ご無沙汰とピアノ科あるある | ウサギ舎のブログ~バレエピアニストの日々~

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ウサギ舎です。バレエピアニストなんて仕事してます。作曲家です。たまに舞台で踊ってます。ウサギ舎バレエ伴奏ピアノ研究所主宰。まあ、見てやってくんなまし。 

すみません、ご無沙汰です。

えー、毎夏更新おそいです。時差あります。
 
 
 
今年も、1ヶ月以上更新さぼってて、しかも報告したいこといっぱいたまってるんだよね。
 
どうしようかなーと思ったけど、時系列でいきます!
1ヶ月の時差をちびちび埋めることにした。だから1ヶ月前の出来事から書いてくけど許して。
毎日更新したら、リアルな時の流れに追いつけるかな。
 
 
 
 
というわけで、まずは前回の記事(1ヶ月前だけど…)に反応があって、ということから話したいとおもいます。
 
 
前記事で、劇伴の話しました。
寄席の囃子方の話しました。
そしたらね、複数からいただいた反応が
「劇伴ってなあに」
「囃子方ってなあに」
挙げ句の果てに
「ウサギ舎の記事は、劇伴や囃子方について、読者が基本知識があることを前提に書かれてるので親切じゃない」…
 
 
えええええーーーー!?
劇伴、囃子方を知らない???
 
いや、知らない人も居るだろう(バレエピアニストという職業が世間にそんなに知られてないのと同様)。
でもあたしが驚いたのは、その「劇伴」「囃子方」を知らない、またあたしのことを不親切だと言った人が全員音大生または音大卒業で、しかもバレエピアニストも職業として視野にいれている人だったからなのだ。
 
 
 
 
劇伴にしても囃子方にしても、音楽のプロである。同じ音楽で飯を食っている立場として、大きくみれば、全員あたしたちの仲間で、そして全員あたしたちのライバルである。
直接の関わりはないかもしれないが(特に囃子方とかはね)、彼らがどんな世界に居て、どんなふうに音楽と対峙しているか、とかプロとしてどう仕事をしているか、なんてことに我々はもっと興味をもってもいい筈である。自らも音楽で食って行こう、と考える人間なら尚更ね。
 
 
 
そして。
何故ピアノ科あるあるというタイトルになったかというと、まあ、その、何ね、「劇伴ってなあに」系の反応をしてきた人の全員がピアノ科出身だったと。
 
 
 
勿論、ピアノ科の全員がそういうわけではない。人によるだろう。
 
ただ、同業者などと話していてもピアノ科出身者の、他分野の音楽に対しての知識のなさ、興味のなさは群を抜いてる、ということでは、笑い話として意見が一致することが多い。
同じクラシックに対してすら、オペラや他の器楽のことを殆んど知らないなんてことが、ざらにある。
 
 
 
 
ウサギ舎でやっていることは、バレエの伴奏。作曲。
そして即興演奏では、朗読とのライブなど。
お客さんも共演相手も、クライアントもほぼ他分野の人間だ。
世界観や視野が狭すぎる相手とは正直やりにくい。
 
 
こちらの都合をいうと、言葉が通じないので教えにくい。喩えや例でだしたミュージカルの話、映画音楽の話、CMのジングルやゲームミュージックの話が悉く通じてくれない。
ピアノソロ以外に興味を持ってないから、ピアノ曲以外の音は「音楽」として聞こえていない。
 
勿論、だからダメというわけではなく、そういう知識や興味や体験を掘り起こすのも教えてるあたしの仕事ではあるけれど、たま〜にしんどい、と思うことはある。
ロックフェスやクラブイベントや、また雅楽や各種民族音楽にまで精通しろとは言わないが、せめてクラシックの各分野から映画、ミュージカル、オペラ、勿論バレエ、できれば歌舞伎あたりまでは興味の範疇に入れて欲しい。薄くても詳しくなくても構わないから。
 
 
 
 
そんな話をしていたら、バリバリのピアノ科出身の同業者が言った。
 
「でもさあ、ちょっと擁護させてもらっていい?
ピアノ科って、ソロだけですんごいやること沢山あるんだよねー。
毎日、数時間練習が当たり前の世界だよ。オペラや映画観てるひまないよ。
真面目に取り組んでる人ほど世界狭くなって当たり前だよ」
 
音大ピアノ科を卒業してすら、ピアノのピの字の最初の横線をやっと引いたかどうか、ぐらい奥深い世界らしい。
 
 
なるほどねええ〜。
あ、ということは、アンタ真面目に取り組まなかった人(笑)???
 
 
画像はこの1ヶ月に行った場所より。
とあるお店のとっても可愛いい羊。美味しかったよ。
 
素晴らしかった(白鳥師匠らしいという意味で)独演会。
 
 
 
…明日も更新するぞーーーー!!