まずはじめに言っておくとこち亀は好きだけど原作は全部は読めていないし読んだ話もバラバラ、アニメはSP含めて全話視聴済み。なので分かる範囲での語りになる。
こち亀は原作も好きだけど、アニメ版を改めて見てると原作の膨らまし方や繋げ方の面白さ上手さに感心する。
元々漫画をアニメにすると時間が余る事も多い、こち亀の場合はいろんな工夫で内容を膨らます事もあるけど、話同士を上手く繋げて作り上げる事も多い、この組み合わせがすごい。
たまに無理矢理繋げた感ある話もあって、ＡパートＢパートに分けた方が良かったんじゃない？って思う事もあるけどね。
ーーーーー 最終回の理由は？ ーーーーー
ところでアニメのこち亀はどうして終わってしまったのか。面白かっただけに当時はだいぶショックをうけたけど、改めてみると後半はオリジナル回も増えているし、原作からネタをとるのが限界だったのかな。
元々順番に流していく作品じゃなくていろんな巻から拾い上げる作品だったからね。
ちなみに拾い過ぎたからか全く同じところから拾って同じシーンをやる事もあった。ある話で忍者のコスプレだのいってバニーガール衣装を着せられるシーンは麗子バージョンと纏バージョンがある。
ちなみに原作だとマリアがやっている。
つまり一粒で二度どころか三度美味しい
ーーーーー 原作との違い ーーーーー
今としてはゴールデンタイムのアニメにしては結構過激な作風だったけど、当時は当時なりに原作よりもマイルドになる事が多かった。
両津が人に乱射するのもそうだし、原作だと両津が逮捕される話も多かったけど、アニメでは逮捕というか、エイリアンとして捕らえられる、犯人の顔になって間違って捕まるような、あくまで両津の犯行による逮捕ではなくなっている。
かと思えば爆発はよくするし原作よりもある意味過激なシーンもあった。
訳ありにしたりと緩和させる事もしばしば。
クリスマスの話で両津の保管方法が悪かった生牡蠣による食あたりで入院する麗子が風邪で入院する設定に変わったり。
部長が両津のゲームを売った金でゲームを買う展開が孫にプレゼントしてもらう展開になっていたり。
かと思えば原作以上に盛り上がらせてゲスさが際立つ事もあるw
他の違いというとキャラをよく使うところ、モブキャラが馴染みあるキャラに変更されてたり、両津が本田、左近寺、ボルボの四人メインの話をやったり、ホンダラ親父や白鳥が頻繁にでたり、これは親しみやすさを与えるためかな？
名前があるキャラは積極的にだして覚えせた方が視聴者も面白いだろうし。
もったいないところはアニメでは露骨にキャラ名や商品名とかをだせずに、それを活かしたマニア回がハブられるところ。
そのかわりかパロディの芸能人とかは結構でてるし、フジ●レビだけにそれ関連が多い（ちなみにこち亀にでてくるフジ●レビは頻繁に破壊される）。
ーーーーー アニメだからこそ面白い ーーーーー
逆にアニメだからこそ面白さが増したり、アニメを活かしたアニオリをやる事もあった。
両津が自由に声を変えられるようになる話、これはやっぱり実際に声がある方が面白い。
視聴率の稼ぎ方を説明する話、これもテレビだからこそリアルな表現に変わって面白さが増す。
星逃田が登場する話、テレビやセル画時代を活かした内容。画面を映画の比率にしたり、BGMを変えてみたり、透過光を使ってみたり。
かと思えばデジタルだからこそできたんじゃないかって話もある。両津が雑誌を作るためにアイドルの水着写真を一枚だけでいろんなパターンを使ったり、他の雑誌からパクった事がばれないように加工するんだけど、その手際の良さがすごい、そして加工シーンはセル画だったらここまで細かく描けなかっただろうって話。
ーーーーー アニメ未登場のキャラ ーーーーー
アニメの放送期間中に登場しているにも関わらず全然ださないキャラもいた。
明確な理由は分かっていないけどアニメ版では途中からだしたり動かすのが難しかったのかな。
ーーーーー アニメの気になるところ ーーーーー
特にSP、作画が今までと全く違う事もよくあった、今の作品だとあまり見られない現象、通常話でも時々違和感あったけど。
SPは放送中も定期的にやっていたけど、最終回を終えてからも不定期にやっていたので変わるもの仕方がないとは思う。
ーーーーー 最後に ーーーーー
好き嫌いは分かれるかもしれないけど私はアニメ版のこち亀も好きだった。