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国立市のマンション、完成間近で解体へ

積水ハウスが「廃止届」提出

 

朝日新聞デジタル 2024年6月7日(金)

15時17分 配信

 

完成間近に解体が発表された10階建てマンション

= 2024年6月7日 午後4時56分、東京都国立市

 

東京都国立市で建築中のマンションが、7月の引き渡しを前に解体されることがわかった市によると事業者である積水ハウスから4日市に事業の廃止届けが出された。完成間近のマンションが取り壊されれば異例の事態だ。

 

 

JR国立駅前から撮影した富士見通り。富士山と解体が決まった

マンション (奥) が重なっている

 

マンションのホームページによると、このマンションは国立市中2丁目の「グランドメゾン国立富士見通り」 (10階建て、総戸数18戸) JR中央線国立駅から徒歩約10分の立地にあり「国立富士見通りに10年ぶりの分譲マンション」をうたっていた。

 

積水ハウスは取材に解体の理由について、「周囲への影響の配慮が当社の検討で不十分だったため」としている。

 

(中野浩至、山田暢史、力丸祥子)

 

 

 

 

 

 

富士見通り商店街

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ完成のマンション、異例の解体へ

・・・ 積水ハウスが開発の

「グランドメゾン国立富士見通り」

 

読売新聞オンライン 2024年6月7日(金)

21時19分 配信

 

積水ハウス本社 (大阪市北区)

 

東京都国立市で建設中だった10階建てマンションが、7月の引き渡しを目前に解体されることがわかった。建設事業者の積水ハウス(大阪市)が今月4日、国立市へ事業の廃止を届け出た。完成間近のマンションが解体されるのは異例で、同社担当者は「マンションの構造に問題はなく、法令違反もないが、景観など周辺環境への影響の検討が不十分だった」としている。

 

解体が決まったのは「グランドメゾン国立富士見通り」 (総戸数18戸

) 。JR国立駅から徒歩10分の場所にある。同社によると、ほぼ完成し、一部の部屋はすでに契約が決まり、7月に引き渡しを始める予定だった。契約者には、すでに解体について説明したという。

 

マンション建設を巡っては、周辺住民らから「景観が悪化する」などと不安視する声が上がっていた。同社によると、解体時期は未定で、跡地の活用方法も決まっていないという。

 

 

 

 

 

 

 

「富士山が見えなくなる」

完成間近のマンション 解体へ 東京・国立市

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN

2024年6月8日(土) 4時08分 配信

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN

 

東京・国立市で完成間近のマンションが急きょ解体されることになりました。「富士山が見えなくなる」として建設中止を求める声が高まっていたマンションでした。

 

 

「富士山が見えなくなる」完成間近のマンション 解体へ 東京・国立市

 

 

およそ4年前に撮られた東京・国立市の写真。JR国立駅からまっすぐ伸びる「富士見通り」の商店街からは、美しい富士山が望めましたしかし、問題のマンションの建設が進むと ・・・、富士山の半分が見えなくなってしまい、周辺の住民から建設中止を求める声が高まっていました。

 

マンションは大手の積水ハウスが建設していた10階建てで、来月には引き渡し予定でしたが、急きょ今月になって解体を決めたということです。完成間近のマンションを解体するのは異例です。

 

 

 

 

積水ハウスは「景観条例などの法令はクリアしていたものの、周辺への影響に関する検討が不十分だった」としています。

 

 

 

 

 

 

 

 

玉川徹氏「釈然としない」

東京・国立市の完成後マンション解体に疑問

「裁判で負けることはない」

 

日刊スポーツ 2024年6月10日(月)

17時02分 配信

 

                  玉川徹氏(2019年7月撮影)

 

 

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、東京都国立市で積水ハウスが建設し、引き渡し直前だった10階建てマンションの解体が突如、決まった背景について「ちょっと釈然としない」と首をひねった。

 

              解体されることになった「グランドメゾン国立富士見通り」

 

 

このマンションは、積水ハウスの「グランドメゾン国立富士見通り」

。建設をめぐっては周辺住民から「景観が悪化する」などの声や、建設によって富士山の景観への影響を懸念する声が周辺住民から出ていたとされる。積水ハウス側は「構造に問題はなく、法令違反もないが、景観など周辺の影響に関する検討が不十分だった」と、解体の理由について説明している。

 

玉川氏は「 (解体なら) 購入された人への補償も、当然発生する。自分の家を売って入る方もいると思うので、急に入れなくなると、売った家はどうなると話になりかねず、そちらから訴訟が発生する可能性もある。ものすごい金額になると思いますよ」と推測。積水ハウス側が今後、巨額の負担を背負う可能性にも言及した。

 

国立市では「都市景観形成条例」が定められているが、積水ハウス側は「法令違反はない」としている。一方、同市ではかつて、14階建てマンションをめぐり、住民が事業者側に建築物撤去を求めた民事訴訟が起きたこともある。

 

玉川氏はこのケースに触れながら、1審では7階以上を壊すよう求めた判決が出たものの控訴審で取り消され、最高裁で確定したことに言及。「仮に訴訟があっても、今回(の物件)は条例にも違反しておらず、裁判で負けるということはないんじゃないかと、僕は思う。(今回の問題が) ブランド価値全体にまで波及するものなのか、(解体は) ちょっと釈然としない」と繰り返し指摘した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 解体にかかる費用は?

  原因は富士山?

「国立の完成間際のマンション解体問題」

 1級建築士と積水ハウスに取材

 

ABEMA TIMES 2024年6月11日(火)

14時39分 配信

 

 

国立のマンション

 

「美景の国立・本流の邸域」

 

富士山の眺望が臨めることを売り文句に販売されていた、東京・国立市の10階建てマンション。それが一転、引き渡し直前で解体されることに ・・・。この事態に、別のマンションの建設計画に携わったことがある1級建築士は ・・・

 

「法令違反や構造上の問題がない中で解体されるというのは極めて異例で驚いた」(内田直之さん)

 

 

建設を手掛けた積水ハウスを取材すると ・・・

 

 

 

「法令もクリアし、近隣住民の方たちとの調整を続け、マンション事業部では建設できるという判断だった。しかし、近隣だけではなく富士見通り全体からの眺望を会社の幹部や他部署でも確認したところ、進めるべきではないという判断になった」

 

積水ハウスは、近隣で日当たりの問題が起きていることを把握。さらに、富士見通り周辺で、富士山の眺望に大きな影響が出ると判断したことから、建設中止を決めたのだという。

 

「再検討のタイミングが非常に遅かったが、富士見通りからの富士山の眺望は、地域の資産であり、マンションを積水ハウとして残すきではないと考えた」(積水ハウス担当者)

 

すでに、解体するための届けは出していて、工事は数カ月以内に始まる見通しだという。

 

では、解体にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

 

1級建築士の内田さんは「少なくとも億単位。今回解体の決断が出来たのも大手事業者だったから。小さい会社だと倒産する」と指摘した。

 

専門家は、ハウスメーカーと地域住民、どちらもが不利益を被らないための対策が必要だと訴える。

 

「国立市の場合は、地区計画がほとんど出来ていない。地域ごとに『ここは高さ31メートルまで』『パチンコ店とか風俗店はダメ』など街づくりのルールを決めるが、国立市の場合は(地区計画ができている場所が)10%も満たない。今回の問題の場所も地区計画がないんですよ。その街を作るルールがない。そのため、こういった問題が起こったのでは」

 

※ これはテレビ朝日「グッド!モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです

 

ABEMA TIMES編集部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マンション解体「必ず影響ある」

国立市長、積水ハウスに遺憾表明

1名の専門家が推薦中

 

朝日新聞デジタル 2024年6月12日(水)

14時34分 配信

 

完成間近に解体が発表された10階建てマンション

=2024年6月7日午後4時56分、東京都国立市

 

東京都国立市で完成を間近に控えながら解体が決まったマンションをめぐり、国立市の永見理夫(かずお)市長は12日に開かれた市議会で、事業者の積水ハウスの対応について「非常に遺憾だ」と述べた。同社に対して今後、住民に対して丁寧な対応を取るよう文書で要請したことも明らかにした。

 

 

JR国立駅前から撮影。富士山と解体が決まったマンション(奥)が重なっている

 

 

 

 

問題のマンションは「グランドメゾン国立富士見通り」(10階建て総戸数18戸) 。JR国立駅前に伸びる富士見通りからの富士山の眺望を阻害するとして、市民らから懸念の声が上がっていた。

 

これに対し積水ハウスは、高さを若干低くするなど対応したうえで建築計画を進めた。だが、今月4日、市に事業の廃止届を提出。11日には「富士見通りからの眺望を優先するという判断」から、7月に引き渡し予定だったマンションの解体を決めたとするコメントをホームページ( HP )上で公表していた。

 

永見市長は12日の市議会で、「突然廃止届を出され、問い合わせてもそれ以上の内容は得られなかった。それなのに突然、HPでコメントが出た」と積水ハウスへの不信感をあらわにした。そのうえで「一義的には事業者が何が課題だったのか、住民に説明すべきだ」と述べた。

 

また永見市長は、景観に配慮してマンションの規模を縮小するよう求める指導書をこれまでに積水ハウスに交付するなど、「 (市として) 最大限のことをやってきた」と主張。「周辺住民がどれだけ不安かを踏まえて指導してきたのに、急に(建設が)中止となった。再び解体工事に直面する。その影響は必ずある」と指摘した。

 

(三宅梨紗子、中野浩至)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「富士山見えない」

  でマンション解体、

中国ネット「名探偵コナン?」「日本人は ・・・」

 

Record China 2024年6月12日(水)

17時00分

 

東京都国立市で完成間近の10階建て分譲マンションが急きょ解体されることになった問題が

中国でも伝えられ大きな注目を集めている。

© Record China

 

東京都国立市で完成間近の10階建て分譲マンションが急きょ解体されることになった問題が、中国でも伝えられ大きな注目を集めている。

問題のマンションは積水ハウスが建設したもの。7000~8000万円で販売され、ほぼ完成していることから7月には入居が始まる予定だったという。同社は法律上や構造上に問題があったわけではないとし、「景観への影響に関する検討が不十分だった」と解体決定の理由を説明した。

 

建設された国立冨士見通りは通りの中央に富士山が望めることで有名だったが、同マンションが建てられると富士山が半分ほど隠れてしまうことから、地元住民などから反対の声が上がっていたというまた、マンションが建つことで付近の住宅の日当たりが悪くなるなどの問題も指摘されていた。

 

中国のSNS・微博(ウェイボー)では12日、「日本の10階建てマンションが富士山を遮ったことで緊急解体」がトレンドトップ5に浮上。ネットユーザーからは「コナンで似たような事件があったよね」「うわ『天国へのカウントダウン』じゃないか」「劇場版『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』は、新しくできたマンションによって富士山が見えなくなったことで殺人事件に発展したストーリーだったな」など、名探偵コナンに言及するコメントが多数寄せられ多くの共感を集めた。

 

このほか、「こんなこともあるのか。見識が広がったよ」「日本人は富士山に相当なこだわりがあるんだな」「黒幕を設置したのもあったな。小さいことで大きな損失を招く、だな」「こんなに眺望の良いマンションが320万元(約7000万円)余りで買えるのか!?」「景観のいいマンションをこんなことで解体してしまうとはね」「国内なら問題にもならないことだ」といったコメントが寄せられている。

 

(翻訳・編集/北田)

 

 

 

 

 

 

 

 

異例の完成目前マンション解体で

国立市長、積水ハウスに丁寧な説明要望 ・・・

地元は歓迎の一方 驚きも

 

読売新聞オンライン 2024年6月12日(水)

21時19分 配信

 

 

東京都国立市で完成目前のマンションの解体が決まった問題で、同市の永見理夫市長は12日の市議会で、事業者の積水ハウス(大阪市

)に対し、住民への丁寧な説明などを求めたことを明らかにしたマンションを巡っては、地元から「富士山が見えなくなる」などと懸念する声が上がっていたが、異例の解体決定に驚きも広がっている

 

 

  マンション建設が進み、富士山が遮られた景観 (2023年12月)

 

 

解体が決まったのは、JR国立駅から徒歩10分ほどの富士見通り沿いに建設された「グランドメゾン国立富士見通り」(10階建て、総戸数18戸) 。7月に完成し、契約者への引き渡しを始める予定だったが、積水ハウスは今月4日、国立市へ事業廃止を届け出た。

 

 

マンション建設前の富士見通りからの眺望 (2020年1月)

 

 

市によると、同社は2021年にマンション建設計画を公表。富士見通りからは富士山がよく見えるため、地元住民からは景観への影響を懸念する声が上がった。これに対し、同社側は、富士山の眺望は確保されるなどの旨を市の審議会で説明。市は、景観への配慮を求める指導書を同社に2度交付していた。

 

しかし、建設が進むと通りから望む富士山の一部が遮られることが判明。同社は解体決定後の11日に公表した文書で、「2回にわたる設計変更を行ったが、完成が近づき、富士山の眺望に与える影響を再認識した。現況は景観に著しい影響があると言わざるを得ず、眺望を優先する判断に至った」と説明。「法令上の不備はないが、遠景からの富士山の眺望に関する検討が不足していた」とし、契約者や住民らに謝罪した。

 

地元からは解体を歓迎する声が上がる一方、完成目前での決定に驚く人も少なくない。長年、富士山の眺望を楽しんできたという同市の男性(70)は「富士山は生活の風景に溶け込んでいた。マンションで見づらくなったのは寂しく感じていた」と話した。近くに住む男性(73)は「富士山がそれほど見えなくなるとは感じない。解体はやりすぎでは」と首をかしげた。

 

 

         景観配慮、松江城近くでは「高さ」見直す方針

                         (読売新聞)

 

景観への配慮を巡っては、2005年に「景観法」が全面施行され、各自治体が独自の景観計画を作って、建物の高さや外観などに規制を加えられるようになった。だが、マンション建設によるトラブルは絶えない。

 

 

松江城

 

松江市では、国宝・松江城近くに天守閣とほぼ同じ高さの19階建てマンションの建設が進むが、住民団体が「城の価値や景観が著しく損なわれる」と反発。こうした動きを受け、同市は、城周辺にある建物の高さの基準などを見直す方針だ。

 

 

 

 

神奈川県海老名市では、国指定史跡「相模国分寺跡」の隣接地で14階建てマンションの建設が計画されていたが事業者は昨年5月景観悪化を懸念する地元住民の声を受け、市に計画変更を伝えた。現在は戸建て用の宅地造成に向け、手続きが進められている。