ニットのチョッキです。

 髪型は、映画では短いウェーブでしたが、舞台では単なるショートヘア。


 でも、可愛らしさは舞台も映画も一緒です。


 マリアとロバートに関しては別記事で書こうかな^^@


 お次は第2幕目です。




 

 












 昨年の11月頃の話・・・。


 父が結婚式に呼ばれて、祝辞を贈る事になったとかで、家で自分が書いた祝辞を読む練習をしていた。


 「ちょっと聞いてくれ」と言うので、「あ、いいよ」と気楽に父の祝辞を聞いていて。

 でも、それがとんでもなくヘン。

 ・・・ってか、それをそのまま読むのは無謀だと思いました・・・。


 「あのさ・・・。『私の好きな短歌を読みます』って言っているけど、それ、短歌じゃなくて長歌だし。第一、『大伴家持の歌です』って言ってるけど、その歌、山上憶良だし。・・・知っている人が聞いたら、『何この人、自信満々に間違ってる事を言っているんだ』って笑われると思うよ」と、父の間違いを正しました。


 本番で恥を書いちゃうでしょ・・・間違いは。

 俳句や短歌は、意外と知っている人が多いから、しかも、山上憶良を大伴家持って言うのは・・・ヤバイ。


 母が「やっぱり間違ってるのね。・・・何だかおかしいなぁって思って、『それ、大伴家持で本当にいいの?』って聞いたら、『煩い!間違ってない!』って怒ったのよ。やっぱり間違いなのね??」

 「うん。間違ってる・・・私、一応、国文科だからね。短歌と長歌の違いもちょっとね・・・」


 母娘でコソコソ言っていたら、父はとうとう怒りだして。


 結局、12月に行われた結婚式で、短歌の件はスッパリと割愛して祝辞を述べたらしい。


 「せっかく、正しいのを教えてあげたのに」

 「煩い!!」


 素直じゃないうちの父は、頑固親父です・・・。

 母に「良かったわね。恥をかく前に正しい事が分かって」と言われたのが頭に来たらしく、ベタなんですが、「三つの袋」の話にしてしまったのだとか。


 まぁ、良いんだけど。


 ただ、母は「言う、言わないはともかく、練習を聞いてもらって良かった。私いやよ・・・あのへんな祝辞を言った人の奥さんだって思われるのは」って。

 まぁ、恥はかかずに済んだ訳だしね・・・母の気持ちは分かります。








 銀河英雄伝説の舞台も終わり、次は夏の双璧編だなぁ・・・チケットが取れるのだろうか・・・と、今から不安がいっぱいの うさけ です。


 だって、上演期間が短いでしょ。

 双璧は人気が高いキャラでしょ・・・。

 そして、青山劇場に比べて、サンシャイン劇場はキャパが小さいでしょ・・・。

 青山の噂を聞いて・・・青山の時はチケットを取らなかった人が取ろうとすると思うの。


 ・・・どうしたって、チケット争奪戦になりそうだわ・・・と。

 まぁ、今から心配しても仕方が無いんだけどね。


 さて、今週も、コメントを頂けた方にプレゼントをさせて頂きますので、ドンドン書いてやって下さいませ。

 プレゼントを贈るのが基本的に好きなのと、コメントが励みになっておりますものですから^^@


 さて、今週のラインナップは・・・。

 先週に引き続き、ケンプ週間です。(・・・ってか、来週もケンプ週間になりそうな気配が・・・え??)



 ①本目&②本目。

 同盟軍の哨戒艦隊の戦艦「ヒスパニオラ」が遭遇したモノとは・・・??

 J・ギブスン大佐を中心に描いてます。 

 特別出演にケンプ艦隊です。

 因みにOVAではユリシーズの面々が遭遇した事になっていますが、原作では、ギブスン大佐の「ヒスパニオラ」なので、原作を重視してます。

 タイトルは「遭遇」で、前編と後編でお届けします。


 ③本目。

 ケンプ艦隊の参謀長のフーセネガーが見た、要塞対要塞戦。

 タイトルは「蜘蛛の糸」です。


 ④本目。

 内容的には「蜘蛛の糸」とほぼ同じですが、こちらは短編です。

 フーセネガーが見た、ガイエスブルク要塞の最後の瞬間。

 100のお題より、「サイレン」です。


 今週もどうぞ宜しくお願いします。m(_ _)mペコリ・・・