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「一度頭を冷やしたら?」

三重県が「大阪万博に無料招待」ぶち上げるも

7割の学校が「行く予定はない」のトホホ

 

Smart FLASH 2024年6月12日(水)

16時56分 配信

 

大阪万博「ミャクミャク」のモニュメント (写真:アフロ)

 

 

「2025年大阪・関西万博」に府内の小中校生などを学校単位で102万人無料招待する大阪府府の教育庁が各学校にアンケートをおこなったところ回答があった学校のおよそ8割にあたる約1390校が参加を「希望する」と回答。2割にあたる約350校が参加を「未定・検討中」 と回答したことが6月3日に発表された。

 

「アンケートは『参加を希望』か『参加は未定・検討中』の二択で『参加を希望しない』がなかったことから批判されましたが、約160校が回答を寄せなかったことから参加を躊躇している学校も多いのでしょう。

そのおもな理由は会場の人工島・夢洲(ゆめしま)からメタンガスが噴出して爆発事故が起きていること、会場へのアクセスが地下鉄やシャトルバスに限定されるため大混雑が予想されることなどで、生徒の安全が確保できるか不安があるためだと思われます。学校単位ではなく、個人参加にする自治体もあります」(政治担当記者)

 

吉村洋文大阪府知事は、多くの学校が参加を希望することに、胸をなで下ろしただろうが ・・・・・・ 一方、周辺自治体ではまだまだ「機運醸成」ができていないようだ。

 

たとえば三重県では、「県への誘客」「県産品の販路拡大」などを目的に、万博に特別展示を予定している。そのため、大阪府同様に県内の小中学生らを無料招待するという。

 

「三重県も県内の624校を対象に『万博への来場を希望するか』の意向調査をおこないましたが、結果は県の関係者にとって予想外だったようです。

 

6月7日の時点で538校から回答があり『来場予定』が55校『行き先として検討中』が108校でしたが『来場予定はない』が375校と実に7割になる “トホホ” な結果となりました。

 

三重県の一見勝之知事は会見で『引率をしなきゃいけない手間がかかるとか、交通費も含めて交通をどうするんだとか、子供さんを連れていくのが大変だからというのがあると思う』と語っています」

(週刊誌記者)

 

交通費や引率の大変さを「来場しない」の理由にあげる知事に県民からは「何をいまさら」という声も聞こえてくるが、Yahoo!ニュースのコメント欄にも、

 

《三重県からバスで日帰りするのは現実的でないので、行くとするなら1泊2日の修学旅行(宿泊学習)に組み込むことになるだろう》

 

《バス代は何台でも無料ですべて三重県が負担するとしなければ。学校側としては、やはり気になるのがバス代》

 

《三重から問題無く来れる!と万博協会が考えているのであれば、ズレ過ぎてますので一度頭を冷やしたらいかがでしょう?》

 

《交通渋滞やメタンガスの問題など、万博は教師にとっても子どもにとっても何のメリットもない》

 

など学校の参加に懐疑的な意見が多かった。万博開幕までおよそ300日。まだまだドタバタが続きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     大阪万博

「子ども無料招待事業」

    教職員・自治体が猛反発! 

   大阪府民“ほぼ無関心”の深刻事態

 

日刊ゲンダイDIGITAL 2024年6月13日(木)

9時06分 配信

 

かろうじて「ミャクミャク」は知られているが (オフィシャルショップ)

日刊ゲンダイ

 

 

6月5日、大阪府教職員組合が、大阪・関西万博に子どもたちを無料で招待する事業に対し中止を求める要望書を大阪府教育庁に提出した。教職員は3月に万博の建設現場で爆発事故が発生し、安全性への不安、会場へのアクセスの脆弱性を指摘している。

 

 

        大阪万博会場「ガス爆発事故」では天井も破損していた!シレッと

                          追加被害公表の無責任体質

 

 

 

 

 

 

また、5月には、大阪府交野市の山本景市長が参加を希望する小中学校がなかったことを明らかにしたうえで、「学校単位で行かなくてよい」という見解を示した。山本市長は6月10日の会見で、「回答があった学校のうち約75%が来場を希望すると回答した」とする大阪府の意向調査の中間発表を改めて批判。大阪・関西万博に逆風が吹きつつある。

 

筆者も小学生の子供がいる大阪府民にヒアリングしてみたが、「75%が万博に来場を希望」とする大阪の意向調査は “いささか盛り過ぎ” ではないかという実感。どちらかというと、"万博に関心ナシ" の層が多い印象がするのだ。

 

「正直、親としてはどっちでもいいというか、判断材料がそこまでないので ・・・。確かに、舞洲は遠いし、メタンガスの問題もありますし、心配ではありますね」(30代・母親)

 

「そこまで大阪府民が万博を楽しみにしているかというと、そうではないんですよね。大阪府はめっちゃ盛り上げようと躍起になっている感じはしますが」(40代・父親)

 

「正直、舞洲ってアクセスが悪くて、学校の先生が小学生を引率して行くのってちょっと心配ですよね。バスもタダでさえ、運転士不足なのに、用意できるのかなって。街中でバスの運転士時給2000円とかデカデカと告知されてますがそんな躍起になって集めて逆に運転士の人件費も大丈夫なのかって不安になりますね」(40代・母親)

 

無料招待事業を運営する大阪府教育庁の超楽観的な見通しを聞いてビックリ

 

 

残念ながら万博とマスコット・キャラクターがリンクしていないようで ・・・

(大阪市役所前に置かれたミャクミャク)(C)日刊ゲンダイ

 

 

筆者も大阪府民なのだが、小学生2人を含む3人の子どもから “万博” というワードを一度も聞いたことがないし、子ども同士で “万博” を話題にしている様子も見かけない。かろうじで万博のマスコット・キャラクターである “ミャクミャク” の名前は聞いたことはあるが。子ども達の中では、“ミャクミャク” と “万博” はリンクしていないようだ。

 

無料招待事業を運営する大阪府教育庁教育総務企画課に話を聞いた

 

―― 教職員組合から中止を求める声があがっている。

 

「メタンガスの問題もあり適さないのではないか、というご意見に関しましては、今月中に博覧会協会のほうで、方針が表明されます。その情報を受け取り、教育現場と連携を持って進めていき、対策を講じていきます。また、移動に関してですが、今回の意向調査のデータを受け、交通機関の手段が見えてきたところで、対策を講じます。現在、バスを3000台確保しておりますが、想定を上回った場合、それ以上に確保する努力をしていきます」

 

―― 交野市は行かないという判断をしたが。

 

「子ども達に先進の技術、多様な価値観、パビリオンをみていただくだけでも教育の効果はあると思っております。当然、学校長の判断によりますので、学校がある場所も違うので、その学校の判断を尊重します」

 

―― 大阪府民がイマイチ盛り上がっていない印象もする。

 

「まだ、パビリオンの予約が始まっておらず、パビリオンの状況が見えてきていませんので中々、盛り上がれないのではないでしょうか秋頃にパビリオンの予約が始まる予定ですので、もう少し立てば、知っていただける機会も増えると思います」

 

どうも盛り上がりにかける大阪・関西万博。大阪府民が置き去りにされていてる気がしてならない。

 

(中西美穂/ジャーナリスト)