先週ですが
坂田純子先生の出演する朗読の舞台に行ってきました
感想は
「お婆ちゃんというものは面白いものだなあ」
…怒られそうですが。
(ってか、実際に口にして実際に怒られた)
演目は鈴木三重吉「ぽっぽのお手帳」 木内高音「不幸な王子」 芥川龍之介「羅生門」 そして宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」。
坂田先生、本田さん、中里さんという3人がそれぞれソロで読んだあと、3人+ギターの會田さんでゴーシュを読みました。
いや、読むってより「語る」「演じる」という感じ。
なかでも坂田先生の郭公が面白くて。ネズミも面白くて。
だってあんなお婆ちゃんが「カッコウ、カッコウ!!」ってそれは一生懸命ユーモラスかつ真剣に演るのですもの。
「失礼な!あたしは自分がお婆ちゃんだなんて思ったことはないわよッ!!」なーんて坂田先生は仰ったけど…けど…
先生、80歳オーバーって客観的には立派にお婆ちゃんですからーーーー(笑)
あとのお二人もお婆ちゃん、ではないけど還暦も越えてらして、その人たちがやるのが本当に、月並みな表現なんだけど味があるというか。面白いというか。
勿論齢をとってるだけではだめで、年輪って、芸って、本当に芸道を歩み続けた末に豊かになっていくんだなって。
3人ともその芸道の到達点が、偉そうなんじゃなくて可笑しくて愛らしいから、素晴らしい!と思った。
やっぱお婆ちゃんて面白い。
できるなら、そんなお婆ちゃんになりたい。
(単に変なバアさんになるのなら自信あるんだけど…芸道のほうが、ね。)
そおいえばこないだ、新作落語の「秘伝書」を偶然別の場所で続けて聴く機会がありました。
ひとりは大好きな昔々亭桃太郎師匠、もう一人は鈴々舎馬るこ師匠。
どっちも良かったんだけど、やっぱりあたし桃太郎師匠の秘伝書のほうが好き。とぼけてて、ひたすらばかばかしくて。
これも、「年の功」「年月経てる」から出る味なのかなあ。
年齢はやっぱ武器だなあ。すごいなあ。…、いや単にあたしが桃太郎師匠好きだからだったりして。
ごめん馬るこ師匠。また落語会聴きにいくから許して。
画像はまたもフローリスト新大久保で作ってもらいましたよ、お花。顔出しNGで写っててもらったのは、スタッフのSさん。いつも本当にありがとうございます!